今のあし
久しぶりに息子のMINIを運転してみて、意外なほど自分のT-crossに似た感じがしたので、あらためてカタログを紐解いて比較してみました。どちらもBセグメントの欧州車、ドイツ製のT-crossとイギリス製のMINI、お国柄の違いを細かく、と思っていたら今やMINIはBMW社製のドイツ車。ブリティッシュレーシンググリーンのボディやオプションのユニオンジャック模様は何なんだ? でもだからT-crossと似た感じがしたのかと納得しました。
項目 | T-cross 1st (2021) | MINI one (2015) |
車両形式 | 3BA-C1DKR | DBA-XS12 |
ボディ |
寸法等 | 全長 | (mm) | 4,115 | 4,000 |
全幅 | (mm) | 1,760 | 1,725 |
全高 | (mm) | 1,580 | 1,445 |
ホイールベース | (mm) | 2,550 | 2,565 |
トレッド(F/R) | (mm) | 1,535 / 1,515 | 1,500 / 1,500 |
車両重量 | (kg) | 1,270 | 1,260 |
ラゲッジルーム容量 | (l) | 455 | 278 |
乗車定員 | (名) | 5 | 5 |
性能 | 最小回転半径 | (m) | 5.1 | 5.6 |
燃料消費率 (国交省審査値) | (km/l) | 19.3 | 19.2 |
エンジン |
形式 | DKR | B38A12A |
種類 | 直列3気筒 | 直列3気筒 |
インタークーラー付きターボ | DOHCターボ |
4バルブ | 4バルブ |
内径×行程 | (mm) | 74.5×76.4 | 78.0×83.6 |
総排気量 | (cc) | 999 | 1,198 |
圧縮比 | 10.5 | 10.2 |
最高出力 | (kW(PS)/rpm) | 85(116)/5,000~5,500 | 75(102)/4,000 |
最大トルク | (Nm(kgf)/rpm) | 200(20.4)/2,000~3,500 | 180(18.4)/1,400~3,900 |
燃料タンク容量 | (l) | 40 | 40 |
使用燃料 | 無鉛プレミアム | 無鉛プレミアム |
パワートレイン |
クラッチ形式 | 乾式多板デュアル | トルクコンバーター |
トランスミッション | 自動7段(前進)1段(後退) | 自動6段(前進)1段(後退) |
フロントサスペンション | マクファーソンストラット | マクファーソンストラット |
リヤサスペンション | トレーリングアーム | マルチリンク |
フロントブレーキ | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク |
リヤブレーキ | ディスク | ディスク |
タイヤサイズ | 205/60R16 | 175/65R15 |
ホイールサイズ | 6J×16アルミ | 5.5J×15スチール |
カタログから拾った数字を並べてみて気がつくのは、ボディが11.5cm長いだけなのに荷室容量がぐんと大きいT-crossの室内効率。決してリヤシートが軽4ナンバー車のようなことはないのにどこで稼いでいるのでしょうか。丸く、まぁるくデザインされたMINIの弱点なのかな。あとは排気量に多少の差があるけど出力やトルクはターボで味付けできるだろうし、DCTとATの差もほとんど感じません。外観デザインは見てのとおりフォルクスワーゲン色全開とMINIらしさ全開ですが、MINIもSUVみたいにボディ下端~ホイールアーチを樹脂部品で覆っているのですね。差し色がわりにメッキパーツが入っているのも同じです。この画像ではわからないですが、MINIはヘッドライトの下までボンネットが続くのが特徴。フロントグリルの上端~ヘッドライト下~ホイールアーチ~サイドマーカー前まで1枚板でガバッと開きます。だからフロントフェンダーというパーツがない。ぶつけたらタイヘン。
運転席回りもちょっと角ばっているT-crossに対して丸ばかり使うMINI、でもセンターメーターとかHUDみたいに極端に特徴的なレイアウトでもなく、似たようなレイアウトだと思います。ステアリングの奥にタコ&スピードメーター、センターコンソールにナビなどのディスプレイ、その下にエアコンなんかの操作部。細かなことを言えば、T-crossはヘッドライトのビーム切り替えがウインカーレバーを押しても引いても元の位置に戻り、MINIは左右のウインカー操作がウインカーレバーを倒しても元の位置に戻る。対抗意識でわざとやってるんじゃないかと思ってしまいます。さらに、変速をマニュアルモードにした時に、T-crossはシフトノブを前方に押してシフトアップ、MINIはシフトノブを後方に引いてシフトアップ。こっちは世界的にもまだどちらが主流というわけではなさそうなので、慣れるしかないでしょうね。