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2003年以降のマルタ関係活動のニュース

2002年以前のマルタ関係活動のニュース

白鳥令が
在東京マルタ共和国名誉総領事に就任

 白鳥令は、マルタ共和国グイド・デ・マルコ(Guido de Marco)大統領からマルタ共和国の在東京名誉総領事に就任を依頼されていましたが、日本政府の同意も得て、この度正式に日本全土を管轄する在東京名誉総領事に就任しました。
 名誉総領事館は、白鳥が理事長をつとめる日本政治総合研究所(〒6−0041 東京都世田谷区大原1−16−16 シルクロードビル207号室)に設置されます。



2003年3月マルタ訪問時にデ・マルコ大統領と握手する白鳥

「就任を祝う会」3月12日に日比谷で開催

 白鳥令の在東京マルタ共和国名誉総領事就任を祝う「お祝いの会」が、海部俊樹(元内閣総理大臣)、羽田孜(元内閣総理大臣)、河野洋平(衆議院議長)、荒木浩(東京電力顧問)、安西邦夫(東京ガス会長)、襟川陽一(コーエー最高顧問)等の皆さんの呼びかけで、2004年3月12日にプレスセンタービル10階のレストラン「アラスカ」で開催されました。
 「お祝いの会」には、在京の各国大使公使等の外交団の他、白鳥令と親交のある政治家、経済人、学者や言論人、それに白鳥令の獨協大学や東海大学での教え子たち250人が集まりました。

Mr. Kaifu, former Prime Minister

祝辞を述べる海部俊樹元総理大臣 「ヒースの丘が今も…」

 会は、海部元総理、羽田元総理のお祝いの言葉で始まりました。海部俊樹元総理は、白鳥令が1980年に組織した英国シェフィールド大学におけるシンポジウムに出席したあとで、白鳥と共にヨークシャーのヒースの花の咲き乱れる原野を散歩した時の印象を語り、羽田元総理は白鳥夫人との成城学園大学時代からの交遊、自民党時代の党改革、民主党に移ってからの選挙における白鳥との意見交換をめぐる思い出を話しました。



祝辞を述べる羽田孜元総理大臣 「党の基本問題調査会に…」

 経済界を代表して祝辞を述べたキッコーマン株式会社の茂木友三郎社長は、白鳥の組織した1986年のエセックス大学におけるシンポジウムの思い出や日本政治総合研究所の朝食会における30年間の交友関係を話し、「信長の野望」の制作で有名な株式会社コーエーの襟川陽一最高顧問は、シミュレーション&ゲーミングの研究における白鳥の業績を紹介しました。いずれも、白鳥の国際的な活動の広がりと、研究者としての多彩な業績を示した、暖かい祝辞でした。

祝辞を述べるキッコーマンの茂木友三郎社長(左)と
コーエーの襟川陽一最高顧問(右)



会場の光景

 会では、アトラクションとして白鳥が教える東海大学のチアリーディング部「Fine」のお祝いの演技が披露され、その見事なチームワークに拍手が起こりました。
 また、築地の卸売市場でマルタのマグロを扱っている(株)樋長の飯田統規社長からは、マルタのマグロが寄付されました。



東海大学チアリーディング部「Fine」の演技に大きな拍手が

 「お祝いの会」には、マルタ共和国のグイド・デ・マルコ大統領(H.E. Professor Guido de Marco)からも特別のメッセージが寄せられ、マルタからこのメッセージを持参したマルタにある「Friends of Japan in Malta」会長で元マルタ首相府首席報道官のエドワード・サムート氏(Mr. Edward Sammut)がこれを読み上げました。



大統領からのメッセージを読み上げるエドワード・サムート氏
 

 引き続き、「日本マルタ友好協会」の理事の杉本和子さんと東海大学における教え子の太田智子さんが白鳥に花束を贈呈し、白鳥が最後に「お礼の言葉」を述べて会を終わりました。
 儀式張らない、暖かい雰囲気の会でした。



