7月10日(金)

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ページも替わり、明るい日光がさしていて、日付変更線の東側では「早朝」なのでしょうけどいくら仮眠を充分したとはいえ日本時間ではまだ深夜。パン1個とコーヒーでむりやり目を覚まし(ちゃんと歯をみがきに行った律儀な人もいる)モゾモゾしていたら、じきに飛行機がディセントし始めました。
雲を透かして海の波も見え、前のほうに島が見えます。地図と比べてみるとNiihau Is.ニイハウ島で、やっとハワイという実感がわいてきたので、腕時計を5時間進め、日付を1日戻しました(5-24=-19。これで19時間の時差のできあがり)。以降はハワイ時間で書いていきます。
そういうわけで日付変更線を東に向かって通過したので、ページの見出しは同じ日付ですが次の日ということにします。ツアー会社のパンフレットなら「4泊6日」の1日目が続くところを個人的旅行記なので体の感覚に合わせました。6日の旅なのに「7日目」という見出しがあるのはそのためです。
陸を避けるように西南西の方角から進入し(滑走路の都合か)、8時30分頃Hickam Air Force Baseヒッカム空軍基地を右に見ながらHonolulu Int'l Airportホノルル国際空港に着陸しました。

ボーディングブリッジを出たところからWiki Wiki Busウィキウィキバスという2両連結のバスで2階のイミグレーションロビーまでちょっと走り、ここでまず★30分くらい待ちました。3機か4機連続して到着便があったようで、このロビーから到着便の順にアナウンスされて出ていきます。自分たちの順番がきて1階までおりていくと20はあろうかというイミグレーションの窓口に全部長蛇の列ができています。ちゃんとポールとチェーンでジグザグの通路が作ってあるところをみると、この程度の混雑はめずらしくなさそうです。遊園地の人気アトラクションみたい。ここで1時間弱かかったでしょうか。30分くらいだったかもしれません。疲れているのでやたら時間が長く感じます。
イミグレーション窓口は白系の女性の窓口でした。ハワイならほとんど日本語だろうと思ってはいましたが、白系女性だったのでちょっと緊張しました。ところがいきなり「旅行の目的はなんですか。」と流暢な日本語できいてきたので、思わず聞き直してしまいました。「目的はなんですか。」「観光です。Sight Seeing.さいとしぃいんぐ。」「何日、滞在しますか。」「Five days.ふぁいぶでいず。」日本語できかれて英語で答えるというのもヘンですね。

預けたスーツケースは、ツアーごとのタグで分類して置いてあり、それを引きずって税関を通ります・・・・が、申告カードをただ手渡すだけで完全にフリーパスでした。すぐ先のツアー会社のカウンターに行って、ふたたびなんやら手続きを待ちます。ここは空港ビルのひさしの下というような場所で、ちょうど工事中でもあり、初めて感じるハワイの暑さの中でまた1時間近く待たされました。
手続きが終わってまたスーツケースを預け(これはそのままホテルの部屋に届くらしい)、2階部分に上がり、むりやり★到着記念の写真を撮影されてから市内観光のバスに乗ったのは11時近くなっていました。日本から来るいろんなツアーは、この市内観光と昼食まではごちゃまぜに扱われます。

私たちの乗ったバスのガイドさんはチャーリーさんといい、東洋系とポリネシア系の混ざったような顔だちの人でした。Nuuanu Pali Lookoutヌアヌ・パリ展望台にのぼり、またここでむりやりKaneohe Bayカネオヘ湾をバックに記念写真を撮ったとたんに雨が降りだし、景色を見ないままバスに戻ってしまいました。雨はすぐに上がりましたが、バスは展望台を出発し、PunchbowlパンチボウルNational Memorial Cemetery of The Pacific国立太平洋記念墓地~に入り、バスからおりないでぐるっと回ってひととおりの案内を受けました。まぁ、墓地公園ですから、親戚もない日本人観光客が来てバスをおりたとしても何もすることはないですね。スペースシャトルの事故で死亡したオニヅカ氏のお墓を確認したぐらいです。
道中チャーリーさんは次々と何の脈絡もなく目に入ったものの説明をしてくれるので、あまり記憶に残っていません。んーと、日本人が多いだけに日本の宗教施設も多く、仏教、神道はもちろん、小さな銀閣寺や五重の塔もあり、さらに天理教とかSGI(創価学会インターナショナル)などの施設もあるそうです。日本人(移民)の墓は日本式の石塔が立っていて、すべて西(日本の方角)を向いています。火山岩の玄武岩が塀に使われていたりします・・・なんてところが記憶に残っていることがらでしょうか(けっこう覚えてるやん)。玄武岩の漢字までチャーリーさんに教えてもらいました。でも「きみたち、君たちがいて、僕がいる。」とか「あなたお客さん、僕チャーリー。」なんてことは言わなかったので、日本語が堪能でも吉本新喜劇までは知らないようです。

