(注)1.この本は、1966年10月14日発令の教皇パウロ6世の規定に従って出版されています。
2.メッセ−ジについては、人間的信頼性にもとずいているものでありますが、母なる教会の判断にゆだねられています。
3.この本は非売品であります。
わたしの母としての汚れなき心が、その苦悩の痕跡の全てを消すほどの至福の愉悦に満たされたこの日、あなたがたの心も喜びへと開かれますように。
最愛のわたしの子らよ、わたしの御子イエズスが、その栄光の御からだの眩い輝きのうちにわたしに現れ、その強力な光の中にわたしを包み、子としての優しさをもってわたしを抱擁し、わたしの傷ついた心に接吻し、神の栄光の天上のみ国へとわたしの手を引いて導いて行ってくださったあの瞬間を、あなたがたも共に過ごしてください。
こうしてわたしは、母としての沈黙のうちに、主の復活の最初の知らせを受けました。
わたしは、主の生命への栄えある蘇りの、最初の生きた証人となったのです。それゆえにこん日、あなたがたは主の栄えある再臨について、信頼と確かな希望をもって考えるようにと招きます。
−主の栄光に満ちた再臨は、たとえ、はじめから人殺しであり、いまだに世界に罪と死を拡げている[かの宿敵]によってあなたがたに張りめぐらされた恐ろしい詭計のもとにあるにしても、贖われた全人類に新しい生命の力をもたらすのです。
−主の栄光に満ちた再臨は、勝利のキリストがよみがえられた墓の中で生まれ、その師である主との決定的出会いにむかって苦しみの道を歩んでいる教会に、安らぎと慰め、勇気と信頼を与えます。
−主の栄光に満ちた再臨は、浄化(きよめ)と大いなる苦悩にあるこの最後の時代の、痛ましくひどい経験の数々にさらされているわたしの哀れな子ら全てに、新しい恩恵の光を与えます。あなたがたが生きているこの日々ほど、この復活の素晴らしい真理を生きることを必要とされている時はありません。
復活されたキリストは、あなたがたのあいだに生きておられ、個人としても、国民としても、その最終の成就に向かって、それぞれの歴史の出来事を導かれます。
あなたがた皆をいのちのみ国に導くために、死者のあいだから蘇られた方に向かって、今日、あなたがたの目を上げなさい。
復活のもっとも清い喜びの光に包まれたあなたがたの天の母に向かって、あなたがたの目を上げなさい。
それは、母としての沈黙のうちに、主の栄光に満ちた再臨を、あなたがたのために再び知らせるものです。
(2) 1996年10月13日:偉大なるしるし:東京
絶えざる祈りと兄弟愛のチェナクルムの数日間をわたしと共に過ごすことを願って、ここに集まった日本におけるわたしの運動の司祭であるあなたがたを、わたしは大きな喜びをもって眺めています。
ファティマで起こった、太陽の奇跡によって、その確証が与えられたわたしの最後の出現を思い出す記念日である今日、あなたがたはこのチェナクルムを終えようとしています。
天に偉大なるしるし−signum magnum が現れました。
わたしは、天に現れた偉大なるしるしです−わたしは、太陽の衣をまとい、足の下に月を踏み、頭に十二の星の冠をつけた婦人です。
−それは、神とキリストに反逆して団結したすべての悪の力に対抗してなされる恐るべき戦いにおける、ひとつの偉大なるしるしです。そのために、太陽の衣をまとった婦人の偉大なるしるしの側には、今では巨大な権力のすべてを表明する、あの赤い龍、太古の蛇、悪魔のそれも現れます。大きな龍は、あたかもその偉大な勝利を勝ち得たかのように見えます。彼は人類をして、神不在の文明を築き上げるに至りました。あらゆる所に、金銭と快楽の崇敬を広めました。
人の知性を、傲慢と誤謬によって支配しました。罪と邪悪をもって霊魂を犯しました。
利己主義と憎しみによって心を頑なにしました。好色と不潔の杯を用いて、地上のすべての国々を堕落させました。
悪魔は、世界全体にその悪意に満ちた支配力を及ぼすことに成功しました。
けれども、天と地、天の霊と悪魔の霊、婦人と龍、この最後の時代におけるこれらのすさまじい戦いの中で、わたしは、わたしのもっとも大きな勝利の偉大なるしるしとして現れます。
