主な著書 (論文は多すぎて、割愛しています)
白鳥 令著『政治理論の形成』 1965年(昭和40年)11月 東海大学出版会
 プラトンからロックまで政治理論の形成過程を分析。
白鳥 令著『政治発展論』 1968年(昭和43年)10月 東洋経済新報社
 現代政治学の立場から政治体系の発展の理論を構築する試み。
白鳥 令著『世論・選挙・政治―変わる日本人の政治意識』 1972年(昭和47年)9月 日本経済新聞社
 世論、選挙の分析を通して日本人の政治意識の変化を解明。
白鳥 令著『日本における保守と革新』 1973年(昭和48年)11月 日本経済新聞社
 政党、選挙結果の分析を通して日本における保守と革新の特色と現状を解明。
白鳥 令著『日本政治の構造』 1975年(昭和50年)8月 東洋経済新報社
 政党、選挙、政治過程の分析により、日本政治の構造的特質と問題点を描いた。
白鳥 令編『数量政治分析』 1976年(昭和51年)10月 ぺりかん社
 政治の量的分析の可能性をさまざまなかたちで探求した書物。白鳥 令の執筆は次の2章。「序章 政治の量的分析とその問題点」、「第4章 発展の時系列分析とその問題点」。  
白鳥 令編『保守体制』(上・下) 1977年(昭和52)年10月 東洋経済新報社
 保守体制の形成から確立までの構造的分析。白鳥 令は「はしがき」および「終章 崩壊する自民単独政権の論理と構造」を執筆。
白鳥 令編『革新勢力』 1979年(昭和54)年6月 東洋経済新報社
 労働運動、平和運動、住民運動など革新側の運動と革新政党を分析。 前著『保守体制』(上・下)の姉妹編で、保守の体制に対して革新の運動を分析対象としている。白鳥 令は「はしがき」を執筆。
白鳥 令編『日本の政党地図‘80〜‘90』 1980年(昭和55年)6月 学陽書房
 80年時点での日本の政党勢力の構造分析。白鳥 令は「はしがき」および「第1章 太平内閣と55年体制崩壊後の政治」を執筆。
内田健三、白鳥 令、富田信男編『保守回帰』 1981年(昭和56年)6月 新評論
 中曽根内閣下に行われた1980年の衆参「ダブル選挙」の分析。白鳥 令は「終章 ダブル選挙と民主主義の問題点」を執筆。
白鳥 令 編『日本の内閣』(T・U・V) 1981年(昭和56年)5、6、7月 新評論
 内閣の創設から現在まで、日本の内閣の通史。各内閣の業績の評価に特色がある。年表および閣僚名簿を含む。白鳥は全巻の編集の他、「はしがき」および第3巻「福田赳夫内閣」を執筆。
白鳥 令編『現代政治学の理論』(上・下・続) 1981、1982、1985年(昭和56、57、60年) 早稲田大学出版部
 現代欧米の代表的政治学者の理論を分析して、現代政治学の全体像を展望しようとする。 白鳥 令は、全巻の編集の他、各巻の「はじめに」および下巻の終章「現代政治学の理論的系譜」、続巻の「終章 ヨーロッパの伝統と現代政治学」を執筆。
白鳥 令編『政治の経済学』 1982年(昭和57年)5月 ダイヤモンド社
 日本における政策決定と政治過程の経済学的実証分析。白鳥 令は、「序章 なぜ政治の経済学か」および「あとがき」を執筆。
Rei Shratori ed., Japan in the 1980s, 1982, Kodansha International
 80年代日本の政治、経済、社会の分析。白鳥 令は、「Part 1: The Impact of the Economy upon Politics in Japanese Society」および 「Part II: Industrial Cooperation as a Political Subject」を執筆。
S. N. Eisenstadt and Ora Ahimeir eds., The Welfare State and Its Aftermath, 1985, Croom Helm
 福祉国家の歴史から現在、イスラエルにおける問題等の検討。白鳥令は、「Chapter 14 The Experience of the Welfare State in Japan and its Problems」を執筆。
R. Rose and R. Shiratori eds., Welfare State East and West, November 1986, Oxford University Press
