9月6日(金)

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昨夜のうちにすっかり準備がしてあったので、6時35分のピックアップに6時起床。しかし、普段の仕事じゃ、こう毎朝早く起きられないのに、遊びのときはけっこうタフですね、私は。
今日はFull Day Tully Raftingタリー川1日ラフティングの日。ほぼ定刻にホテルの前にハデなフルサイズのダブルデッカーバスがやってきて出発です。バスの席は半分ほど埋まっていました。が、まださらに他のホテルに寄ったり、客を迎えにいったワゴンと途中で待ちあわせたりして、最終的には70くらいの座席が完全に満席になりました。こんなギリギリの状態なのに、昨夜19時頃の予約でよく間に合ったものです。

Cairnsケアンズから南へ200km、名古屋――大阪くらいの距離を走って鉄道の駅に併設されたRasing Thunderレイジングサンダー社のカフェでトイレ休憩。そこからさらに南に走って山の中(つまり、川の上流)へ向かい、かなり奥まで走ってやっとスタート地点につきました。
バスの道中では誓約書にサインしたり、インストラクターの説明を聞いたり、注意事項のビデオを見たり、休養の時間もちゃんとあって眠れたり、さすがによく練り上げられています。全ては英語と日本語で交互に行われていて、ビデオもオーストラリア人インストラクターの英語の説明と日本人インストラクターの日本語の説明がワイプを使いながらコミカルに、あきさせないように、これもよくできたビデオでした。
でも英語と日本語だけということは、他の国の人はラフティングに来ないということか、英語が理解できないのに海外旅行するのは日本人くらいだということなのか、どっちなんでしょうねぇ。
ラフト(ゴムボート)のメンバーはバスに乗ってから英語人種と日本人をカウントし、参加グループごとにまとまるようにその場で配分していました。私たち2人はグループ番号8番で、メンバーは日本人だけ。インストラクターは片言の日本語が話せるニュージーランド人だということです。一安心。

ライフジャケットに着替えてヘルメットをかぶって、グループ番号8番の場所に並んだのが同じラフトのメンバーなのでしょう。私たち2人と、夫婦らしい2人と女子大生3人組の7人でした。すぐにインストラクターがやってきて、サイモンさんというニュージーランド人で、日本語は片言どころかラフト上での動作命令しか喋れない人でした。
ラフトに乗ってまずは練習。サイモンさんの命令は、
 “マエヘェコイデェ”
 “ウシロヘェコイデェ”
 “ガンガンコイデェ”
 “ヤメテェ”
 “ミギヘェヨッテェ”
 “ヒダリヘェヨッテェ”
 “ツカマッテェ”
 “シャッガンデェ”
 “モット(゛)レェ”
こんだけです。サイモンさんが喋る日本語もこんだけ。あとは全部英語・・・。

★ラフティング中のできごとはいろいろありましたが省略。ことばで書いてもおもしろくないもん。
午前中は練習しながら休み々々少しずつ進みます。客が休んでいる間に、インストラクターが川岸に立ち、他のラフトの安全確認をしています。自分たちのラフトが進むときは他のボートが休憩しているんです。
途中の河原で昼食。岸の薮の中にフライシートが張ってあって、道路からケーブルで食材を下ろしてくるようになってました。★設備の整ったアウトドアライフって感じです。メニューはハンバーガー(中身を肉、ソーセージ、魚から選べる)、水っぽいジュース、コーヒー、紅茶。あんまりおいしくなかったけど、2個食べました。
それからまた午後の部。朝はちょっとした瀬で水がかかるだけでキャーキャーいってた女性たちも、午後には★そこそこの瀬でもパドル操作をしたまま進めるようになりました。渇水期なので、瀬になってないところはけっこう一生懸命漕がないと進みません。午後からはインストラクターが川岸で見張ることも少なくなり、漕ぐほうもけっこううまくなりました。
いいかげん漕ぐのに飽きてきた頃、やっとゴール地点に着きました。川岸に上がってパドルを女性に持たせて男性4人でラフトを運搬。道路までけっこうな距離を運んでトラックに積み込みました。

