7月12日(日)

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朝5時半にモーニングコールで起こされました。今日は6時に出発してHawaii Is.ハワイ島観光にでかける日です。今日のメインスケジュールはゴルフですが、こればっかりはゴルフ未経験者がいきなりコースに出るわけにいかないので参加者は9人。残りの5人(私を含む)は別行動でHawaii Is.観光をすることになったのです。

6時10分にホテルの前にピックアップの車(12~3人乗れるミニバン)が来ました。私たちのホテルの玄関前まで迎えに来てくれるなんて、なんて親切なツアー会社なんでしょう(大きいツアーはほとんど送迎ホテルが限られていて、たいてい近所のSheraton Princess Kaiulani Hotelシェラトンプリンセスカイウラニホテルまで歩かされる)。すでに車の中には日本人が4人ほど乗っています。さっそく車の中で代金の150$を支払い(私はトラベラーズチェック)ました。トラベラーズチェックも紙幣と同じ扱いで、ここではパスポートチェックも何もされませんでした。
実はこのツアーは非ゴルフメンバーが昨日、街角においてある無料パンフレットに載っていた★広告を見て、190$が150$にディスカウントされてたので電話で申し込んだだけです。車内で受け取った感圧コピーのペラペラの紙には飛行機の便名と行先、そして私の名前も書いてあって、エアチケットのようです。それからツアー会社のシールも受け取りました。服に貼っておいてHawaii Is.に着いたときの目印になるんだそうです。けっこういきあたりばったりでもなんとかなるものですねぇ。日本のツアー会社のオプショナルツアー一覧ではほぼ同じ内容のツアーが220$となっていたので70$のもうけ。あとは名簿(といっても罫紙でつくった一覧表のようなもの)に日本語で名前を書いているあいだにHonolulu Int'l Airportホノルル国際空港に着きました。なんだか飛行機が落ちたときには“日本人乗客の氏名は・・”てな具合に、この名簿が参照されるのかなぁなんて考えてしまいました。

Honolulu Int'l Airportも、Inter-Island島間連絡路線は別ターミナルになっていて、ドアを入るとすぐ目の前にもうデパーチャー/アライバルロビーがあります。そこへ入るのにはただセキュリティチェックがあるだけで、あっけないものです。入ったロビーも昔の新岐阜バスターミナルみたいなつくりでした。滑走路側に面した壁面はガラス張りで、いくつかドアがあり(といってもドアの外も駐機スポットごとに仕切られているわけではない)、行先別にそれぞれのドアから外へ出て飛行機に乗るみたいです。さしあたってロビーの奥にある軽食コーナーで腹ごしらえ。今朝は早かったので、ここで朝食ということになります。でも私はゆうべ買ってあったフィレサンドで朝食をすませていたので、ダイエットペプシだけで時間をつぶしました。
しばらくするとドアの向こうにHawaiian Airlinesハワイアン航空のDC-9がやってきて、乗客がおりてきました。全員がおりてから10分もしないうちに搭乗の案内があり、どうやら到着したばかりのDC-9に乗るようです。こういう短距離の飛行機は経験がなかったのでちょっと驚きました。島間を行き来する人にとってはバスに毛がはえたくらいのものですよね。で、ドアのところで係の人にチケットを渡して屋外にでるわけで、このドアがボーディングゲートということかな。他の空港のように改札機に通すわけでもなく、ただチケットを受け取るだけで、搭乗のチェックもなく座席番号の入ったボーディングパスもくれません。本当に大丈夫なのでしょうか。

★機首左側にあるエアステア(機体に格納される2mぐらいのハシゴ)から乗り込むと、すぐ左手のドアがあいていてそこはコックピットでした。ゆっくり眺めていたいのを我慢して座席に向かいました。ボーディングパスがないということは座席は自由席です。これで吊り皮があればバスか電車といったところですね。適当に座り、それでもきちんとベルトをしめて待っていると、ほぼ定刻の7時10分にドアが閉まって出発(離陸というより発車という感じ)しました。Inter-Island Terminal島間連絡便ターミナルから滑走路まではかなり距離があります。朝が早かったのでついウトウトしてふと目がさめると、まだ地上を走っています。またウトウトして目がさめると、まだ地上です。このままHawaii Is.まで走っていくのではないかと思ったほどです。
いくらなんでもそんなことはなく、やっとのことで離陸しました。クライムからクルーズになったところでドリンクサービス(ブリックパックのジュース)がはじまりました。飲み終わる頃にゴミ袋を持ってパックの回収があり、すぐにディセントが始まっていました。40分間のフライトで、そのほとんどはクライムとディセントに費やされます。驚いたことに地上ギリギリになってから旋回をしたと思ったらすぐ滑走路へのタッチダウンでした。ILSなんてぇのは使ってないんでしょうか。

