2002年4月16日更新
6 | 名 前 | 由 来 | エピソード名 |
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ゲーブル教授 | 私の貧弱な知識ではクラーク・ゲーブルぐらいしか思い浮かばないが、それと『マグマ大使』のゴア演ずる、この尊大な態度の教授とがどのように結びつくのか特定できない。 | 二度死んだ少年 |
「二度死んだ少年」 | この題名に関する興味深い情報をいただいた。(情報提供者は
「Mikan」さんです。ありがとうございます。) 新潮文庫から出ている筒井康隆の『最後の伝令』という作品集に「二度死んだ少年の記録」なる短編が収録されている さっそく書店で確認してみたところ、その文庫は1996年初版、単行本は更に3年ほど前に刊行されていること、該当の短編は1992年に雑誌掲載されているものであることなどが分かった。(もちろん、購入して読んでみた。なんともいえぬ凄まじい話であった。さすがに筒井康隆である。) という次第で、このタイトルが筒井作品から採られたものでないことは確認できた。しかし、逆に、筒井康隆が「BJ」を念頭において自作のタイトルをつけた可能性があるとは考えられる。筒井は「BJ」を非常に高く評価する文章をどこかに書いていたと記憶しているからだ。(「腹立ち半分日記」だったかな?これも確認してみなければ…) |
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矢武井 | なんたって「藪医者」だからね。腕のほうは保証できない。いかにも貧乏くさい診察室の様子を見てもらえば分かるとおりだ…。人情家の医師を演じているヒゲオヤジ氏、別のエピソードではもっとすごい名前の医院を経営している。 | サギ師志願 | |
ゴールドマウント | 直訳すれば「金山」。いかにも金持ちって雰囲気ではある。 | 短指症 | |
雄叫(おたけび)山 | 直接的なネーミングですな。 余談ながら有珠山の噴火、大丈夫だろうか?前回の噴火のとき、私は就職前の年だったように思う。 |
火と灰の中 | |
ニッパチ産業の社長 | 広辞苑で「にっぱち」を調べてみると「二月と八月。商取引の振わない時期とされる。」という説明があった。 ここから想像されるのは、当然ながら経営状態があまりよろしくない会社である。 更に付け加えると、株式投資の業界には「ニッパチ屋」と呼ばれる、かなりアヤシイ商売をしている業者が存在するらしい。例えば「200万円投資していただければ当社が800万円を融資して1000万円分の株の購入ができます」というような言葉で投資家から金を引き出し、儲かっても利益を還元せず、逆に損失が出た場合には、穴埋めを要求するといったような具合なのだそうだ。 |
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ボッケリーニ | マフィアのボスということで、イタリア風の名前になっているが、たぶん「ボケナス」「このボケ!」など、ののしり言葉が念頭にあったのだろう。
ごめんなさいm(__)m 蛇足… |
報復 | |
八つぁん | 長屋のといえば「熊さん」「八つぁん」である。 | 震動 | |
大江戸ダイゴ | 演じているのは大スタア、ロック・ホーム。怪しい名前だが、由来は判然としない。 | ナダレ | |
YAMAKAKE | p266の看板。「山かけ」としか読みようがない。手塚の頭にあったのは食べ物のほうだろうか、それとも試験のほうだろうか? | 閉ざされた三人 | |
あしゅら丸 | 「阿修羅」…どうしても戦いの神のイメージしか浮かばない。軍事輸送船ということでつけられた名前か。 なお、このエピソードがDrキリコ初登場作品である。単行本に収められたのがかなり後なので、「ふたりの黒い医者」のほうが初出だと思われがちなのだが。 |
恐怖菌 |
7 | 名 前 | 由 来 | エピソード名 |
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胴出茂医院 | 「どうでもいいんだ!」って開き直られたら、患者は近寄れない。さすがヒゲオヤジが経営する医院である。 | ネコと庄造と |
庄造 | 谷崎潤一郎の小説『猫と庄造と二人のをんな』から。映画にもなっているようなので、
手塚の中ではそちらの印象のほうが強かったかもしれない。 私個人としては、このエピソードの最後のコマがBJ全作品中で一番好きである。おそらくチャップリンの映画を意識したものだと思うのだが…。 |
