未来会館で総練習
(11月22日)
週に1度の稽古では、あっというまに本番の日がやってきてしまいます。いよいよ舞台装置、小道具も揃えて総練習となりました。石段だとか、紙すき小屋だとか、目印がはっきりしてるので、動きやすいと思います。
石段と重なってちょっとわかりにくいですが、弥助さんの前にあるのは臼。たぶん和紙の原料にまぜる“ねべし”の原料、トロロアオイの根を砕く臼だと思います。でもでも、杵をいかにも軽そうにふりまわしてる弥助役の先生は、ちょっと演技不足かも。
11月1日の練習風景で“座る位置がおかしい”とコメントしたのとほぼ同じシーンです。ちゃんと石段に座るとバランスのよい構図になります。このとき弥助さんにもらうのは“草の実”ということですが、実は甘納豆をもらっていました。本物のお菓子なので、そのときの子どもの空腹具合によって食べるペースが違います。空腹のときなんか演技も忘れてパクパク食べている子もいました。
小道具があるとその取り扱いが必要になってきます。小道具を取り出すときと演技で使用するときは実物がなくても真似ができるのに、片付けるという行為はなかなか真似演技では出てこないものです。中央でみこしの花を片付けています。これも装置と小道具が揃ってやっと手順がわかることです。
中央奥のほうで上を見上げている子がいますが、視線の先に高く通路があって、そこにも子どもがいます。この目線はいいですね。これも装置の組みあがった総練習でないとわからないことです。