ガラバンダルの聖母御出現

(A)概略:

1961年から1965年にかけてスペインのガラバンダルという小さな村で聖母の御出現があり、驚くべきメッセージがありました。御出現を受けたのは、マリ・クルス(当時11歳)、マリ・ローリ(当時12歳)、ヤシンタ(当時12歳)、コンチータ(当時12歳)の4人。(当時とは、1961年の御出現の時の年齢)4人は、1961年6月18日に天使の御出現を受けた。そして、7月2日に聖母の御出現を初めて受けました。その後1965年まで聖母の御出現が続きました。ここで、聖母マリアのメッセージを紹介していきたいと思います。

(注:なお、ガラバンダルの御出現は、教会に公認されていませんが、そのメッセージが他の御出現と比べて非常に強烈で重要なため、あえて紹介します。)


(B)第1のメッセージ:1961年10月18日付:4名のサイン

(1)たくさんの犠牲と償いをしなければならない。

(2)聖体訪問をもっと度々しなければならない。(御聖体の安置されている聖堂に行き、そこで祈ること。)

(3)しかし、それより先に、非常に善人とならなければならない。

(4)杯は、もう溢れようとしている。もし、改心しないなら、大きな罰がやってくる。(人々があまりにたくさん罪を犯すので神の忍耐は限界が来ている。)      


(C)第2のメッセージ:1965年6月18日付:コンチータ

(1)多くの司祭、司教、カルジナル(枢機卿)たちは、亡びの道をあゆんでいて、多くの人の霊魂を共に亡びへと導いています。(地獄に落ちること。)

(2)御聖体は、ますます無視されています。

(3)人類の上に迫っている神のおん憤りを避けるように、大きな努力を払わねばなりません。

(4)もし、素直な心で、許しを願うなら、神はお許しになります。

(5)あなたたちの母である私は、聖ミカエルを通じて、「心を改めなさい。」とすすめます。これは、もはや最後の忠告です。

(6)あなたたちを、これほど愛していればこそ、私は、あなたたちが亡ぶのを望みません。

(7)素直な心で祈りなさい。私は、願いを聞き入れるつもりですから。

(8)あなたたちは、もっと犠牲をささげなければなりません。

(9)特にイエズスのご受難を黙想しなさい。      


(D)聖母の忠告

コンチータは、「聖母の忠告」について次のように説明を書きました。

「それは、罰のようなもので、これによって、よい人をより神に近づけ、他の人に忠告を与えるためです。この忠告が、具体的にどんなものであるかを、私は打ち明けることが出来ません。聖母は、それを打ち明けるようにおっしゃりませんでしたし、また、これ以上は言いませんでしたから。神は、この忠告によって、私たちが心を改めて、もうこれ以上神に対する罪を犯さないように望んでおられます。」

「もし、(「忠告」によって)私たちが死ぬようなことが起きたら、それは忠告そのもののためではなくて、かえって、その忠告を見てうける私たちのショックのためでしょう。」

「もし、この「忠告」の後にくるもう一つの天罰を私が知らなかったら、この「忠告」より大きな罰はないでしょうと言いたいほどです。この忠告が実現するとき全世界は、恐れおののくでしょう。でも、すべてのカトリック者(ここでは、神の恵みのうちにいるカトリック者のこと。)は、他の人よりも、あきらめて、これを堪え忍ぶでしょう。この忠告と呼ばれる天罰は、短い間(これは瞬間的なことではなくて、私たちが、それを神の正義によるものであると悟るだけの充分な時間。)続くだけで終わりましょう。

(1)忠告は神から直接くるもの:忠告は、直接神からくるもので、人々は、どこにいても、全世界の至る所で、それが見えるでしょう。それは、私たち一人一人に、内的に自分の犯した罪が示されるかのように感じます。これを感じるのは信仰のあるなしによらず、また、すべての国民が感じます。その忠告は、奇跡によって行われる清めのようなもので、あるときは、大災害となって訪れ、死んだ人たちのことをうらやましくさえ思わせるのです。つまり、私たちは、忠告のときに生きるよりも、死んでいたほうが良かったと考えるでしょう。