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見須洞市 | 確かに「みすぼらしい」町なんだわ。 | ふたりのピノコ | |
秋田書店 | もちろん、連載していた「少年チャンピオン」誌の出版社であるが、p77の看板に注目!「S27年代の」などと書かれている。 手塚はこういう悪戯が本当に好きなのだ。 | ||
槍津花市 | 「やりっぱなし」にしちゃいけません! なんか私に向かって言われているようだ(~_~;) |
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誰永(たれなが)化学第4工場 | 有毒物質を「垂れ流し」している工場なわけだ。4という数字が選ばれたわけも考えなければならないだろう。 | ||
井立原 | 「鼬(いたち)が出る原っぱ」、ということからだろう。いずれにしろ、イタチって動物、どうにも印象が悪いのはなぜなんだろう? | 不発弾 | |
値上 | そのまんまのネーミング。不正をはたらいた宅地課長である。当然、彼もBJ氏の復讐の対象だったはず…。 | ||
駅前大学 | みごとに「三流大学」を連想させる名前だ。当時、「駅前」には学問の雰囲気はなかった。今なら予備校のイメージが漂わなくもないか…。 | おとうと | |
凸凹印刷 | 「凸版印刷」という大手の印刷会社がある。それをもじったものだろう。しかし、1字変わるだけで相当情けなくなってしまうものだ。 | ||
力(りき)さん | 手塚スタアの中堅、「力有武」がそのまま演じている。 | 上と下 | |
焼久曾 | 「やけくそ」…。すごい苗字だ。 演じているのは「佐渡の殿様」(『おけさのひょう六』)。個人的にすごく嫌いなキャラクターだったんだが、このエピソードの演技で好きになっちゃったなぁ…。 |
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自転社操業株式会社 | これも、ものすごいネーミング。「自転車操業」と1字違いときたもんだ。こんな会社に勤めたくはない。 | ||
又造 | マタギだからマタゾウ…。安直。 | 戦場ガ原のゴリベエ | |
帆村六久(はんむらろっく) | 演じているのが「ロック」であるから、名前のほうはそれで解決。だが、苗字の「帆村」が気になる。 エピソード中の設定そのものは、初出当時、日の出の勢いだった角川書店の角川春樹氏を皮肉ったものである。確か、氏もヨットだかカヌーだかでなんかやらかしてたはずだ。そのあたりから船の「帆」の字を当てたのだろうか? しかし、「はんむら」という読みからは「半村良」を思い出すのがSFファンというものである。手塚がSF作家クラブの会員で、SF作家諸氏と親交があったことは事実である。この名前も半村良を意識しなかったはずはない。 余談だが、手塚のSF作家ネタで私がいちばん笑ったのが、『陽だまりの樹』における星鶴のエピソードだ。あの布団の柄はサイコーだった。 下田警部殿からの超貴重情報! |
黒潮号メモ | |
NETAテレビ | 話の「ネタ」ですな。 | ||
白拍子泰彦 | BJ氏の「黒」に対抗しての「白」なのだろうが、「白拍子」って、ある特殊な意味を持つ言葉なのだ…。 | 白い正義 | |
ツモ氏 | 下にある奥さんの名を参照されたし。 | ||
ツモ・リー | ツモ氏の奥さんの名だが、これ「マージャン用語」である。詳しい説明は避ける。 手塚がマージャンネタを用いるのは珍しいことではない。後の巻に収録されている「コルシカの兄弟」にも出てくるし、なんといっても『鉄腕アトム』には「パイ・ロボット」という出色のキャラクターが登場する。 |
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殺し屋のボス(名なし) | 固有名詞は与えられていないが、この人物に触れないわけにはいかない。 p238の台詞「SARABATOMOYO」の意味も、彼の正体が分からない限り不明であろう。 なぜなら、初出当時人気絶頂の映画スター「チャールズ・ブロンソン」その人の顔が描かれているからだ。 ついでなので書き加えておきたい。 |
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ペカンベの丘 |
佐藤和美さんから情報。完璧な解答に納得です。以下に引用させていただきます。 |
