(注)1.この本は、1966年10月14日発令の教皇パウロ6世の規定に従って出版されています。
2.メッセ−ジについては、人間的信頼性にもとずいているものでありますが、母なる教会の判断にゆだねられています。
3.この本は非売品であります。
(1)1979年6月14日:聖体の祝日:ご聖体のイエズス
ご聖体のイエズスは、私たちすべての祈りの頂点となるでしょう。その祈りは、礼拝と感謝、賛美と取り次ぎの祈りでなければなりません。ご聖体のイエズスは、全典礼行為の中心となるでしょう。またキリストの永遠の司祭職が、ご聖体の奥義において具体化したこの典礼行為は、そのキリストの司祭職を通して三位一体への讃美歌のようになるでしょう。
ご聖体のイエズスは、ふたたび、あなたがたの教会的集いの中心になるでしょう。なぜなら、かれらの神殿である聖堂は、とくにかれらの神としての現存が、あなたがたの間に輝くことができるように、つくられたその家だからです。
愛する子らよ、不幸にも、近頃、くら闇が聖ひつまでも、包んでしまいました。聖ひつのまわりを、大きな孤独と、とほうもない無関心と、どうしようもない怠惰がとりかこんでいます。日ごとに、疑いと、否定と汚聖がふえてきています。イエズスは、せっかくあなたがたの間にご自分の神殿として、そのすまいとして定められたのに、そのご聖体のみ心は、ご自分の家のものから、ふたたび傷つけられているのです。
もう一度ご聖体のイエズスに対する完全な礼拝者、その熱烈な奉仕者となってください。イエズスは、今でも、あなたがたをとおして、現存するようになり、ご自分をいけにえとして捧げ、そして、ご自分を人々の霊魂にお与えになるのです。それは、礼拝とご聖体拝領をもって、ますます深められていく愛の対象となるためです。
すべての人が、ふさわしい心で聖体のイエズスを拝領するように助けてあげて下さい。そのためには、信者のあいだに罪の意識をよびさまし、恵の状態でご聖体を拝領するように、呼びかけねばなりません。こうして、告白を、しばしばするように教育してください。もし、大罪の状態にあれば、その人は、ご聖体をいただく前に、ゆるしの秘跡をうけることがどうしても必要です。愛する子らよ、広がっていく汚聖に歯止めをかけなさい。かってなかったほど、最近は、聖体拝領が盛んに行われているのに、ひじょうに、ふさわしくない方法でなされていることは、なんと、なげかわしいことでしょう。
これほど汚聖の聖体拝領がはびこったため、教会は、その内奥から傷つけられています。”もうこれ以上はがまんできない”と天のあなたがたの母にいわせるときが来ました。私は、自分でご聖体におられる私のおん子イエズスのこの大きな孤独をなぐさめるために、おん子の神的現存のまわりに愛の柵をつくります。そうです、私は自分で、愛する子らであるあなたがたによって、それをします。あなたがたを近衛兵のように、全世界のすべての聖ひつのまわりに配置したいのです。
(2)1984年9月13日:わたしとともにチェナクルムを
あなたがたを取り囲んでいる世俗主義に、すべてにおいて、反対しなさい。そのために、反対されるようなことがあるときは、イエズスのようにあなたがたが、逆らいのしるしとなったことを恐れてはなりません。
御聖体のなかにおられるイエズスに対して、礼拝とつぐないの燃える炎となりなさい。ミサ聖祭を、愛をもって、また、自分の生活のすべての讃歌をもって捧げなさい。あなたがた自身も、しばしば告白し、信者にも、度々それをするように助けてあげなさい。幾度も御聖体の礼拝時間をもち、全ての人の霊魂をイエズスのみ心にみちびきなさい。このみ心こそ、恵と神のいつくしみの泉です。
このように、私と共にチェナクルムをすることで、あなたがたは、第2の聖霊降臨を準備することになります。その第2の降臨は、まもなく来ようとしています。それは、だれも反対できない愛の聖なる霊の力によって、教会がいやされ、全世界が新たになるためです。