 米、英、日、独等、福祉国家の現実の比較研究。 日本というアジアの国の福祉国家政策の状況をはじめて欧米に比較紹介した書物として知られる。また、「混合福祉」(Welfare Mix)という概念を提唱した書物としても知られている。白鳥 令は、「Introduction」および「Chapter8 The Future of Welfare State」を執筆。
M. Gallagher ed., Candidate Selection in Comparative Perspctive, January 1988, Sage Publication
 候補者の選出過程の国際比較分析。白鳥 令は、「Chapter 8  Japan: Localism, Factionalism and Personalism」を執筆。
白鳥 令、沖野安春、阪上順夫編『分割総治』 1988年(昭和58年)4月 芦書房
 1983年参議院選挙の分析。白鳥 令は、「終章 分割総治―80年代中期の政治展望」を執筆。
白鳥 令、岩見隆夫編『乱連立の時代』 1989年(平成元年)4月 芦書房
 ロッキード事件以後の日本の政治状況の分析。白鳥 令は、「序章 田中総選挙から乱連立へ」を執筆。
白鳥 令、曽根泰教編『現代世界の民主主義理論』 1989年(平成元年)7月 新評論
 現代世界の主要な民主主義理論の検討。白鳥 令は、「はしがき」および「終章 現代世界の民主主義理論」を執筆。
白鳥 令編『すぐできる政治改革』 1989年(平成元年)8月 リバティ書房
 政治改革の原則からその可能性までを検討。白鳥 令は編集の他、「第1部 小選挙区制で政治はどうなるか」を執筆。
白鳥 令、R・ローズ編『世界の福祉国家 課題と将来』 木島 賢、川口洋子訳 1990年(平成2年)4月 新評論
 上記英文書物(Welfare State East and West, Oxford University Press, 1986)の邦語訳版。
白鳥 令編『政策決定の理論』 1990年(平成2年)6月 東海大学出版会
 政策決定の様々な理論を解明。白鳥 令は、「まえがき」および「終章 現代政治学と政策決定の理論」を執筆。
 本書は、全巻が1998年に韓国語訳され、出版された。
Maurizio Ferrera ed., Stato sociale e mercato, 1993, Edizioni della Fondazione Giovanni Agnelli
 イタリアのトリノで開催されたシンポジウムを基礎としたイタリア語の書物。Bob JessopやPeter Flora等の論文を含む。白鳥 令は、「Il Giappone e il welfare state europeo: convergenza o competizione?」を執筆。
白鳥 令・佐藤 正志編『現代の政治思想』 1993年(平成5年)4月 東海大学出版会
 自由主義からナショナリズムまで、現代の政治思想とイデオロギーの分析。白鳥 令は、「まえがき」および「終章 現代に政治思想は必要か」を執筆。
Herbert A. Alexandr and Rei Shiratori ed., Comparative Political Finance Among the Democracies, September 1994 Westview Press
 自由民主主義国13カ国の政治資金、その規正の現状と政治腐敗の比較分析。白鳥 令は共編者である他、「Introduction」および「Chapter 14 Political Finance and Scandal in Japan」を執筆。
白鳥令・H.A.アレキサンダー編『民主主義のコスト―政治資金の国際比較』1995年(平成7年)11月 新評論
 上記の英文書物の邦訳版。白鳥は「序章」および「第14章 日本における政治資金と政治腐敗」を訳出(原文英語)。新たに、日本文の「補章 政治改革の原則は何か」を加筆した。
白鳥 令・砂田 一郎編『現代政党の理論』 1996年(平成8年)5月 東海大学出版会
 現代政党および現代政党論の多角的分析。白鳥 令は、「まえがき」および「終章 政党の研究と現代政党の問題点」を執筆。
白鳥 令編『選挙と投票行動の理論』 1997年(平成9年)7月 東海大学出版会