一ぴきだけの丘 | |
へ−931 | p257に見えるタクシーのナンバーなのだが…。まさに口あんぐり。 | ||
いかずち山 | そのままのネーミング。 | 曇りのち晴れ | |
丸得銀行 | これも、そのまんま…。 | ||
クロスワード | パズルですな。 | ハリケーン | |
クイーズ・ジグソー | ハハハ…。クロスワードの甥だそうな。 | ||
槍杉建設 | 過積載は「やり過ぎ」です。 | タイムアウト |
8 | 名 前 | 由 来 | エピソード名 |
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ペロ | 犬の名前としてはごくありきたり。ポチといい勝負だろう。しかし、どこから見ても変身後のトッペイ(『バンパイヤ』)の姿をした犬につける名前じゃないわな。 『鉄腕アトム ホットドッグ兵団の巻』にも「ペロ」という名の犬が出てきてたっけ。 |
なにかが山を… |
田滝瓜家具店 | 「たたき売り」…。よほどひどい品物を扱っているのか、経営が苦しいのか。 | 発作 | |
丸ゾンデパート | 「丸損」ね…。 | ||
月賦の四仁外屋 | 月賦が払えなくなって「夜逃げ」。 | ||
賀太工務店 | すぐ「ガタ」がくる家。こんな工務店に家の施工は頼めない。 | ||
品1974 | BJ氏の車のナンバー。 初出の年が1974年だからだろう。しかし、「行くなよ」とも読めてしまう。 |
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香取仙之助 | いかにもやくざ風の名前に思えるが、考えてみると、「蚊取り線香」のもじりだ。 エピソード名は、レイ・ブラッドベリのSF作品からいただいたもの。 |
イレズミの男 | |
財団法人ゴキブリぼくめつ粉砕協会 | 笑うしかないネーミング。「ホイホイ」を連発する登場人物にも笑えてしまう。 | 奇胎 | |
管桂奈氏 | 「関係なし」ですな。上の協会の名誉総裁だそうだが、氏の経歴によると「首相と十三年前にすれちがった」のだそうな。 | ||
犬神明 | この名前にピンとこない人はSFファンではないデスゾ(^o^)丿 経歴には「平井和正の知人」とある…。 |
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酒鬼原先生 | 「サカキバラ」…。今となっては、洒落ではなくなってしまった。 | 白い目 | |
オレ大統領 | 「えむ」さんから「この名前は韓国の朴元大統領をもじったものではないか」とのメールを頂戴した。なるほど、「オレ(俺)」と「ボク(僕)」という、極めて分かりやすい語呂合わせであったわけである。 なじみのない方のために「朴元大統領」について簡単に述べておきたい。フルネームは「朴正熙」。(初出当時は「ぼく・せいき」と呼びならわされていたが、近年は原音に近い発音で「パク・チ ョンヒ」と読まれることが多いようだ。) 軍事クーデターによって政権を掌握したこの大統領は、良くも悪しくも1960年代から1970年代末にかけての韓国政界の中心にあった人物であるといえる。あまりにも独裁的であったために反発を買うことも多く、最終的には暗殺されてしまった。まるで、本エピソードそのままに…。と、ここまで書いてきて、重大な事実に気づかされた。このエピソードの初出は 、「少年チャンピオン」誌の1976年6月28日号。そして、実際に朴大統領暗殺事件が発生したのは1979年10月26日のことなのである。結果的に手塚は3年も前に朴大統領の暗殺を予想していたことになるのだ。(知己であるngt氏の協力により、初出時においてもこの名がそのまま使用されていたことが確認できた。手塚お得意の書き換えは行われていないのである。) ちなみに、このエピソードが初めて単行本に収録されたのは初出から3年以上もの時を経た1979年11月30日付け発行の新書判第20巻。まさに朴大統領暗殺直後の発行なのである。こうまで単行本収録が遅れてしまったのには「現役大統領を暗示する人物が暗殺されてしまう」という、衝撃的な内容に対する政治的配慮があったと考えるのが自然だ。逆に言えば、暗殺事件が起きた直後に単行本収録が実現したのには、時事ネタとしてタイムリーであるとの判断が働いたとも考えられるのである。(2002年4月16日) |
殺しがやってくる | |
