6月23日(土)

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朝、7時30分に自然に目が覚めました。のんびりとシャワーを浴びてひげを剃ってさっぱりしたところで9時。同室の人と2人で朝食の調達に出かけました。
私としては朝から명동교자明洞餃子なぞ食べてみたかったのですが、昨日ガイドさんに頼んだ市内観光のピックアップが10時なので、時間のかからないようにジャンクフードを目指しました。しかしロッテリアもケンタッキーも10時開店でなんともなりません。ミニストップでドリンクを買い、隣のパン屋さん“크라운 베이커리クラウンベーカリー”でサンドイッチなどを買ってホテルの部屋に戻って食べました。
ドリンクは青い色した“Power Rade”というスポーツドリンク。コカコーラボトラーズの製品です。でも商品ロゴが“Getorade”そっくり。ワールドカップオフィシャルサプライヤーなので日本でも発売してほしいですね、このまがいもん臭い飲み物を。パンはサンドイッチはそれほどでもありませんでしたが、1個200の鶏卵くらいの大きさのパンが気に入りました。デニッシュのような生地でバターがたっぷり入っていて、小さいんだけど腹持ちがよさそうです。

10時にホテルのロビーに集合して市内観光に出発します。ここに参加するのは11人のうち8人であとの3人は別行動のようです。マイクロバスでまず창덕궁昌徳宮に到着。★門の前で10時30分の入場を待ちます。ここは15世紀初めに建てられた宮殿で、韓国指定主要文化財はもちろん、ユネスコの世界文化遺産にも登録されているところです。そのためか、決まった時間に場内ガイドの説明を聞きながら強制的に1周させられる方式がとられていて、日本語ガイドのスタート時間が10時30分というわけ。
入場口の前には200人ほどの人がうろついています。みんな★10時30分を待っているのだとしたら、全部日本人。入場が始まってわかったのですが、本当に全部日本人のようでした。正門の돈화문敦化門を入ったところの場内案内地図の前でまずはひととおりの説明。どうやらたった一人の場内ガイドが200人の日本人を引き連れていくようで、日本人って従順なんだ。
説明によれば、宮中の建物をひととおり回って戻ってくると約2.5km歩くことになり、所要時間は1時間半で、ちょうど昼になるらしい。ちゃんと朝食を食べてきてよかったよ。

さっそく인정전仁政殿から順に歩きます。時折雨が降ってくる天気の中、場内ガイドさんはトランジスタメガホン1個で200人をコントロールしています。인정전仁政殿창덕궁昌徳宮の正殿で、国王の即位式、臣下の朝礼式、外国使臣の接見などの公式行事の行なわれた場所。
それからその横にある선정전宣政殿は、国王が日常の政務を行なった場所で、韓国に残っている唯一の青瓦の殿閣らしいです。
その次は희정당煕政堂。国王の御座所・御前会議などに使われた建物です。
その裏手へ回って国王家族が生活した대조전大造殿。ここの★中央の部屋を私が少し時間をかけてのぞいていたら、何人もの人が入れ替わりのぞいていったのですが、そのうち4人連続して同じように“ふ~ん”とつぶやいていました。なにが“ふ~ん”なのか、部屋をのぞいただけでなにか理解できたのか、なにしろ4人連続だったので思わずウケてしまいました。
それから少しだけ離れたところにある낙선재楽善斎。ここは後宮の処所(王族のプライベートエリア)とか、民間に下る王族の子女が生活に慣れるために暮らした民間風の家屋です。リトルワールドにある韓国地主の家のさらに豪華版って感じ。
さらにそこから後苑(禁苑、秘苑とも)の坂道を登って부용정芙蓉亭の脇で休憩。場内ガイドさんは“のんびり緑の中を散策しましょう”といいながら、私たち成人男性ががんばって歩くほどのスピードでタッタカタッタカと先に進んでしまいます。どういう元気なおばさんなんだろう。
あとは森の中を最初の돈화문敦化門まで戻って、終了したのは12時30分近くになっていました。

ここからマイクロバスに乗って昼食会場に向かいます。서울타워ソウルタワーのある남산南山の下をトンネルでくぐって전쟁기념관戦争記念館を過ぎたところの보배甫裵という★韓食専門店で海鮮鍋。なんだかアヤシげな階段を上がっていった2階の店は、まるでアヤシくなく、けっこう高級そうな店でした。海鮮がいっぱい入った鍋が温まったところではさみで適当に切り刻み、고추장コチュジャンを入れてもうひと煮立ちさせてから食べ始めました。でも貝はさっきのはさみで殻からはずしてあるのに、えびは殻つきのままというのはどういうわけでしょう。海鮮の具が少なくなってきたところで우동うどんを1鍋に1玉ずつ入れて最後の仕上げ。ガイドさんによれば、うどんとトンカツが日本からもたらされたメニューだそうで、명동明洞の中にも日食レストランのショーウインドにこの2種類が並んでいたっけ。ただし、味噌カツはまだないようです。