12時を回ってSheraton Princess Kaiulani Hotelシェラトンプリンセスカイウラニホテルにおろされ、そこで「ウェルカムランチ」を食べました。ちょっとしたステーキとサラダ、コーヒーで時差ボケ調整用の軽い昼食だそうです。以前にもハワイに来たことのある人は「今回はちゃんとした肉やったでラッキー。」といっていました。前回はいわゆるハンバーグランチだったそうです。そのあと少し休憩してからツアー会社の人の注意やらオプショナルツアーの宣伝と申込み方を聞きました(といってもあまり聞いてない)。

その後、宿泊ホテル別に順番に呼びだされてバスでホテルへチェックインに向かうのですが、私たちが最後に残ってしまいました。と思ったら、割合近くなので★徒歩で向かうのだそうです。歩きながら聞いた現地ガイドの人の話によれば私たちの泊まるAston Honolulu Prince Hotelアストンホノルルプリンスホテルは、フロントで日本語が通じないんだそうで、自分たちで安価なツアーを選んだとはいえ、ハワイで日本語が通じないホテルとはどんなところだろうかと不安になりました。
しかしホノルルに着いたとはいえ、飛行機の中からイミグレーションロビー、半日ツアー出発待ち、半日ツアー中からウェルカムランチまでずっとまわりは日本人だらけだったので、ホテルまでの徒歩の時間になってやっとハワイに着いたという実感を持ちました。

2ブロックほどいったところにあるホテルに着いてみると、ビジネスホテルかサウナの受付のようなカウンターに白系の担当者が一人で座っているだけで、豪華なロビーとか優雅なホテルレストランはありません。ルームキーを受け取って部屋に入ってみると、ワイキキビーチ脇の新婚御用達ホテルのように窓から★海が見えるわけではありませんが、それでもちゃんとバス・トイレ、ベランダ、クローゼット付きのツインルームでした。自炊設備はないので、コンドミニアムでもなく、素泊まりのみのホテルというカテゴリーなんでしょうかね。ビーチからは2ブロックほど距離があり、運河のすぐ近くなんですが、ホテル1階にはコンビニ(アルコールあり)があり、50mほどで商店が並んでいるKuhio Ave.クヒオ通りにでるので、食事などにも特に不都合はなさそうです。さっそくビールを買い込み、14人が幹事の部屋に集まって★無事到着の乾杯をしました。

この後18時までは自由時間になったので、一人でおそるおそるKuhio Ave.クヒオ通りABC StoresABCストアなどをのぞいてみました。西へ少し歩いていくと書店があったので、本を2冊ほど買いました。

18時に全員が集まって夕食へと向かったのですが、着いたところは何と日本食レストラン千曲川というところでした。なんのためにハワイまで来て冷奴で冷酒やスーパードライを飲むのでしょう。でも目上の人がここに入るといったのでしかたありません。とりあえずワリカン負けしないように飲んで食べて、あとは★グタッとしてました。
食事後全員で散策しながら、着いたところはRoyal Hawaiian Shopping Centerロイヤルハワイアン・ショッピングセンターの2階にあるダルマカラオケ。やはり私以外にも和食のあとでカラオケはいやだという人がいて、いくつかのグループにわかれて行動となりました。カラオケ拒否のグループのうち私たち4人はDuty Free Shoppersデューティーフリー・ショッパーズ(DFS)に入り、22時半頃までいろいろ見て回って(私はまだ何も買わない)ホテルに帰りました。

それからまた幹事の部屋のベランダに7、8人が集まって、バドワイザーとつまみを買ってきて24時頃まで自前の宴会をしました。私は日本食レストランなんかよりバドとポテチのほうがよっぽど楽しく飲めます。気候も湿度が低いらしく、日が沈めばさわやかな風が吹いてきて、外気の中でも気持ちよく宴会ができました。部屋に戻って行動メモをとり、寝ました。バドワイザーのおかげで時差ボケもなく、ぐっすり眠れました。
ビール(といえばバドワイザー)が安い(日本からの輸入ビールは高い)のでうれしいです。

ハワイの日本食
 世界中どこに行ってもいつもと同じ生活がしたい、という性格の人もあるようで、本文中にもあるようにハワイのホノルルで冷奴をつまみにスーパードライを飲むことになりました。このお店もそこそこにぎわっていたので、ずっとハワイ暮らしをしている日系人、駐在員の人がたまに日本を思い出してやってくる、というのではなく、日本からの観光客が日本食レストランに繰り出しているのでしょう。
 華僑や客家の人がチャイナタウンを作って、アメリカでも南米でも現地語を覚えないまま暮らしているなんてことを聞いたことがあります。私の個人的趣向はそうではなくて(暮らしていくとなるとそもそも論になることも否定しません)、せっかく旅行で外国にやってきたんだから現地らしいことがしてみたいのです。国内でも、冬に北陸へ行ったらカニが食べたいし、仙台なら牛タン、熊本だと馬刺・・・・でしょ。
 だからハワイなら、ハワイに来たら、ハワイ、ハワイ・・・ハワイってハワイならではの有名な、他では食べられないようなもの、ありましたっけ?

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