クワン共和国 | 上の「オレ大統領」との関連から考えれば、当然「韓国」すなわち「大韓民国」のもじりであると考えられる。確かに言葉の響きとしては似ている。(2002年4月16日) | ||
不景気運送KK | …だそうな。 | 再会 | |
透明(とおるあきら) | 読み仮名がなかったら「とうめい」としか読めない(~_~;) | ||
ゾーリンジャー | 「ジョン・デリンジャー」という名の犯罪者が実在した。1973年に映画化もされている。それにしても「ゾーリ」はあんまりなような…。 | しめくくり | |
相模東(さがみあずま) |
かなり悩まされたが、ようやく思い当たった! |
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井中大海(いなかおおみ) | 「井の中の蛙大海を知らず」…。なぜか、ノーベル賞作家「川端康成」風の顔に描かれているように思えるのは気のせいか? |
9 | 名 前 | 由 来 | エピソード名 |
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村正先生 | 「村正」といえば妖刀。 演じているのが天外市朗(『奇子』)という、とても怪しいスタアであるからか。 |
ある教師と生徒 |
ササクレ島 | 島全体が「ささくれ」だっているのであろうか? なお、このエピソードが掲載された時期には、かの『ガキでか』(山上たつひこ作)も「少年チャンピオン」誌に連載中。どうしてこんなことを書くかというと、「ガキでか=こまわりくん」の通っていた小学校が「逆向(さかむけ)小学校」とかいうような名前だったからである。 |
ご意見無用 | |
六平 | 演じているのが「賽の目の三郎太」(『どろろ』)であることが気になる。サイコロの目は六個ある。…しかし、これは強引過ぎる解釈ですな。 | ||
ガビン | 擬音語の「ガビ〜ン!」あたりからだろうか?なんてアホなことを考えていたが、この名前にはもっと深い意味があったのではないかと思い当たった。 それを説明するためには、まず、このエピソード中の「ガビン」という登場人物の役どころについて確認しておく必要がある。 彼は列車強盗である。そして、最終的にはフランスで銃殺刑になる。こうした設定にヒントが隠されているとは考えられないだろうか? そう、「強盗」と「フランス」から思い浮かぶこと…。 仮に「ガビン」が「Gabin」という綴りであるとしよう。これをフランス語読みしたら…「ギャバン」! この名はフランスが生んだ名優にして、数々のギャング映画に主演した「ジャン・ギャバン」その人から採られたのではなかろうか。 そりゃないだろうって? いやいや、上の推測には以下のような傍証があるのだ。 このエピソードが掲載されたのは1976年の12月20日号。そして、ジャン・ギャバンが不帰の客となったのが1976年の11月15日!週刊誌の発売が表示より1か月ぐらい早いことを考えると、まさにタイムリーな時事ネタである可能性があるのだ。 いかがだろう? このエピソードは、ジャン・ギャバンに対する手塚なりの追悼の気持ちで創作されたという推測が成り立つような気がするのだが。 なお、「ジャン・ギャバン」のことを「ガビン」と発音してしまうアメリカ人が登場する『フレンチ・コネクション』という映画があったことも付け加えておきたい。 |
約束 | |
ルペペ | 上記「ガビン」がアラブの難民キャンプで名乗っている偽名である。 この名には、やはりジャン・ギャバンとの関連があった。 1937年のフランス映画『望郷』。その中でギャバンが演じた宝石強盗の名前が「ペペ・ル・モコ」なのである。 |
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サバラス警部 | 当時人気だったテレビ・ドラマ『刑事コジャック』の主演者、「テリー・サバラス」から。容貌もそのまんまパクっ ている。 | ||
昭吾 | 『アポロの歌』の主人公「近石昭吾」が演じている。 | 二人三脚 | |
バ−800カ | p115に出てくる車のナンバー。「バカ」と「嘘八百」が合体したものか? | ||
日本狂乱派赤… | 当然「日本赤軍」を意識してのネーミングだろう。 手塚ファンとしては『日本発狂』なんて作品があったことも思い出さないわけにはいかない。 |
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愛想医大 | 「愛想がいい」から。 似たような名前の実在の医大が裏口入学か何かで問題になっていたことも念頭にあったはずだ。 |
