2002年8月22日 樹液&灯火採集(茨城県・栃木県・埼玉県) | ||
茨城・栃木への日帰り出張であったが、めったに出撃しない土地なのでただ通り過ぎるのが非常にもったいない。 そこで業務終了後、栃木滞在のKOMAさんと合流し、秘蔵のポイントをご案内していただくことにした。 朝6時に自宅を出て、集合場所に向かう。渋滞でもしてくれれば諦めがつくのだが、快調なペースで時間的余裕ができて しまうとつい道草を食ってしまう悪い癖が・・・。 見渡す限りの田園地帯を走行中、ふと右側にヤナギやクヌギ林の匂いを感じ、ウインカーに手が伸びる。 フシギなことに、車は目的地とは違う方向へ吸い寄せられていくのであった。 |
▲関東平野のシンボル・筑波山もグングン近づいてお出迎え。 | |
▲朝のお散歩には絶好の、風通しのよいクヌギ林。根元には時差ボケ風のノコがぼんやりと。 | |
カナブンやカブトの★も多かったが、ここはセミの天国であった。下草や幹には抜け殻が所狭しと、そう! ちょうどクリスマスツリーの飾りのように付いている。ほとんどがアブラゼミだが、その鳴き声の騒々しさといったら・・・。 | |
▲羽化の途中で朝を迎えたしまったようだ。しばらく見ていたが動かない。このまま鳥のえさになるか羽化不全の運命? | |
18時半、KOMAさんと連絡がつき某市内で落ち合う。KOMA車に同乗し、ミヤマの灯火ポイントめぐりに出発。 道はいつしか細く曲がりくねり、とっぷり暮れた山並みがミヤマの生息地を感じさせてくれる。幸い、雲が多く月を隠してくれる のだが、吹く風は涼しく、各街灯とも乱舞するガの密度が薄いようである。しかも、灯下の草むらからは秋の虫の大合唱が 聞こえてくるのであった。そして、いよいよ水銀灯が煌々と輝くベストポイントに到着。期待は最高潮に達した・・・。 |
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▲ハイシーズンにうなりを上げて飛来するであろうクワカブの姿が目に浮かぶ。今夜はさびしくコクワ♀のみ・・・。 | |
さらに奥地を開拓し、帰りにもう一度このポイントに寄ってみたが結果は同じ。街へ下り食事・歓談のあと11時近くに現地解散と なった。ちなみに、翌日KOMAさんが再度ポイントめぐりをしたそうだが、気温は18度しかなく、やはりNGであったそうだ。 KOMAさんありがとう。来年もよろしくお願いしますね。 さて、もう日付が変わり埼玉へ帰還したのだが、気分がなぜかハイだったので、一ヶ所だけ地元ポイントへ寄ってみる。 2ヶ所にめくれのあるクヌギで、入りやすいわりにあまり荒らされていない木だ。6月17日、高い方のめくれを照らすとノコが 落ちてきたが、まだ黒い影が残っていた。今夜もその黒い影があったのでつり竿でつついたところ、ブーンと羽音を響かせ地面 に落下した。もう一頭黒い影があったが、そいつはめくれの中に消えてしまった。 |
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▲下のめくれには、長歯のノコと多数のコクワ。 | ▲あと数m高ければ飛んでいったヒラタ(51ミリ)。 |