トールキンの墓標


 1992年8月19日に撮影。手前のカーネーションは私たちが手向けたもの。
 画像が粗くなってしまって読みにくいと思うが、妻の名の下にLUTHIEN(ルシアン)、自らの名の下にはBEREN(ベレン)という、『シルマリルの物語』のヒロイン、ヒーローの名前が刻まれている。
 自らを自作の主人公になぞらえて憚らない、この純粋さがトールキンの作品の魅力と、どこかでつながっているような気がしてならない。

 J.R.R.トールキンは1973年9月2日に亡くなりました。2年前に先立った妻エディスとともに、オクスフォード郊外のウォルバーコート墓地に葬られ、静かに永遠の眠りについています。
 この写真は、私にとっては生涯の宝物の一つです。


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