Hawaii Is.ハワイ島Hilo Int'l Airportヒロ国際空港にはちゃんとボーディングブリッジがありましたが、ブリッジを出てエスカレータをおりたらそこはもう屋外でした。
そこでガイドの女性が待っていてくれました。空港まで一緒の車だった4人の人たちはまた別のツアーのようで、私たち5人と、2人連れの女性(中年)が同じ車で観光することになりました。車は今朝空港まで乗せられたのと同じようなミニバンです。ガイドさんは日系の顔だちで、日本語もほぼ完璧です。移民家族に生まれた日系2世だったかな、一旦リタイアして余生をガイドで過ごしているとか言ってました。ドライバーさんはサモアンのような体格と顔だちで、日本語はほとんど理解できないようでした。

Hawaii Is.でまず案内されたのはKalapanaカラパナBlack Sand Beach黒砂海岸・・・・だったところ。火山から流れ出た溶岩で、★道路は分断され、海岸はがけになり、家もなくなっています。テレビで以前見たような、真っ赤な溶岩の近くまでいって木の棒を溶岩に差し込んだりするようなことはなく、固まって「岩」になった溶岩です。「岩」なんだけど、実際に道を覆っている上を歩いたり、家の敷地になっているところが埋めつくされていたり、建物ごと避難して土台石が残っているだけのところを見るとそれだけで充分迫力があります。
そしてこのあとガイドさんは次のところへ行こうとしたのですが、ドライバーさんはどこかにもっとBlack Sand Beachが残っていないか★探しているようで、海沿いの道を延々と走りはじめました。しばらく2人で話し合ったあげくに、とうとうガイドさんが怒ってしまって、日本語で(ドライバーさんにわからないように)愚痴をいいはじめました。この会社はGray Line Hawaiiグレイラインハワイといってちゃんとした大手のツアー会社です。ホノルルでもフルサイズのツアーバスを何台も見かけました。車がミニバンなのは人数の関係だとしても、格安のツアーのせいでスタッフの質もそれなりかなとちょっと悔やんだのですが、これは私の誤解であることが夕方になってわかりました。

なんとか話がついたようで、車はHawaii Volcanoes National Parkハワイ火山国立公園Kilauea Volcanoキラウエア火山へと向かいました。今日のHawaii Is.はどんよりとしていて、ときどき雨が降ってきます。ガイドさんはなんとかタイミングを見て見晴台から火口を見せようと焦っているのにどうもドライバーさんと気が合いません。またもや怒ってしまいました。
それでも運よくKilauea Calderaキラウエアカルデラのほぼ全景とその中にあるHalemaumau Craterハレマウマウクレーター、カルデラの外にあるKilauea Iki Craterキラウエアイキクレーターもちゃんと見渡すことができました。それからSteam Vents蒸気孔Lava Tube溶岩トンネルに寄りました。★Steam Ventsとは地中から常時蒸気が吹きだしている地点です。実際に蒸気を浴びてみましたが、ほとんど硫黄臭がしません。ガイドさんによれば雨水が地中にしみこんでいき、溶岩に触れて蒸気となるそうで、この蒸気は硫黄とは関係なさそうです。これじゃ火山はあっても温泉は出ないのかな。★Lava Tubeは溶岩でできた洞窟で、これは地上にたまった溶岩が周囲から先に冷えて固まっていき、中心の溶岩はあとから冷えて収縮したりほかへ流出したりしてできた空洞だそうです。岩が溶岩ですのでちょっと違いますが、まぁ、鍾乳洞みたいなものです。直径も3~4mあり、長さも100m以上あったと思います。

景色を見たり溶岩トンネルを歩いたりしたあと国立公園をでて昼食場所へ向かいました。パンフレットによればVolcano Houseボルケーノハウスというところだそうですが、1階がちょっとした土産物屋、★2階で食事ができるようになっていて、日本の国道沿いにあるドライブインと同じです。やはり日本人がかなり来るらしく、バイキング型式になっている食事のメニューにはライスとカレーがありました。試しにちょっとだけ食べてみたところ、どちらもちゃんと(日本の)本格的な味でした。それよりおいしかったのは当然マンゴをはじめとするフルーツです。

昼食のあとマカダミアナッツの工場へ案内されました。道を折れて門を入るとまずマカダミアの★果樹園があります。ありますといっても丘を越えても道がうねっても果樹園は続いています。かなり奥まで入っていって島の反対側の海岸に着くくらい先に★工場がありました。ここはMauna Loaマウナロアの工場。チョコレートコートのマカダミアナッツはなんといってもHawaiian Hostハワイアンホストのが有名ですが、ローストしただけのナッツはこのメーカーのが有名ですね。今日は日曜なので工場は操業していません。でも軒下にある見学者用通路から中が見えるよう、工場内の電灯は全部ついています。売店はちゃんと営業をしていたので、マカダミアナッツチップの入ったソフトクリームを食べて、少し休憩してから工場をでました。

次に着いたのはRainbow Fallsレインボー滝。今日は少し雨が降ったので水がややきたないそうです。しかし私はそんなことより、午後から天気がよくなって日差しが強くなってきたことのほうが気になってきました。昨日のビーチでちょっと肌を焼きすぎたようで、体じゅうがヒリヒリします。そんな状態で直射日光をあびると、シャツなんか着ていてもぜんぜん関係ありません。日光がシャツなんか通り抜けて肌に刺さってきます。日陰から★滝を少し見ただけでした。

