(秀吉、鳥かご…のようなものを手に登場)
豊臣秀吉 おいこら、ホトトギス、一回でええで鳴いてみよ!!お前が鳴かんとワッチの立場がないで、頼むに鳴いてくれ。
(せりふの間に信長、登場)
織田信長 やぁやぁ、そこにおんさるのは豊臣の秀吉さんやないかな。おまはん、さっきから何を一人でぶつくさ言っておんさるんやな。
秀 これは織田の信長さん。実はなも、このホトトギスに『鳴かぬなら、鳴かせてみようホトトギス』と思ってなも。信長さんとこのホトトギスはちった鳴くかな。
信 そんなもの、ちょっとも鳴かなんだで、『鳴かぬなら、殺してしまえホトトギス』、キューッとやってまった。
秀 相変わらずおまはんは気が短いなも。まぁちょっと気が長うならんとあかんな。あ、気が長いと言や、あっちから来よござるのは、徳川の家康さんやないかな。
信 どれどれ、あ、そうやそうや。家康さーん、家康さーん。
(家康、のんびりと登場)
徳川家康 誰かしらんと思ったら、信長さんと秀吉さんやないかな。おまはんた二人で何をやっちょんさるんやな。
秀 ワッチャ、ホトトギスを何とか鳴かせようと思ってなも。
信 ワッチャ、キューッとやってまった。家康さんとこのホトトギスはちった鳴くかな。
家 ワッチんとこも鳴かんけど、『鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス』や。
信 何な!!ほんならあれから四百年、じーっと待っておんさるんかな、気の長い…
家 なぁに、四百年くらい何でもない。あの冷凍のマンモスを見てみんさい。何万年も前やんな。
秀 そらそうやけど、信長さんには真似のできん芸当やなも。
(秘書と理事長、登場)
万博協会秘書 やぁやぁ、そこにおんさるのは郷土三英傑の皆さんやないかな。ワッチは万博協会理事長の秘書やけど、実はおまはんたに頼みがあるんやけどなも。
信 おまはん、理事長さんの秘書かな、ワッチャてっきりマンモスが溶けて出てきたと思ったなも。
万博協会理事長 たわけたことを言いんせぇ。この秘書は万博協会理事長のワッチが、世界各国のアテンダントの中から厳選して、スカウトしたんやなも。
秘 そうよ。見てくんせぇ、この脚線美。
秀 理事長さんもどえらい趣味をしておんさるんやなぁ。ところで、ワッチんたに頼みがあるそうやが、何やったな。
理 実はなも、この愛・地球博で三英傑パレードをやってもらえんかと思ってなも。
信 英傑行列なら、十月の名古屋まつりでやるで、そんなド面倒くさいことはかなわん。
家 そうそう、ワッチんた面倒くさいことは大っキライやでなも。
秀 それに、ワッチんたより、秘書さんのほうがよっぽど『ええケツ』や、なも。
信家 そうじゃそうじゃ。
理 そんなこと言わずに頼む。おい秘書、こうなったらおまえのお色気作戦で迫ってみよの。
秘 太閤殿下~~~~~~。
秀 おお、よしよし。おまはんがそう言いんさるなら…
信 秀吉さんは相変わらず女に弱いなも。おまはんも面倒くさがりやないかな。
秀 あ、そうやったそうやった。理事長さん、やっぱりワッチんたはなまかわやで、そんな面倒くさいことはいやじゃ。勘弁しちょくんさい。
理 戦国の世を縦横無尽に駆け抜けんさったおまはんたがなまかわ者なんかな。
信 ほん、ワッチんた三英傑はみんななまかわ者やわな。
理秘 そらまたどうしてやな。
信 信長!
秀 秀吉!
家 家康!
信秀家 三英傑のことならなぁ。
理秘 どうじゃな。
秀 生まれながらの、
信秀家 武将(無精)者じゃわな。
エッキョー
作者のつぶやき 本当の作者は私ではありません。仁輪加連盟会長が作ってくれた台本です。が、とんでもなく長かったので、削って削って半分くらいの量にしました。このくらいの量でないと覚えられないので……。