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ヘッダフッタ
 ごあいさつ
本日は、日中合同創作音楽劇「太陽をさがして」にお越しいただきありがとうございました。
今回の公演は、美濃子どもミュージカルを中心に音楽劇を愛する多数の市民が参加して実現しました。美濃市の音楽劇は子どもから大人までが出演する作品が多く、これまでの作品の「紙すきのうた」「ブンナよ木からおりてこい」「小さな虫の物語」「美濃のふるさと昔話」は子どもと大人が登場する物語であり、藤掛先生と松岡先生の作品です。お二人の作品を抜きにして美濃市の音楽劇を語ることはできません。特に今回の「太陽をさがして」は、12年前の日中国交正常化25周年のために、お二人が中国で創作された作品です。記念公演は、中国浙江京劇団と同芸術学院が参加して、岐阜市で盛大に開催されたと聞きました。
今年は、日中平和友好条約30周年です。この作品を子どもたちが出演できるように工夫していただき、ぜひ美濃市で再演したいとお願いしました。幸運なことが続き、初演に参加された中国浙江京劇団から応援出演の申し出がありました。中国を代表する京劇団と共演できる驚きと喜びに身体が震えました。そして春、熱心な先生方の厳しく長い稽古が始まりました。子ども達は頑張りました。母親も頑張りました。全員が頑張りぬいて今日を迎えました。「いつまでも この物語を語り伝えたい 国と国との境を超えて 人と人とが平和に暮らせる その日まで」劇中の歌の一節です。
この子らのために、母のために、心を込めて歌いたいと思います。
「太陽をさがして」公演実行委員会
ヘッダフッタ
 ごあいさつ
美濃市長 石川道政
このたび、多数の美濃市民参加による創作音楽劇「太陽をさがして」を美濃子どもミュージカルが中心になって公演いたします。作品は古代中国の伝説であり、中国を代表する浙江京劇団を迎えて、まさに「日中平和友好条約30周年」にふさわしい記念行事となりました。浙江京劇団は中国でもトップクラスの劇団であり、その名優たちと同じ舞台で共演することは、全国でも例のない画期的なことです。美濃市の文化史の輝かしい1ページであると共に、共演する子どもたちにも、市民にとっても忘れられない思い出になると思います。この夢の実現にご尽力くださいました関係者各位に厚くお礼申上げます。
思えば10年前、岐阜県で国民文化祭が開催され、美濃和紙の継承をテーマにした創作音楽劇「紙すきのうた」が当会館において上演されました。その舞台に美濃市の子どもたちが応援出演したのが本市の音楽劇のスタートになりました。その後、優れた先生方に指導を受けて毎年のように音楽劇を上演してきました。
今回の音楽劇も美濃市の原点となった「紙すきのうた」演出の松岡先生と作曲の藤掛先生の作品です。これまで「ブンナよ木からおりてこい」「小さな虫の物語」「美濃のふるさと昔話」と両先生の作品を数多く取り上げてきました。美濃市のまちづくりは市民力、わけても文化力が根底にあります。その中にあって美濃市の音楽劇は、両先生の作品に出会い、指導を受け、育ち、今日では立派な市の文化の流れをつくるまでになりました。改めて厚くお礼を申し上げます。
最後になりましたが浙江京劇団の皆さま、ご来場くださいましたお一人お一人に心から感謝を申し上げてご挨拶とさせていただきます。
ヘッダフッタ
 お祝い
岐阜県芸術文化会議会長 吉田 豊
日中平和友好条約30周年を迎え、美濃市では全国に先駆け日中合同制作による音楽劇「太陽をさがして」を上演されることになりました。心からお祝いを申し上げます。
10年前、岐阜県で開催した国民文化祭では音楽劇「紙すきのうた」を上演し、その後の再演で美濃市の子どもたちに応援出演をお願いしました。それを契機に美濃市に誕生した音楽劇は、大人から子どもまでが参加する独自なスタイルで、市民だけでなく県内外の観客も確実に増加しつつあると聞いています。改めて敬意を表したいと存じます。