 選挙および投票行動に関する現代の理論の多角的分析。白鳥 令は、「まえがき」および「第11章 選挙予測の仕組みと功罪 −政治における実験とシミュレーション技法の考え方−」を執筆。
日本地方自治研究学会編『地方自治の先端理論』 1998年(平成10年)3月 勁草書房
 白鳥が1994年から1997年まで会長をつとめていた日本地方自治研究学会編の書物。自治体の危機管理から、外国人住民問題、オンブズマン制度、環境監査まで、地方自治の先端的問題を新しい視点で分析。白鳥 令は 編集の他、「はじめに」および「序章 なぜ今地方自治を論じるのか」を執筆。
白鳥 令・阪上 順夫・河野 武司編『90年代初頭の政治潮流と選挙』(日本政治総合研究所叢書1) 1998年 (平成10年)10月 新評論
 1989年7月の参議院選挙における自民党の敗北から、1993年7月の衆議院選挙で自民党長期政権が崩壊するまで、1990年代初頭の政治状況を、その当時の論文を採録するかたちで分析。白鳥 令は、まえがき「なぜいま1990年代初頭の政治か」、序章「1989年参院選と自民一党支配の崩壊」、終章「1993年衆院選は歴史の転換を示したか」を執筆。
白鳥 令編『政治制度論』 1999年(平成11年)5月 芦書房
 最近、政治学において政治制度論の復権が顕著だが、本書は「議院内閣制と大統領制」に焦点を当て、アメリカ、イタリア、インド、タイなど、さまざまな国における経験を検討している。白鳥 令が責任者をしていた東海大学社会科学研究所主催のハワイにおけるシンポジウムを基礎としている。白鳥 令は、まえがき「政治制度論への日本の特別な貢献」と、序章「政治制度論の現代的意義」を執筆。
白鳥 令編『福祉国家の再検討』(日本政治総合研究所叢書4) 2000年(平成12年)3月 新評論
 1996年10月に東京で開催された国際シンポジウム「福祉国家の再検討 −スカンジナビアモデルとアジア−」に提出された論文を中心に編集。福祉国家の先進国スカンジナビア諸国(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド)の最新事情と、日本および経済成長の初期段階を終えたアジア諸国(韓国、フィリピン、タイ)の福祉国家建設の現状を比較。
 白鳥  令は、ひとつの文化として福祉国家を考えるべきだとする「序章 福祉国家の構造的次元」と、福祉国家と人権の実現とを論じた「あとがき −市民度指数、人権指数、一人当たりGNP−」を執筆。  
白鳥 令編『ゲームの社会的受容の研究 −世界各国におけるレーティングシステムの実際−』 2003年(平成15年)7月 東海大学出版会
 娯楽用コンピュータゲーム(テレビゲーム)が、世界各国でどのように受容され規制されているかの体系的比較研究。
 白鳥 令は、「序章 世界各国におけるゲームの社会的受容」、「付章 日本におけるレーティングシステム導入の提案」を執筆。
R. Shiratori, K. Arai, and F. Kato eds., Gaming, Simulations, and Society: Research Scope and Perspective, Springer-Verlag, September 2005
 ゲーミングシミュレーションの技法と分析枠の最新の理論の紹介と、ゲーミングシミュレーションの技法や理論でどのように環境・教育・意思決定などの社会的問題を解決出来るかを示した書物。2003年開催の国際シミュレーション&ゲーミング学会世界大会(ISAGA2003)提出の優秀論文を編集したもの。
 白鳥 令は、「Introduction: Toward a New Science of Simulation and Gaming: ISAGA and the Identity Problem of Simulation and Gaming as an Academic Discipline」を執筆。
白鳥 令、D・サングカワン、S・E・オルソン=ホート編『アジアの福祉国家政策』 2006年(平成18年)5月 芦書房
 中国、韓国、タイ、マレーシアなど、アジア諸国の社会福祉制度と福祉国家政策の比較研究。白鳥 令は、「序章 開発型アジアモデルの特色と問題」執筆し、そこで「開発型福祉国家」と言う新しい福祉国家モデルを提示している。


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