2013年12月13日                     

空が高くなり、葉も落ちて見通しがよくなると、探索には絶好のシーズンだ。
ここらも、数年前から地形図で気になっていたところだが、空中写真ではいまひとつの印象があり、
探索が後回しになっていたところだ。
毎回このレポートでは、車利用なのか、徒歩による探索なのかいちいち記していないが、
最近は全体の2割くらいが公共交通機関と徒歩の組み合わせとなっている。
また、駅から遠いときはタクシーを積極的に使っている。
確かにマイカーは、広範囲を効率よく回れるというメリットがある。
しかし、デメリットとしてまず駐車スペースの問題がある。
また物理的な問題だけではなく、見ず知らずの不審車両が集落の中の狭い道に入っていき、
断りもなく駐車することへの抵抗感も大きい。
さらに車までいったん戻るという制約があるので、たとえば尾根を越えて反対側へ行きたいような探索ルートには
適さない。また、運転しながらきょろきょろするのと歩きながら目を凝らすのでは、探索の精度に差が生まれる。
大雑把に言うと、『直径3キロぐらいの場所を、1日かけて徒歩で縦横無尽に歩きつくす』という方法が、
ベストではないかと思われる。
たとえ結果的に大外れだったとしても、その原因が判明でき次の探索へのヒントも蓄積されるからだ。


ちなみに、今回は電車・タクシー・徒歩である。



車が通れない山道をひたすら進む。



気になっていたポイント付近。


山仕事のおじさん達に出くわす。
わたしがウロウロしていると、「そっちは行き止まりだよ」とか言われた。
ウロウロするのが重要なのだが、私が今している行動を説明するのは難しかったので、
取り急ぎさっき来たほうへ戻る。さらに、別の谷筋・尾根筋を廻る。



もう日が傾き夕暮れが迫るころ、そいつは突然姿を現した。
いままで県内で見た中で、一番立派な台場クヌギだった。
しかも関東にありがちな根元の萌芽更新によって生じる樹形ではなく、明らかに地上1〜2mの部分で
集中的に剪定が繰り返されている。
その結果、洞の開き具合も韮崎などの『本家』によく似ている。





おそらくこうした木はすでに多くが伐採されてしまい、もはや絶滅寸前であろう。
里山の文化遺産に指定し、保護してほしいくらいである。