7月15日(水)
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ふと目がさめると、スクリーンではもう
★「紅の豚」が始まっていました。ちょうど機内先行ロードショーの期間で、「紅の豚」の絵葉書ももらえました。ちゃんと目をさましなおしてじっくりと見ました。どうやら「紅の豚」は始まりの部分10分間程度を見逃したようです。途中はさすがに飽きさせないストーリーでしたが、エンディングはなんだか時間の都合でドタバタと終わってしまったような感じで、ちょっと不満が残りました。
映画が終わってイヤホンを聞いたりしながら時間をつぶしているうちにドリンクとパンがでてきて、そろそろ日本に近づいたようです。窓のシールドを開けて下を見てもまだ雲ばかりで何もわかりません。そういえば、このシールドを閉めるときには私は眠りこけていたので、どうしたのか聞いたら、スチュワーデスが腕を伸ばして、さらにドリンクサービスなどに使うトレーでツンツンつついていたそうです。
いよいよディセントを始め、日本のようです。まだ雲があって下がぜんぜん見えません。天気がよくないようで、雲に入るときにはシートベルト着用のサインがでました。窓から見ていたらエンジンナセルが大きく揺れ、主翼も上下にたわんでいるのが肉眼でもわかります。怖いような気がしますが、あそこで吸収してくれなければ機体がグラグラ揺れるわけですね。かなり降下して雲がきれたとき初めて陸地が見えました。非常に入り組んだ海岸線で、私は志摩半島あたりじゃないかと思ったのですが、隣の席の人はホノルルからの航路は成田をめざしてそのまま新潟方面に抜け、そこで旋回して北から名古屋に着陸するからそっちじゃないと主張します。でもどうも本州を横断するのに地上がわかるほど低くは飛ばないような気がするんだけどなぁ。
また雲の中へ入ってわけがわからなくなり、さらに降下して雲の下にでたときには平野と川の上でした。そのままの高度でずっと飛んでいくと、こんどはやや山間部になってきました。そしてやたらゴルフ場があります。ゴルフ場や山の上をしばらく飛んでいると結構大きな川がありました。川の中の島がなんだか見たことがあるような形をしています。でもまさかと思いながらあたりをみまわすと、川に橋がありました。もうひとつ橋がありました。橋の片側にループがついていて、この橋は間違いなく岐阜市の千鳥橋です。さっきの橋は藍川橋で、見覚えのあった島は関市の保戸島でした。このへんでおろしてもらえば、家まで20分ほどなのですが、簡単におろしてもらえるはずもなく、わざわざ名古屋に向かいます。
各務原の
★自衛隊飛行場の脇を通り、木曽川を渡る頃にはかなり高度が下がっています。なんだかやっと現在地がわかって落ち着きました。保戸島から逆算していくと、ゴルフ場は三河山間部から東濃地方のようです。その前の平野は静岡か三河のように思います。
予定より少し遅れて16時少し過ぎ(日本時間、以下同じ)名古屋空港に到着しました。私は名古屋空港は初めてなのでどんなところかと楽しみにしていたのですが、予想以上にこぢんまりした空港でした。ボーディングブリッジをでて階段をおりたらすぐにイミグレーションがあり、その先にバッゲージクレイムのターンテーブルがありました。ここではでてくる荷物をジャンボジェット1機分の乗客が待つわけで、一番混雑していました。自分のスーツケースはもちろん、ホノルルの免税店で買った酒・煙草・香水類は直接まとめて運ばれ、ここで初めて自分の荷物として受け取るわけですからそれを見つけるのに手間をくうわけです。私はスーツケースとスポーツバッグとその直送荷物1つだけだったのでわりと気楽に見つけることができました。中にはレシートを見ながらいつまでも自分の荷物を待っている人もいました。
税関で私が受けた質問は、“グループの旅行ですね”“はい”“何か他の人の荷物を自分の申告にして預かってませんか”“いいえ”“これ(スポーツバッグ)の中身は何ですか”“主に衣類です”。3つもありました。私の前の女性2人組はフリーパスだったために、質問はないだろうと油断をしていたので焦りましたが、それだけで、実際に中身のチェックはありませんでした。やはり私は人の買い物を背負い込むようなお人好しに見えたのでしょうか。係官がスポーツバッグを押したときに、中に入れてあったフラ・コスプレセットがすこしガサガサといっていたので、これも不審に思ったのかもしれません。
私たちのグループの中に一人だけ荷物を開けられた人がいて、この人は私たちから見ても荷物の中にトカレフがあるんじゃないかと思うようなルックスだったので、さすがにプロの目は鋭いなぁと感心しました。
外へでるとちゃんと地元の1BOXタクシーが2台迎えにきてくれていました。これに乗ってR41を北上し、途中の可児市土田で夕食を食べてから最初と逆の順序で一人ずつ送り届けながら戻りました。自宅についたのは19時を少し過ぎていました。
このあと、別に時差ボケもなく、次の日から仕事に復帰しました。
エコノミーシート
往路でエグゼクティブシートだっただけに、帰路のエコノミーシートはさすがに血流不良にもなるよなぁって話。
単純に運賃を比べるとエコノミークラスの運賃はファーストクラスの1/4とか1/8だから4倍~8倍の人数を乗せなきゃいけないわけです。なんだか高速バスの4列シートみたいなもので、健康で元気な状態でチャレンジするものだと思いました。中高年向けツアーでビジネスとかクラスJとかの設定があるのもわかる気がします。ただ、気圧が低いせいでアルコールがすぐ回るので眠ってしまえばこっちのもの。今回も時差ボケもなく、帰国翌日から仕事にも復帰できました。