そのままバタバタと着替えてバスに乗って戻ります。川を下った分だけバスの乗車時間が短くなって、途中のカフェ(朝と同じところ)に到着しました。ここで休憩と営業活動の開始です。写真やビデオを見ながら軽食(オニオンとパンプキンのスープ、パン、ポテト)を食べて写真とビデオの注文をとる約1時間の休憩になりました。
ビデオはその場で数本はダビングできるということで受け取ることができましたが、写真は翌日渡し。でも私たちは翌日は帰国の日なので、郵送してもらうよう注文しておきました。
そのときにもらったチラシをみてびっくり。“日本でのレイジングサンダー社へのお問い合わせ・ご連絡先、株式会社アウトドアサポートシステム 岐阜市月丘町……”表紙には美濃市の旧美濃橋(赤い吊り橋)や郡上の鍾乳洞の写真が載っていました。南半球に来て地元のチラシを受け取るとはねぇ。

そこから約2時間かけてCairnsまで戻ります。疲れていたので半分くらいの時間は寝てたように思います。ホテルにデリバリーしてもらったのが18時30分。入っていったら、ロビーにメンバーが集まっていて、ちょうど夕食にでかけるところでした。少し待ってもらって荷物を部屋において戻り、一緒にPacific International HotelパシフィックインターナショナルホテルにあるWaterfront Grillウォーターフロント・グリルにでかけました。
ここでは特に予約もしてなく、ミールクーポンでもないので、適当にオーダーしてテンダーロインの石焼きを食べました。これはおいしかった。そのあとカレーライスとパスタを注文したメンバーがいたので、それぞれ少しずつもらいました。カレーはビーフカレーの名のとおりビーフばっかり入っていました。それも煮込んでやわらかくなったものではなく、煮込んで固くなったスジ肉。パスタはもっとひどく日本人にはちょっと食べられない味付けでした。なんだかうす味のチーズ味、香辛料が全然効いてなくて、なんていったらいいのかな、とにかくまずかったです。

そのあと解散して自由行動の時間。また買物にでかけたのに、21時をまわっていてDFS以外は終了してたので、Night Marketsナイトマーケット(屋台村って感じのショッピングモール)でブーメランを買ってホテルに帰りました。ブーメランは飛ばすやつと飾るやつにわかれているようです。飛ばすのは3~5mmくらいのベニヤ(高いのはちゃんとした板)にエッジがついています。飾るやつはムク材のそれっぽい木のかわりにエッジはありません。飾るほうの一番安いやつを10個買って少しだけ値引きにトライしてみましたけど、80A$を75A$にしかまけてくれませんでした。
明日の朝はすぐに出発なので、ホテルに戻ったあと、部屋で完全に荷造りをしてからシャワーを浴びて寝ました。

食事の味付け
 本文中ではこの日の夕食を食べたレストランがおいしくなかったと書きましたが、あとで調べたらイギリス風の味付け(?)だったのかもしれません。ガイドブックなどで調べると、イギリスでは調理人は基本的な味付けだけで、テーブルに出てから食べる人が自分好みに味を整えるのが一般的なんだそうです。私たちがイギリス料理といえばまず浮かぶのがフィッシュアンドチップス、実はこれも白身魚とスライスポテトを揚げただけで、日本の魚フライのような下味もついていないし、ポテトに塩もかけてないのが普通なんだとか。
 だから、最初のテンダーロインステーキは塩胡椒を自分たちでかけて食べておいしかった、パスタやカレーは出されたそのままだったからおいしくなかったという感想になったのでしょう。でも、パスタは塩、胡椒、パルメザン、オリーブオイルの追加などいくつか考えられるけど、カレーは何を追加したらいいの?ガラムマサラもクミンもテーブルには置いてなかったのに。っていうか、グリルレストランでカレーを選択したのがまちがいだったのかも。
 思い返せばケアンズに着いて最初に食べたホテルの朝食でも、スクランブルエッグとベーコンがイギリス風だったようです。イギリスの調理ジョークで「煮る」「さらに煮る」「とにかく煮る」「もうちょい煮る」「念の為にもう少し煮る」というのがあるくらいで、ホテルの朝食もこの日の夕食も正統派の料理だったわけです。でも・・・でもちょっとはオーストラリア風のアレンジをしてもいいんじゃない?

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