この作品は、12年前の日中国交正常化25周年に、日中合同音楽劇として岐阜市で公演されました。全国から多数の観客を集めて盛況でしたが、実現までに3年ほどかかりました。当時の事情では日中合同公演がどれほど困難であったか容易に想像できますが、渦中の松岡君も然ることながら、彼を支えて奔走した日中スタッフの熱い心意気を、懐かしく思い出します。
今回、再び浙江京劇団が参加すると聞いて深く感動いたしました。中国に11しかない中国を代表する名門の京劇団が美濃市での公演に参加して合同舞台を創るというのです。全国的にも類を見ない貴重な文化交流であり、輝かしい美濃市史の1ページであると思います。
私は、長い間、県内に埋もれた「地歌舞伎」の継承を支えながら、同時に各地の音楽人と協力して、地域に根ざした「地オペラ」の創造に奔走してきました。息の長い独自の音楽劇が、県内各地の音楽人に「希望」と「勇気」を与えていることを申し添えてお祝いの言葉といたします。
 合同公演によせて
中国浙江京劇団団長 翁 国生
尊敬する美濃市長様、尊敬する美濃市民の皆様
私は、中国浙江京劇団を代表して心より感謝を申し上げます。このたび、貴市の子どもミュージカルが中国の古代伝説「太陽をさがして」を再演されるにあたり、私たち京劇団も参加することになりました。とても幸せなことと思っています。日本に赴くにあたり、12年前の初演のことを思い出します。中国と日本の芸術家は、中日国交正常化25周年を記念し力を合わせて創作しました。岐阜市での公演は大成功を納め両国各界から称賛を得ることができました。その時の日本側の演出は松岡先生であり、私は中国側の演出と毒グモを担当しました。練習から公演まで全てに参加して貴重な体験をいたしました。この合作公演が成功し、中日両国の芸術界の交流を広げると共に、国と国との友情をさらに深めることができました。
12年目の今日、この悲しくも美しい音楽劇〈金色の鳳〉「太陽をさがして」の再演に参加することになり、懐かしい松岡先生と共同演出を務める幸運を得ました。私と共に参加した全員が美濃市の芸術家と美濃市民と力を合わせて、初演と同様に今回の舞台を成功させたいと思っています。
最後になりましたが、私たちを招聘下さいました関係各位に重ねて厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
ヘッダフッタ
 あらすじ
昔・昔・遠い昔、泉の国と森の国と二つの国がありました。
泉の国王は、森の国が攻めてくるという噂に、兵上を連れて国境にでかけました。
この物語は、泉の国に残された、女たち、子どもたちの伝説です。
<一幕>
泉の国の美しい西湖の岸辺で、子どもたちが歌を歌っています。
森の国から逃げてきた少年・小理〈シャオリー〉と母・美芳〈メイファン〉は心優しい王妃に助けられ、小理は泉の国の少女・玉蘭〈ユーラン〉や子どもたちと仲良くなりました。
しかし、不吉な夢を見たと泉の国の女たちが騒ぎだし、夜空を見上げていた王妃が叫びました。「太陽が…太陽が消えてしまった」脅えた侍女たちは「人柱を捧げよ」と命じ、女たちは「森の国の女を人柱に」と母・美芳に迫りました。
恩のある王妃のために母は覚悟しました。小理は母を助けると誓い、太陽を探すために玉蘭と二人で駆けだしました。
<二幕>
小理と玉蘭が通りかかったのは不気味な闇の国でした。
太陽を盗んだ闇の国の帝王と五毒たち、毒グモ・サソリ・ムカデ・ガマ蛙・毒ヘビが二人を襲い、小理は傷つきました。
その時、西湖の使者・白蛇の精が現れて二人を助け、闇の帝王と五毒を倒しました。
小理は、白蛇の精に励まされ玉蘭と後を追ってきた友だちに支えられ、太陽を探して地の果てに向かいました。
<三幕>
太陽が消えて幾日か過ぎました。
王妃は西湖のほとりに祭壇を飾り神々に祈りましたが、脅えた女たちは人柱を早く…と王妃に迫りました。
母は、王妃に小理のことを託し西湖に身を投げようとしました。その時、玉蘭たちの声が響き小理が帰って来ました。子どもたちが力を合わせて太陽を取り返してきたのです。