銃創 | |
服田首相 | 当然「福田赳夫」元総理を意識したもの。 | ||
診療所 | p204の看板に注目!なぜか「結婚相談所」を兼ねた診療所があるのだ(~_~;) | 白葉さま | |
山田亜里須(ありす) | 「アリス」といえば『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル)を連想しないほうが不自然。 | 未来への贈り物 | |
片山 | BJ氏は、彼のことを「カゲロウ」にたとえている。これが「カタヤマ」になったというのはいささか無理があるけれど。 余談ながら、「カゲロウ」といえば吉野弘の詩『I was born』を思い出す。紛れもない名詩である。 |
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アセチレン・ランプ | 珍しく実名(?)で登場。いうまでもなく手塚治虫の生み出した大スタアのひとりだ。 | 三度目の正直 | |
風前の灯(ふうぜんのともしび)社 | 第7巻に出てきた「自転社操業」もすごかったが、こちらのほうが重症だ。 | ||
池沢徹 | 『サーキットの狼』というレース漫画を描いた「池沢さとし」と「生沢徹」という名の実在のレーサーを組み合わせたものだろう。 彼のライバルとして登場する「米倉」という名のレーサーについても、似た名前の実在の人物がいたような気がするのだが、まだ検証ができていない。 |
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羽仁夫 | 父親、羽仁進の影響で自らも映画関係の仕事に携わっている「羽仁未央」氏から採られたものではないだろうか?同氏は熱心な手塚治虫ファンで、以前に手塚関連のエッセイを雑誌に載せていたことがあった。 | モルモット | |
久利 | 顔の形が「栗」。 | ||
那須 | 顔の形が「茄子」。 | ||
モル | モルモットだから「モル」。羽仁夫が命名。 |
10 | 名 前 | 由 来 | エピソード名 |
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アヴィナ | ひょっとして、もしかして、p20の、あの駄洒落のためだけに付けられたんじゃあるまいか? 「アヴィナ アブナ〜〜〜イ」(~_~;) |
アヴィナの島 |
ランチャ・ランポ島 | 途中から読んでいくと「ちゃらんぽらん」となる。 | ||
ビキ・ビキの日 | 神聖な日の名前には似つかわしくないような…。 | ||
バカ田大学 | ランチャ・ランポ島の大僧官(ドヂエモン出演)の出身校。もちろん『天才バカボン』の、あのオヤジの出身校として名高い大学である。p11の医師免許がその証拠だ。 | ||
モノタリナヤ共和国 | 南米にあるのだそうだ。なんとも「物足りない」名である。 このエピソードのラストは、『地球を呑む』の、とある1話に似た雰囲気がある。 |
復しゅうこそわが命 | |
丑五郎 | 想像力に乏しい私としては、大工というと「左甚五郎」が思い浮かんでしまう。 | やり残しの家 | |
場末町三丁目八番地 | 「雪の夜ばなし」と同じく「場末」が登場。BJ氏の住まいの近くにそんな名の町があるということか? | ピノコ還る! | |
源さん | いかにも長屋風の名前である。 | ||
甲川(かがわ)医院 | なんとも読みづらい名前だ。ひょっとして「いかがわしい」から採ったものか? あるいは、例によって手塚周辺にいた人物の名前を拝借してしまったものなのかもしれない。 |
カプセルをはく男 | |
不手際 | 「不手際」が多い人間は困り者だ。 | ||
白目のピート | たしかに演じているハム・エッグは白目がちだが…。 | 盗難 | |
百鬼博士 | 演じているのが我が百鬼丸(『どろろ』)だから。 エピソード名は同名の映画からのパクリ。 |
灰とダイヤモンド | |
ゴ・ウィン先生 | きっと「強引」な人だったのだろう。 | あつい夜 | |
キートン | 名喜劇俳優「バスター・キートン」から。 | お医者さんごっこ | |
コング | 容貌が「キングコング」のようだからだろう。役回りとしては『ドラえもん』のジャイアンに該当する。妹がいるというのも共通するし。 | ||
中野三太郎 | コングの本名。 「中野サンプラザ」から、なんてことがあるのだろうか? |