(A)概略:
1972年にイタリアのステファノ・ゴッビ神父がファチマ巡礼中に聖母マリアから内的語らいを受けたことから、 この運動は始まりました。ゴッビ神父は世界各地を廻り、聖母マリアのメッセージを広げるために働いています。日本に4回来日しました。この運動は、マリア の汚れなき御心が今日教会に起こしてくださる”愛のみ業”であります。人類が、偉大な清めの苦しみの時を過ごすのをたすけるために。
(B)目的:
この運動の目的は、聖母マリアの汚れなきみ心に対する奉献に生きることであります。そして、教皇様と教皇
と一致している教会へ一致すること。さらに、信徒を聖母への依託に導くこと。以上の3つであります。
「私は、あなたがたの心で愛したいのです。あなたがたの目で見て、あなたがたの唇でなぐさめ、力づけ、あなたがたの手で
助けたいのです。そして、あなたがたの足で歩き、血まみれたその足跡をたどり、あなたがたの十字架につけられたその”からだ”で苦しみたいのです。」
(1981年7月1日のメッセージ)
マリア様は、ゴッビ神父を通じて、大量のメッセージをお与えになっています。そして、マリア様は私たちに次のよ うなことを望んでいます。
(1)洗礼を生きる。
多くの信者が、毎日の生活の中で洗礼の奉献を裏切っています。そこで、信者が汚れなきご自分のみ心に奉献するよう
に望んでいます。なぜなら、奉献によって、洗礼の時に承知した義務を、今も果たせるように、聖母に導いてもらうためであります。
(2)交わりと一致の証人。
忠実で熱心に教会に仕え、教会の苦しみを分かち合って、教会と共にその大きな十字架を愛によって担っていき、和合
と一致の要素となって、教会のたくさんの深く苦しい傷をなおすように努力していくことであります。
(3)改心の義務。
聖母は、この運動に属する信徒にも、祈りと償いをもって、毎日改心の努力をするように願っておられます。聖母は、 罪を避けるように、神の恵のうちに生きるように助け、しばしば告白するように、また、御聖体による熱心な生活を、そして、常に神の掟を守るようにと招いて おられます。
(C)チェナクルムについて:
マリア様は、しばしばメッセージの中でしきりに「家庭的チェナクルムをするように。」と勧めています。家庭的 チェナクルムとは、少人数で一緒に集まって、ロザリオを唱えてから、「聖母から司祭へ」という本を読み、一緒に黙想するひと時を過ごすことをする祈りの集 いのことであります。皆さんもチェナクルムをしてみて下さい。マリア様もお喜びになると思います。また、多くのお恵をくださるでしょう。
(D)ゴッビ神父の来日:
1996年にもゴッビ神父は来日いたしました。10月7日の秋田聖体奉仕会から始まり17日の長崎のカトリック
センターまで全国7箇所で、チェナクルムが行なわれました。私も13日(ファチマ太陽の奇跡の日)に東京の下井草教会のチェナクルムに行ってきました。わ
たしは、ビデオで撮影しました。ゴッビ神父の説教のところをビデオで再生して見てみますと、日本についてのメッセージがありました。それは、「私たち日本
人のほとんどが信者ではありませんが、私たちの生きているうちに大きな奇跡があり、日本人の大部分が回心し、カトリック信者になり、マリア様を愛するよう
になります。」というようなメッセージであります。近い将来にメッセージのとおりになりますように、ますます信心業に励み、日本人全員のために神に祈りま
しょう。
(E)「聖母から司祭へ」という本について:
マリア様からのメッセ−ジをゴッビ神父が書きとめたものが、「聖母から司祭へ」という本であります。厳密にいえ
ば、この本と司祭のマリア運動とは同一のものではありません。この本は、マリアの汚れなきみ心への奉献を具体的生活に実現させるためにしなければならない
ことを教えてくれるものであります。
この本は、日本語に翻訳されていますが、すでに1500ペ−ジにものぼっています。しかし、この本を読むにあたって、
1度は必ずできるだけ短期間のうちに、最初から最後まで一気に読むことをお勧めします。なぜなら、こうすることによってマリア様の計画の全体像がなんとな
くわかってくるからであります。でも、2度目からは、自由に好きなところから読んでかまいません。
次に、この本を読む人は、以下の点について注意して下さい。
(1)何でもすぐに信じてしまったり、反対に何でも全部否定するとかの極端な態度をさける。
(2)この本のメッセ−ジについて、そろぞれの表現を、常識をもって全体からわき出る良い意味で読み取る。 一見当惑させるような断言を、聖書と教会の正式の教えの光に照らして解釈しなければならない。
(3)この本の「小さな道具」としての特長を活用する。み摂理は、地上の学問と悪魔の力をはじいらせるため に、世間的には、弱いものや貧しいものを選んでおられます。
(4)聖母がやさしく私たちをお招きになるのは、それは私たちを愛しておられるからであります。私たちを十 字架につけられたおん子に似たものとされるためであります。
(5)聖書から示されている正しい視野をもって解釈しなければなりません。神は、幾度となく多くの方法で民 に罰を与え脅かされましたが、それは人間の改心と、人間を神にたち返る道に押し進める計画のためであります。
(6)この本を、軽蔑したり、頭から価値がないときめてかかったり、そうかと思えば、正反対に狂信的になる のを避けるには、健全な福音的成熟を身につけねばなりません。この本は、新しい福音でもなく、新しい信仰でもなく、唯一の福音と信仰を再発見するように導 く役目をしています。
(7)マリアに関する教会の教えに従う信仰でなければならない。マリアは、私たちを教会の奥義に生きるよう にと招きます。これは、信仰に対する全面的な従順によって実現します。
(8)形式よりもその内容を考えてください。先入観をもってでなく、謙遜と、単純な心をもってこれを手にし て下さい。
これを読むにあたっては、高ぶった心も、熱狂もさけて下さい。むしろ、落ち着いて、愛の心でこれを繰り返し黙想し
て下さい。それから、聖母が頼んでおられることと、約束しておられることに対して、自分の個人的な経験によって、毎日の生活のうちにどういうふうに守って
きたかということを調べて下さい。
数年このかた、このようにしてきた幾万人の司祭たちは、後悔したことはありません。むしろ、彼らは、他の人たちが同じ
道についてくる恵みを願うために、聖母に祈りをささげています。
(「司祭のマリア運動」−その理解を助けるために− 参照。)
次に、「聖母から司祭へ」という本の中に書いてある中で、特に重要と思われるメッセージを紹介しま
す。しかし、莫大なメッセージのほんの一部分しか紹介できませんので、詳しくは本をお読み下さい。
なお、メッセージの掲載については内山神父様の許可をいただいています。
(T)マリア様のメッセージ集へ:基本的なメッセージを集めました。(基礎編)
(U)マリア様のメッセージ集2へ:ご 聖体、聖霊に関するメッセージを集めました。(聖体、聖霊編)
(V)マリア様のメッセージ集3へ:1996 年のメッセージの紹介 。
(W)マリア様のメッセージ集4へ:1997 年のメッセージの紹介。
(W)聖マリアの汚れなきみこころへの奉献の祈り : (教会認可)