−それは、あらゆる形の理論的或いは実践的無神論にたいする神、あらゆる形の悪と罪にたいする善、あらゆる形の暴力と憎しみにたいする愛、あらゆる形の誤謬と欺瞞にたいする真理、など、もたらされるべき勝利の、ひとつの偉大なるしるしなのです。この偉大な勝利のために、わたしは世界のあらゆる所からわたしに「はい」と応えてくれる、すべての小さな子らによって群れを形成しました。わたしは、わたしの司祭のマリア運動を通して、地の果てに至るまでわたしの招きを持ち運び、勝利の軍団を形成しました。ほとんど完全に異教的なこの国でも、わたしの小さな子らは、喜びと大きな寛大さをもってわたしに応えてくれました。
それでわたしの母としての心は、あなたがたに対する愛と優しさの感情で震えています。わたしは彼らのためにも救いの道を開きます。わたしの汚れなき心の勝利とともに、彼らも、そこでわたしの御子イエズスが善き牧者として存在される唯一の羊檻の内に入るでしょう。
−それは、この濃い暗闇の時期における、光の偉大なるしるしです。それゆえにわたしは、祈りと犠牲、信頼、そしてあなたがた自身の大きな委託、という道を歩むようにとあなたがたを招きます。
わたしの母としての優しさの贈り物をあなたがたに届けに行くようにと、もう一度わたしはこの小さな子をあなたがたに送りました。
彼を通して、あなたがたの教会と祖国に、わたしの助力と母なる保護の確かなるしるしを与えます。あなたがたの親族、及びあなたがたの司祭職に委ねられた人々と共に、父と子と聖霊のみ名によってあなたがたを祝福します。
(3)1996年10月18日:この街で:長崎
今日、この街で、あなたは日本全国の旅を終えようとしています。その間、あなたはわたしの汚れなき心の愛と憐れみの驚異の数々を見ました。
まさに、あなたがたの天の母が特別に愛するこの街で、あなたはこの旅を終えるのです。
−この街で、偉大な使徒であり宣教師であった聖フランシスコ・ザベリオによって、福音宣教の事業は始められました。彼はこの遠い国で最初の福音の知らせの道を開いたのです。
−この街で、わたしの汚れなき心の祭壇上でキリストにその命を捧げた英雄的証人として、二十六人のわたしの子どもが、殉教のために連れてこられました。彼らの恐ろしい刑の執行の場所に建てられた聖堂で、あなたはミサ聖祭を祝いました。
−この街で、わたしの子、聖マキシミリアノ・コルベが生きました。彼はここに無原罪の街を建てましたが、それは、わたしを非常に愛し敬うたくさんの日本の子らに、今もまだわたしの輝かしい存在をもたらしています。
−この街で、原子爆弾が炸裂しました。それはほんの一瞬の間に何千何万という多くの死者を出し、神を離れたなら、人間にとっては愛すること、信仰心や憐れみを持つことなどが不可能となる、ということの恐ろしいしるしと罰になりました。
もし改心と神への立ち返りというわたしの招きを受け入れないならば、世界全体がこのようになるかもしれないのです。
この場所からわたしは、地上のすべての国々に向かって、わたしの苦悩に満ちた訴えを再び新たにします。
−この街で、わたしの救いと憐れみのわざを示します。
それで、この数年間にわたって、この小さな子の心にわたしが与えてきたメッセージを通して示した道を辿るようにと、もう一度わたしの子どもたちすべてを招きます。ですからこの街と日本全国のために、わたしの汚れなき心の確かな避難所を贈ることができるようにと、再びここにあなたが来ることを望んだのです。
皆、この避難所に入りなさい。
そうすれば、偉大な、そして恐るべき主の日が到来したときに、あなたがたはわたしによって防ぎ、守られるでしょう。
参考文献:「聖母から司祭へ」(第17版)
以上マリア様のメッセージをお届けしました。今後もメッセージをもっと多く紹介していきたいと思います。
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