(2)忠告は、とても恐ろしいもの:忠告は、とても恐ろしいものです。地震の千倍も恐ろしいです。火のようなものでしょう。その火は、私たちの肉の体を焼くことはありませんが、私たちは、それを肉体的にも内的にも感じるのです。感じない人は一人もいないので、普段神を信じなかった人も、その時は、神に対する恐怖を感じるでしょう。それを見ないために自分の部屋に閉じこもっても、窓を閉めても、何にもなりません。容赦なく、見せつけられますし、感じさせられます。

とても恐いにちがいありませんが、でも、忠告の後で、あなたは、今までよりもっと深く神様を愛するようになられるでしょう。

(3)いつ来るかわかりません:いつか恐ろしい大災害の日がやってくるでしょう。それは世界中のどこにもです。このために、これを免れ得る人は一人もいません。そのとき善人はいっそう神に近づくようになり、そうでない人は悔い改めるチャンスが与えられます。来るはずのこの忠告は、これを5分間耐えるよりも、死んだ方が良いと思うほどです。(実際は5分よりずっと長いと思われる。)

(4)私たちの罪次第:この忠告は、私たちの罪のためにくる恐ろしいものです。

私たちが、罪でどれほど神を侮辱しているかを考えてみようともしません。聖母はこうおしゃいました。「すべての人が、天国と地獄のあることは知っています。でも、それを考えるのは、神を愛するからではなくて、地獄に落ちるのが恐いという理由のためです。」と。忠告がどんなものになるかは、私たちの罪次第です。私たちは、人が神に加える侮辱を償うために、この忠告を耐えることにしましょう。

(5)マリー・ローリの答え:

私は、その正確な日付を知りません。私が知っているのは、忠告のある年号だけです。

その時になれば、すべてのモーターと、機械が停止するだろうと聖母が預言なさった。

忠告に対する準備は、何よりも、償いをすることです。犠牲をすることです。そして、出来る限り、毎日聖体訪問をし、ロザリオを毎日欠かさずにとなえることです。

(6)ヤシンタの説明:

神は、全ての人の救いをお望みになりますから、この忠告はすべての人のために行われるのです。忠告の目的は、ここにあります。すなわち、私たちを神に近づけ、信仰を深めることです。それで、この目的のためにも準備しなければなりません。それにしても、この忠告を、恐怖の心で待ってはなりません。なぜなら、神はこれを私たちを恐れさせようとしてなさるのではなく、かえって、ご自分の正義と愛を示すためになさるからです。


(E)神の愛の偉大な奇跡:

4人の少女に聖母はこの忠告があってから、まもなく大きな奇跡のあることを知らせました。

(その日付をコンチータに示されましたが、その日付を知らせる許可は、その大奇跡のある8日前です。)

その奇跡が行われる時期は、3月から5月の間で、ある木曜日の午後8時半ごろ。それは、教会のある事件と同じ時にあたり、殉教者である聖人の日にあたる。

それは、神の愛の奇跡でしょう。これによって、神がどれほど人類を愛しておられるかを、誰も疑うことのできないような方法で明らかに示されるでしょう。(その時、病人は癒され、罪人は改心するでしょう。)     



(F)忠告に対する準備

(1)悔い改めて、告白(告解)するように。

(2)神の掟を守るように。

(3)毎日15分ほど聖書を読むように。

(4)毎日、ご聖体をいただき、ロザリオを15連唱えるように。そして、ロザリオをいつもポケットに持ち、不思議のメダイ、スカプラリオや十字架などを身につけ、家の中に聖水や聖像を置き、玄関の外に十字架を置くなどする。     


参考文献:天の母の警告:デルコル神父著、コンチータの出現日記:デルコル神父訳


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