流し仁輪加

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仁輪加のメンバー
“仁輪加”と書いて“にわか”と読みます。全国にはいくつも“にわか”が残っており、“俄”とか“仁和加”とか“仁○加”などの書き方もあります。そしてその中で美濃市の“仁輪加”の特色は“流し”であるということです。“流し”というのは、門付け芸のことで、芸能のごく原始的な形です。でも津軽三味線の初代高橋竹山も門付けをしていたそうですから、そんなに大昔のことではありません。
都会の芸人は寄席や劇場という建物を建て、その中で上演することにより自らの地位を引き上げてきました。にわかの中でも、大阪や博多のものは舞台とかお座敷のものになっていますね。イナカではそんな工夫もなされずに、素人の余興として、かえって昔の形をそのまま今に伝えています。
ここにある写真は~といってもけっこう以前のもの(若松友志会時代)なのでそろそろ新しいものに差し替えないといけないですね~私たちの町内の仁輪加上演グループ、“東友会”です。いわゆる地区の若い衆会なのですが、現在は昔のように入会義務があるわけではなく、仁輪加や地元に興味と誇りを持った有志で組織されています。写真の中で明らかにヘンな扮装と化粧をしているメンバーが“役者”と呼ばれ、台本部分を上演します。残りのメンバーは道中のお囃子を演奏します。このお囃子が門付け芸の本質的な部分です。家の中の人は、お囃子の曲でどこのグループが来たかを知り、玄関先まで出て仁輪加の上演を依頼します。移動販売車が音楽とともにやってくるのと同じです。
ここでは私が今までに作った仁輪加の台本を紹介してみましょう(平成16年以降は私の作った台本が却下された、または私が台本を作らなかったので、表を省略しました)。
平成元年平成2年平成3年平成4年平成5年平成6年平成7年平成8年
試楽日?楽日試楽日試楽日試楽日試楽日試楽日試楽日
本楽日本楽日本楽日本楽日本楽日本楽日本楽日
平成9年平成10年平成11年平成12年平成13年平成14年平成15年平成16年
自粛試楽日試楽日試楽日試楽日試楽日試楽日試楽日
本楽日本楽日本楽日本楽日本楽日本楽日本楽日
おまけ
平成6年全国にわかフェスタ平成9年みのじのみのりまつり
平成9年敬老会余興平成12年敬老会余興平成15年敬老会余興
平成17年愛・地球博岐阜県の日出演
齢六十を目前に控えて、仁輪加のメンバーを引退しましたので、今後はもう台本原稿が増えることもないでしょう。

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