白鳥令に花束を贈る杉本和子日本マルタ友好協会理事
 

お礼の言葉

−66歳で考えていること、また、何故マルタか−

これは、マルタ名誉総領事就任の
お祝いのレセプションで
白鳥が最後に述べた謝辞です

白鳥 令

 本日は、皆様お忙しい中を私の「マルタ共和国名誉総領事就任を祝う会」にご出席いただき、有り難うございました。心からお礼を申し上げます。
 私自身は、私の名誉総領事就任を祝うと言うよりも、国際社会にあって、人口40万の小国ながら健気(けなげ)にその存在価値を主張し、国際社会の安定と平和、それに人類のよりよい未来に向かって積極的に貢献しようとしている島国マルタ共和国を、総領事として日本に紹介出来れば幸いと考え、お祝いの会を開いて下さるという呼びかけ人の方々のご厚意をお受けしたレセプションでした。
 しかし、マルタ共和国大統領グイド・デ・マルコ閣下からはこの種の会合に対して初めてのメッセージをいただき、来賓の方々からは暖かい励ましのお言葉を賜り、また東海大学チアリーディング部の皆さんからは元気一杯の演技で応援していただき、幸福な一時でした。
 60歳の還暦のお祝いの席で、私は、自分の過ごして来た60年を振り返って、次のようなことを述べています。

 「この60年間を省みますと、様々な方々のご厚意の中でこれ迄生きてきたことが、ひしひしと感じられます。最初の20年間は、父母を中心とするただただ暖かい環境の中で、自由にのびのびと成長をさせてもらっておりました。20歳の時に父を亡くしてからも、30歳までは、オクスフォード大学に留学の機会を得るなど、研究者として様々な方のご厚意の中で成長することができました。
 30歳代は、天野貞祐先生の創立された獨協大学に奉職し、大学人として研究と教育、それに社会的な発言に、夢中になっておりました。……37歳の時の日本政治総合研究所の設立は、このような社会的発言の一つの帰結だと考えることが出来ます。
 40歳代は、国際的な活動に力を注いだ時期だということが出来ます。経済力をつけて来た日本が、国際社会の中で発言権を大きくして行くのとほとんど平行して、私も英国シェフィールド大学の客員教授や、ワシントンのスミソニアン研究所の研究員等をつとめ、政治学者として国際的な貢献を意識するようになりました。……
 49歳になった時点で東海大学に移籍し、50歳代では、…国際的な貢献をそれまでの西欧とアメリカから、アジア、ラテンアメリカ、東欧へと拡大する努力をして来ました。
 いま60歳になって、これから何をしたら良いのだろうかと、真剣に考えています。何をすべきかについてまだ明確な回答を得てはおりませんが、残りの何年かを社会に役立つようなかたちで、社会的に、あるいは国際社会の中で、弱い立場の人々の側に立てれば幸いだと考えております。」

 65歳を過ぎて、私にはまだ年をとったという自覚がありませんが、「残りの何年かを社会に役立つようなかたちで過ごしたい」という気持ちは、ますます強くなって来ています。
 若い頃政府の奨学金を受けて学ぶことが出来た英国には、7年間のエセックス大学での教育と、三和銀行のご厚意による4億円で日本研究の教授職をエセックス大学に創設することでお返しをしました。現在も、昔英国政府の奨学金を得た仲間たちと英国留学の奨学金制度を作り、英国へのお返しを続けています。今年も10名の研究者を英国に送りました。
 さまざまな機会とビジョンを私に与えて呉れた国際社会には、政治学者としての知恵と経験を生かし、米国ワシントンに本部のある世界最大の民主化支援機関
IFESの国際評議員をつとめるなど、民主化支援の活動を続けてお返しをしています。ネパール、インドネシア、ボスニア、コソボ等の民主化選挙へのかかわりは、その一部です。
 これからも、微力ながら社会と人類の未来のために役立ちたいと考えています。マルタについて言えば、溢れるばかりの文化遺産や地中海の快適な気候もさることながら、それ以上に、小国ながら高い志をもって国際社会に貢献して行こうとするマルタ共和国の姿勢に、私は共感を覚えるのです。
 本日のご参会に再度感謝申し上げますと共に、今後ともマルタ共和国並びに未熟な私にご支援ご指導をいただきますよう、伏してお願い申し上げます。

お祝いの会の風景

 以下は「お祝いの会」のスナップです。

 

社会党の国際部長をつとめた河上民雄教授と



マルタのマグロも築地市場から直送

オーストリア大使や東京ガス安西邦夫会長と



英国留学仲間の根津美術館の西田宏子さんと



乾杯を前に会場の風景



日本政治総合研究所の飯塚繁太郎所長の発声で乾杯



大統領のメッセージを携えて来日したEdward Sammut氏



スタッフの皆さんご苦労様でした
 


日本政治総合研究所 (IPSJ)
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