この店を後にして、午後からは買い物コース。1軒目は실라면세점新羅免税店。ここでは幹事と一緒に欠席者4人分の土産を買いましたが、値段表示が全部US$なのでどうも感覚が狂います。それにそもそも私は免税店のブランド品とかに興味がないので、早々に売り場を離れて、階段奥で無料サービスのコーラを飲んだりして時間をつぶしました。
次に向かったのは동화면세점東和免税店。ここでもブランド品とかの売り場は通過して、家族向けに韓国伝統菓子を買っただけでした。

史跡見学と買い物の1日ツアーを終えてホテルに戻ってきたのは15時30分。ここから希望者はブランド品のイミテーションを見に行きました。私はまたもや単独行動。さっきツアー中に通った종로鐘路あたりが賑やかそうだったので足を延ばしてみました。
종로鐘路でも歩道にいっぱい店が並んでいますが、やっぱり명동明洞を歩いてきたあとだとそれほど目を引くものはありません。1往復しただけで、あとはどこへ行こうかと考えながら歩いていたら、途中の地下道で書店を見つけて、ホテルの真裏にある書店より大きそうだったので入ってみました。しかしあたりまえのこととはいえ、書店の中はハングル文字の洪水です。パソコン関係なら多少はどうかと思いましたが、雑誌はゲーム誌がほとんどで、どういうわけか日本のASCIIやDOS/Vuserのようなものは見つかりません。パソコン解説本を見てもやっぱりハングル文字だらけ。余りにあたりまえな事実を確認しに入ったようなもんです。
多かったのは幼児向け英語テキスト(カセットテープつき)。韓国では小学校のカリキュラムに英語がとり入れられたばかりだそうで、教育熱がすごいみたいですね。私がいる間にも子供や孫のために買っていく人が何人もいました。私はシール絵本を子供用に買いました。絵本なら大丈夫。

18時40分にホテルに戻り、少し休憩をして19時にピックアップされて11人全員で夕食に向かいました。ガイドさんに手配してもらって갈비カルビ食べ放題、백주ビール소주焼酎飲み放題で6,000円の宴会です。なんだか山道を越えてどっちの方角かわからなくなってしまいましたが、大き目の店に着きました。駐車場に停めてあるバスや1BOXカーには、日本の団体名が並んでいます。日本人ツアーがよく来るところみたいですね。
韓国に来てからビールばっかり飲んでたので、今夜はせっかくの飲み放題ということで焼酎を頼みました。出てきたのは眞露침이슬真露チャミスルの360mL瓶。日本でもごく稀に見かける真露の高級版。普通の真露より少し甘くて匂いもなく、さっぱりしたお酒でした。日本酒の冷酒に相当するような感じ。ストレートでも飲みやすかったです。
カルビはあばら肉をわざわざ骨に巻きつけた状態で出てきます。それをはさみで手際よく切ってくれてから焼き、葉っぱ(ごまの葉?)に마늘マヌル(にんにく)や된장テンジャン(味噌)と一緒に包んで食べます。よく知られた食べ方ですが、やっぱりおいしい。고추장コチュジャンでも試してみました。これもおいしくて、一人で焼酎を2本近く飲んでしまいました。といっても360mL瓶だからたいした量じゃないです。カルビで大満腹になってしまい、思ったほどアルコールは入らなかったみたい。
再びホテルまでデリバリーしてもらっても時間的にまだ宵の口だし、夜のソウルへ遊びに出たかったのに誰も同行してくれる人がなく、コンビニでビールを買ってきて飲んでいたらあっという間に眠ってしまいました。

食事について
 私の味覚は辛いものも大丈夫なので、韓国の料理はとても楽しめました。それに辛いだけじゃなくておいしい。さらに書くと、飲食代がけっこう安い。韓国の人の所得水準を知らないんだけど、デパートなどの衣料品はそんなに安いと思わないのに、飲食店の値段が安い。これはとってもうれしいことでした。
 食事の作法とか、箸とスプーンについては旅行ガイドにも書いてあるので割愛するとして、料理をトングとはさみで扱うという方法は、実際に目のあたりにしてものすごく合理的で感動しました。はさみもキッチンはさみじゃなく、ラシャばさみです。はさみひとつで肉でも野菜でも海鮮でも冷麺でもなんでも切ってしまいます。要は食材を食べやすい大きさにすればよいわけなんだから、これが一番確実ですね。
 儒教のマナーはあるとはいうものの、京懐石やフランス料理のコースなどのような味わう以前の苦痛がないのはよいことだと思います。

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