母の腕の中で小理は「五毒のいない…争いのない国を…」と眩いて息絶えました。
そして、少年の上に太陽は燦々と輝きました。小理に寄り添う母と玉蘭は、光輝く太陽に向かって飛び立つ美しい金色の鳳鳳を見たのです。
ヘッダフッタ
 プロフィール
作曲演奏 藤掛廣幸
日本人として初めて世界三大コンクールの一つである「国際エリザベート音楽コンクール」で、大編成オーケストラ作品「縄文譜」が第一位グランプリを受賞、ベルギー国立交響楽団による初演は熱狂的に迎えられた。交響曲・管弦楽曲・吹奏楽曲・オペラ・ミュージカル・バレエ音楽等の作曲、「NHK特集」「ふるさと紀行」「中学生日記」「銀河テレビ小説」等多数のテレビ番組音楽をレギュラー担当。数多くの受賞歴を持つ音楽家、藤掛廣幸の活動は、日本国内に留まらず多岐に渉っている。イ・ムジチ合奏団のアルバム「日本の四季」のアレンジを担当してオランダより発売。フルートの世界トッププレイヤーであるサー・ジェームス・ゴールウェイとの共演アルバムは、全米ビルボード「クラシカル・クロスオーヴァー部門」で5ヶ月間ベスト10入りして話題になった。
2008年、ユニヴァーサル・ミュージック・インターナショナルと新しく世界販売契約を結んだ。岐阜県生まれ。
ホームページhttp://www.fujikakemusic.com
台本演出 松岡直太郎
演劇・舞踊・音楽、数多くの舞台演出を手掛け、20年前、ギリシャ古典「トロイアの女」をオペラ化して注目された(県芸術文化奨励賞)。その後、中国古典「原野」、ギリシャ古典「メディア」、岐阜伝説「尾なし龍」等、話題作をオペラにして発表した。同時に児童劇「昆虫記」「ブンナ」等をミュージカルにして上演。国民文化祭で音楽劇「紙すきのうた」を演出、県下公演後に県民文化祭創作音楽劇を担当し県内各地の伝説を音楽劇にしてきた(県芸術文化顕彰受賞)。活躍は国内だけでなく特に中国文化交流に貢献(杭州市・宝鶏市名誉市民受賞)。両国合同で「尾なし龍」「ブンナ」等の中国公演、日中国交正常化25周年で日中合作「太陽をさがして」を演出。美濃市では「お姫の井戸」「四つ葉のコウゾ」等、多くの創作音楽劇がある。
共同演出 翁 国生
中国を代表する伝統芸術<昆劇・京劇>の国家一級演員。中国演劇界最高の「梅花賞」「文化表演賞」を始め、主な国内コンクールで演技賞のほとんどを受賞した。海外でも評価は高く、パリ一の演劇フェスティバル最高賞「セーヌ戯劇賞」に輝いている。演出家としても、上海戯劇学院の演出コースを卒業し「全国優秀児童劇コンクール・最優秀作品大賞」「中国人形劇コンテスト優秀作品金賞」を始め京劇以外の分野でも才能を発揮して、海外では「'02世界青少年演劇コンクール」で「特別公演賞」を受賞した。幅広く活動して浙江省の<才能ある五人>に選ばれている。12年前の日中合作「太陽をさがして」の中国側出演者として毒グモを演じた。今回は、共同演出と毒グモを演じている。現在、国家認定の浙江京劇団団長。
ヘッダフッタ
 スタッフ
作曲演奏藤掛 廣幸演出班古田眞由美・森  高子・後藤 博見
台本演出松岡直太郎雲山 晃成・小栗恵利子・鵜飼 麻子
翁  国生衣装班森  高子
音楽監督村井 康子家田富美子・纐纈 弥生・後藤 由佳
振付奥田 真弓古田紀美子・古田みす子
合唱指導武藤 純代化粧班庄司 年栄
練習ピアノ翠  香子大西智恵美・纐纈 博子・鷲見 恵里
酒向 園子西部 洋子・古田知恵子
美術監督浅野 公藏結髪班畑佐 正子
美術プラン裘   冰森  由佳・西部 朱実・渡辺 暢子
装置高橋 秀郎舞台監督冨田 茂雄・来  国樑・小栗恵利子
照明野村 正直京劇鑑賞会村瀬  伸・櫻田 智志
音響清水  敦記録大塚 高明・大坪  修
衣装製作浙江京劇団美術部制作高橋 貴子・下村理恵子
美術製作綜合舞台はぐるま「太陽をさがして」公演実行委員会
事務局美濃子どもミュージカル
 キャスト
《森の国》
母・美芳山口 充代
少年・小理黒野 愛帆(中1)
 
