現地見学
(6月3日)
今回のお話はまったくのフィクション、でも舞台となる瓢の森は存在するわけで、その雰囲気を感じて演技に生かせたら、という意味かどうかは知りませんが、メンバーを募って現地へ出かけました。
…前回の“ふるさと昔話”ツアーが好評だったので、プロデューサが柳の下のドジョウを狙ったのかも。
朝9時、文化会館近くの小倉公園に集合。小学校3年生から、上は・・・そこそこシニアの方まで21名(+2名)が集まり、車4台で出発。
最初に高賀六社の一つ、金峰神社に参拝。“ふるさと昔話”にも登場した猿丸太夫の父と伝えられる藤原高光の魔物退治のあと建立されたとかいわれる由緒あるお宮ですが、意外に人家や道路からすぐ近くでびっくり。右の写真はタイミングが悪くておまいりしているようには見えなくてすいません。
しばらく車で林道を登ったあと、徒歩で川べりにおりると、“千畳岩”という景勝に出ます。大きな岩の裂け目を谷水が流れていて、子どもたちは(一部の大人も)岩から岩へ飛び回ってはしゃいでいました。暑い日だったので“水着持ってくればよかったぁ”と叫んだ女性がいらっしゃいましたが、そんなことされたら写真が撮りにくくなる。上流には新緑の中に赤い橋。あ、観光写真でよく見る場所はここだったんだ。
境界尾根を越えて関市洞戸からさらに郡上市美並へ。見晴らしのよい広場に車を止めて景色を眺めました。さっきまで汗をかいて山道を歩いていたのに、雲が出てきたと思ったら気温もひんやり、肌寒くなってしまいました。遠くに見えるのは美並の粥川あたりらしい。この先はまだ林道工事中で通り抜けができないのでここでUターンしました。
一気に林道を降りて民家のある集落まで戻り、口板山の藤田家を訪問。ここは手すき和紙を続けている家で、漉き小屋に入って説明を受けました。
裏庭にはコウゾの下準備をする小屋がありました。煮熟する釜は五右衛門風呂にも使えそうな大きな釜です。右の写真は、コウゾのチリ取り小屋。娘さんたちの中には“紙すきのうた”でチリ取りを演じた子もいて、ちゃんと納得していたようです。
以上で本日の行程は終わり。無事に小倉公園まで戻って解散となりました。僕にとっては初めて行くところばかりでいろいろと勉強になりました。それから山道とか崖とか危険なところを回ってきて事故がなかったのもよかったよかった。