ここでドライバーさんと直接英語で話した人によれば、もうあまり案内するようなところはないんだそうです(時間的に可能な範囲で)。最後に連れていってくれたところはヒロ国際空港のすぐ近く、Liliuokalani Park and Gardensリリウオカラニ公園というところでした。一応日本式庭園が作ってあるということですが、ガイドさんも照れながらそう説明してくれたように、日本式と中国式が混じっています。島内の家族連れらしい人が赤ん坊と遊んでいる横でしばらくボーッと景色を眺めていました。
そこでいろんな話をしている中で、一緒にツアーに参加した女の人から“私たちこのツアー250$だったんだけど、みなさんは?”というような話題がでてきました。私は150$だからスタッフの質が低かったのかと思っていましたので一瞬ことばを失い、“ええ、まぁ、そのくらいで”などとごまかしていたら、ガイドさんが“それはちょっと高いですよ。ホノルルからヒロまでの航空運賃が普通は100$ちょっとするんですが、割引チケットならもっと安く買えますから、ツアー全体でももうちょっと安いと思いますよ。”と助けてくれました。

おまけに女の人たちの帰路の航空チケットはクーポンをもらっているだけで便が確保してないということで、ちょっと早目に空港に戻りました。私たちはちゃんと帰路の飛行機も確保してあります。ただし、Honolulu Int'l Airportへの直行便ではなくて、途中でMaui Is.マウイ島Kahului Airportカフルイ空港に寄る便ですから、もっと安くなっているのかもしれません。
Hilo Int'l Airportでまず女の人の飛行機を確保し、その便までは時間的に少し余裕があったのでもう1度Hiloの町へ買い物に行ったようです。私たちの便はそれよりはちょっと早い便なのでこのまま空港に残ることにしました。空港ビル内のお土産屋さんをのぞいたりして時間をつぶし、16時半くらいにチェックイン(といってもガイドさんに渡されたペラペラの紙に何かハンコを押すだけで、ボーディングパスとの交換とかはない)デパーチャーロビーに入りました。ここも手荷物とボディのセキュリティチェックがあるだけですが、もう驚きません。出発予定時間は17時10分なのに17時を過ぎても搭乗案内の気配がありません。きっと私たちの乗る飛行機の到着が遅れているのでしょう。これにも驚きません。17時15分頃やっと案内があってロビーからボーディングブリッジへ進みました。まだ飛行機からは到着したお客さんがおりています。ブリッジの根元でちょっと待ってここでペラペラの紙を渡して搭乗しました。やっぱり内容は確認していないようです。

17時半過ぎに離陸してドリンクサービス。こんどは途中のMaui Is.に寄るので、飲み終わる前にディセントが始まっていました。Maui Is.のKahului Airportで乗客のほとんどがおりて、機内に十数人が残るだけになりました。一応残った人の数を数えているようです。このままこれだけの人数でホノルルへいくのかと思ったら、そんなに甘くはありません。Maui Is.からOafu Is.オアフ島へいく人が乗ってきて、結局満席になってしまいました。Hawaiian Airlinesもしっかりもうけますね。
18時半過ぎにKahului Airportを離陸。ここでまたドリンクサービスがあったみたいですが、私は離陸直後寝てしまったのでわかりません。でもちゃっかり2回サービスを受けて、2本目のジュースはホテルまで持ち帰った人もいました。経由便のほうがジュース1本分おトクですね。

Honolulu Int'l Airportに着いたのは19時ちょっと過ぎ。寝ていたのでわからないけど、30分のフライトではクルーズの時間はほとんどなかったことでしょう。朝と同じ人が空港に迎えにきてくれていて、ホテルに戻ったのが19時30分でした。当然もう帰ってきているはずのゴルフ組がまだ戻っていません。コースでのゴルフが初めての人がいたので、予定より時間がかかっているのでしょう。暗くなる前にホールアウトできるのか、と心配していたら、無事に20時少し前に帰ってきました。
20時に出発して夕食・・・は今夜も日本料理。ダルマという店で日本のビールを飲み、日本料理を食べました。

食後は自由時間になったので、またDFSへいき、お土産をぼちぼち購入にかかりました。でも今朝早かったために疲れていたので、買い物はそこそこにしてホテルへ戻り、水風呂に入ってから途中のABCストアで買ってきた日焼けあとローションを塗って、ビールを少し飲んで寝ました。
今日は疲れたけど、日本のちゃんとした(?)会社の斡旋でオプショナルツアーにでかけた人にくらべて100$も得したと思うと、気持ちよく眠れました。

オプショナルツアー
 今はどうだか知りませんが、この当時はハワイのオプショナルツアーは日本のツアー会社で申し込むと*ッタクリ価格くらいのイメージでした。ツアー申し込みの時やウェルカムランチの時にもいろいろオプショナルツアーの紹介がありましたが、ノープランでハワイに到着してから街角のフリーマガジンを参考にしたほうがよいということをこの時に学びました。
 それとこの日に学んだことは、日焼けはたった1日でとんでもない状態になるということでした。結局このあと、ローションの甲斐もなく水ぶくれができるまでになってしまいました。

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