私は、母として、いつもわたしの子のそばにいます。地上でもそうでしたが、天国においても、体とともに天にあげられた特権のゆえに、イエズスと一緒にいます。それで、イエズスが現存しておられる地上のすべての聖ひつのなかにもわたしがいます。
私から愛され、私の心に奉献された子供であるあなたたちは、戦う全教会にとって、御聖体におけるイエズスに立ち返るための、強いよびかけとなってください。それは、実りのない教会を浄めて、砂漠も同様の今のこの状態改める生きる水の泉が、ここ、つまり、聖ひつの中だけにあるからです。
恵と光の第2の聖霊降臨の道を開いてくれる生命の秘訣は聖ひつにだけあります。教会の聖徳をもとどおりに洗い浄める泉はここ、御聖体のイエズスにだけあるのです。教会全体を完全に刷新に導くのは、あなたたちの司牧的な計画や議論にあるのではありません。すなわち、あなたがたが、これほど信頼して、頼りにしている人間的な手段ではありません。御聖体のイエズスにだけ可能です。
イエズスだけが、教会を貧しくし、福音的で清いもの、そして、今頼りにしているすべてのものを脱ぎ捨てた聖なるもの、美しく、天のあなたたちの母のように、汚れも、しみもないものとしてくださるでしょう。
(4)1987年8月21日:礼拝とつぐないの母
御聖体のみ心のカリスの中に、あなたがたが注ぐほんの一滴の純粋な司祭的愛だけでも、イエズスは、多くの汚聖の罪をおゆるしになるばかりか、無数の忘恩さえも、おゆるしになります。私の運動の司祭たち、そして信徒たちよ、たびたび聖ひつを訪れなさい。聖ひつの前に生きるようになさい。聖ひつの前に祈りなさい。あなたたちの祈りが、礼拝と取つぎ、感謝とつぐないの絶え間ない祈りとなるようになさい。
キリストの栄光にみちた到来は、御聖体の最も大きな輝きと共に訪れるでしょう。
キリストは、御聖体の、そのみ国の普遍の勝利のうちにご自分の栄光に満ちたみ国を再建されるでしょう。そのみ国は、キリストの全能で発展し、心と魂、各個人と家庭、社会と世界の構造そのものも変化させる能力をもっています。イエズスは、ご自分の御聖体のみ国を再建されたら、その絶え間ない現存を味わう恵みをお与えになるでしょう。あなたたちは、この現存を新しい、しかも特別な方法で感じるようになって、新たにされ、より美しい第2の地上の楽園を味わせていただくでしょう。
最愛の子らよ、私の汚れなき心のチェナクルムのうちに、この日を過ごすように、全世界のあらゆる所から集まりなさい。今日は、イエルザレムの高間で、わたしといっしょに祈っていた使徒たちの上に、聖霊がくだった事を記念する日です。わたしに奉献されたこのマリア年の聖霊降臨祭において、天の母の祈りに、あなたたちの祈りを合わせるように呼びかけます。それは、第二の聖霊降臨の偉大な恵を得るためです。第二の聖霊降臨のときが来たのです。
聖霊は来られるでしょう。全世界を新たにする恵と火の、天くだる露のように。誰も反対できない聖霊の愛に動かされて、教会はその最も偉大な聖徳の新時代に向かって開かれ、その強い光の輝きは、地上のすべての国をひき寄せるでしょう。
聖霊は来られるでしょう。天のおん父のみ旨が行なわれ、全宇宙が、神の偉大な栄光を再び反映することができるように。
聖霊は来られるでしょう。キリストの栄光にみちたみ国を復興させるために。その国は、恵と聖徳、愛と正義の、平和の国となるでしょう。その時聖霊は、神であるその愛をもって、人々の心の戸を開き、すべての良心を照らしてくださるでしょう。みな自分が神の真理の燃える火の中にいるのを見るでしょう。それは、ある種の裁きのようなものであり、そののち、イエズス・キリストは、その栄光にみちたみ国を世界にもたらされるでしょう。
聖霊は来られるでしょう。わたしの汚れなき心の勝利によって。このために、今日わたしは、みなをわたしの心のチェナクルムに入るようにと招きます。この招きに応えるなら、あなたたちは、聖霊の賜をうける準備ができ、聖霊は、あなたたちを変化させイエズスが、そのみ国を復興させるための道具としてくださるでしょう。
(6)1994年5月22日:聖霊よ、おいでください:聖霊降臨祭