《泉の国》
王妃錦織みゆき
少女・玉蘭小栗 由果(中2)
 
《闇の国》中国浙江京劇団
五毒
  毒グモ(特別出演)翁  国生(Weng Guosheng)
  サソリ应   均(Ying Jun)
  毒ヘビ安  丽娜(An Lina)
  ガマ蛙毛   毅(Mao Yi)
  ムカデ金   敏(Jin Min)
 
白蛇の精陈  银风(Chen Yinfeng)
 
闇の帝王雲山 晃成
 
泉の国の女鈴木恵理子
   侍女高岸万由佳・山崎 明実
古田美香子・宮木  彩(高2)
  友だち家田 阿美(中3)・鵜飼 祥子(中2)・下村 真子(中2)
大西絵梨奈(中1)・篠田さやか(中1)・畑佐 香奈(中1)
古田麻友香(中1)・山口 莉穂(小6)
  子たち後藤 千穂(小5)・鵜飼真生子(小4)・鷲見 玲香(小4)
西部愛裕美(小4)・森 美南海(小4)・後藤 千明(小3)
西部 祥実(小3)・纐纈 彩歌(小2)・渡辺 結女(小2)
森  夏海(小1)
  女たち纐纈奈々恵(高2)・古田 夕子(高2)
小栗 巴羽(高1)・古田 梨子(高1)
大谷まさ子・稲垣由紀子・岡本 益子・黒野理津子
小酒井正子・後藤 明子・阪口 順子・篠田身知子
高橋 栄子・武井 初子・武井美保子・那須美登里
西出 映奈・服部 由佳・古田 明子・古田久美子
古田 朋香・細川 用子・松井 歩美・三浦 幸子
宮木 久美・三輪小百合・山田 雅美・吉田美智子
 
<五毒の歌>村井 康子・中島  久・雲山 晃成<白蛇の歌>武藤 純代
ヘッダフッタ
小理・母
小理・母
翁国生
特別出演・翁国生
浙江京劇団団長
白蛇の精
白蛇の精
闇の帝王
闇の帝王
五毒
ムカデ      ガマ蛙      毒グモ      サソリ      毒ヘビ
五毒
王妃
王妃
侍女
侍女
玉蘭
玉蘭
友だち
友だち
子たち
子たち
泉の女たち
泉の女たち
泉の女たち
泉の女たち
泉の女たち
泉の女たち
泉の女たち
泉の女たち

開催にあたり
この公演を開催するにあたり「心豊かな人づくり・活気ある地域づくり事業」にお力添えをいただきました。練習会場として文化会館をはじめ市の施設、美濃保育園等を快く貸していただきました。また、市をはじめ多くの市民の方々、子どもたちに多方面にわたり応援ご協力いただきました.お陰をもちまして今日の日を迎えることができましたこと、心より感謝申し上げます。また、浙江京劇団の方々には、準備から本番までたいへんお世話になり本当にありがとうございました。私たちにとって忘れられない大切な日になりました。最後に、本日ご来場くださった皆さまありがとうございました。
「太陽をさがして」公演実行委員会委員長雲山文夫
副委員長後藤正之  大谷まさ子  高橋貴子
ヘッダフッタ
美濃音楽劇の歩み
平成12年度
第5回岐阜県民文化祭参加
(美濃の子どもたち出演18名)
「紙すきのうた」
県民文化ホール・未来会館
平成13年度
岐阜市・大野町・美濃市共同企画・参加
「小さな虫の物語」
美濃市文化会館
平成14年度
日中国交正常化30周年記念訪中公演
「小さな虫の物語」
中国題名「小虫的故事」
中国浙江省浙江児童芸術中心

美濃子どもミュージカル
「ブンナよ木からおりてこい」
美濃市文化会館

美濃市民の劇場
ふるさとの昔語「お姫の井戸」
美濃市文化会館
平成15年度
第8回岐阜県民文化祭参加
ふるさとの昔語「一粒の豆」
関市文化会館
平成16年度
市制50周年記念式典参加
「ブンナよ木からおりてこい」
美濃市文化会館

美濃市民の劇場
「紙すきのうた」
美濃市文化会館
チラシ
チラシ
チラシ
チラシ
チラシ
平成16年度
美濃子どもミュージカル
「ブンナよ木からおりてこい」
美濃市文化会館

士幌町姉妹提携10周年記念事業
「ブンナよ木からおりてこい」
士幌町総合研修センター
平成17年度
美濃子どもミュージカル
「小さな虫の物語」
美濃市文化会館

美濃市民の劇場
「美濃のふるさと昔語」
美濃市文化会館
平成18年度
日本まん中共和国遷都式出演
「狐の嫁入り」
美濃市文化会館

美濃子どもミュージカル
「ブンナよ木からおりてこい」
洲原体育館・大矢田体育館

第11回県民文化祭参加
「創作音楽劇ハイライト」
美濃市文化会館
平成19年度
美濃市民の劇場
天狗の漉いた手すき紙
「四つ葉のコウゾ」
美濃市文化会館
チラシ
チラシ
チラシ
チラシ
チラシ
ヘッダフッタ
裏表紙画像

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