これほど待ちに待たれた新しい時代に辿りつくためには、聖霊が新たに、そして普遍的に注がれる必要があります。第2の聖霊降臨が早く訪れることが必要です。
この第2の聖霊降臨は、私の汚れなき心の霊的チェナクルムの中でだけ行なわれ得るのです。
そのために、私は今日、最後の時のために、天の母が準備したチェナクルムに入るようにと全教会に呼びかけます。あなたたちは、私の汚れなき心への奉献によって入ることができます。
司教たちも、司祭たちも、男女の修道者と信徒たちも、私が心配のあまりに願ったこの奉献をしますように。この奉献を、みながしなければならないのは、大試練の時を短くするためです。そのとき、聖霊は、あなたたちに真理のすべてを理解させてくださるでしょう。
最愛の子らよ、今日、わたしと共に行なわれる祈りの特別なチェナクルムで、心を合わせて聖霊降臨の祭日を祝いなさい。
わたしが、エルサレムの高間に使徒たちと弟子たちと一緒にいた時に、聖霊が舌の形で降臨するという奇跡が起こりました。
そして、かれらが全く変容されていく奇跡を目のあたりに見て喜びました。臆病でびくびくしていたのに、高間から出ると、イエズスと福音の勇気ある大胆な証人となったのです。
私の「汚れなき心」の霊的チェナクルムにおいて、今あなた方から懇願され、待望された第2の聖霊降臨の奇跡的な出来事が実現しなけれはなりません。
教会の上にも、全人類の上にも、奇跡的な火の舌がふたたび降るでしょう。
−神の聖なる火の舌は、エゴイズム、憎しみ、暴力、戦争で冷淡になった人類に暖かさと命をもたらすでしょう。こうして不毛の土地は神の霊の息吹を受けて、新鮮な素晴らしい園に変わるでしょう。この園において、至聖三位一体はあなたがたのうちに住まいを定めるでしょう。
−火の舌は、教会を照らし聖化するために降るでしょう。すなわち、教会はカルヴァリオの暗黒の時を過ごし、牧者たちに苦しめられ、信者たちに傷つけられ、教会の人たちから見捨てられ、裏切られ、誤謬の烈風にさらされ、信仰喪失や離教の蔓延を抱えているからです。
聖霊の神の火は教会のあらゆる病気をいやし、あらゆる不純物を除き、あらゆる不実の罪を清め、教会を一変して美しく装わせ、潸然と輝かせます。このようにして教会は、あらゆる面で一致と聖徳を取り戻すことが出来るでしょう。そして、世に対してもキリストを精一杯、あまねく、申し分なく証するでしょう。
−火の舌はわたしのあわれな子ら、あなたがたみなに降るでしょう。あわれに思うのは、サタンや悪霊すべてからひどく騙され、誘惑された結果、ここ数年のうちに悪霊たちが大勝利を収めたからです。
なお、聖霊降臨によってあなた方はこの神の光に照らされるので、自分自身を神の真理と聖徳の鏡の中に見ることになるでしょう。
これは、小規模の審判のようなもので、あなた方は、心の扉が開かれて神の憐れみの大きな賜物を戴くことになるでしょう。
その時、聖霊はすべての人の心と生活をあまねく変容させるという新しい奇跡を行なうでしょう。
すなわち、罪人は改心し、弱い人は頼りになる人を持ち、病人は回復し、疎遠になった人は御父の家に帰り、離散して分裂した人は完全にひとつになるでしょう。
このようにして第2の聖霊降臨の奇跡が行なわれるでしょう。そのとき、わたしの「汚れなき心」は世に打ち勝つでしょう。
その時になってはじめて、あなた方は愛の霊である火の舌がどのように全世界を刷新するかを見るでしょう。つまり全世界は、神の憐れみを最大限に受けて全く変容されるでしょう。
このためにわたしは、この日をチェナクルムで過ごすようあなた方に勧めます。あなた方はすでに間近になった第2の聖霊降臨を不安のうちに待ちながらも、希望を抱いて憐れみの母であるわたしと一緒に集まり祈っています。
参考文献:「聖母から司祭へ」(総合版)、「聖母から司祭へ」(第16版)
以上マリア様のメッセージをお届けしました。今後もメッセージをもっと多く紹介していきたいと思います。
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