2011年8月31日                     

晩夏を告げるハゲイトウに寂しさを覚えながら、未開拓のフィールドへ。



地形図を見ていてなんとなく気になっていた丘陵へ。
鬱蒼とした雑木林の中に、いまにも河童が水の中から現れそうな沼がある。
この周囲は、クヌギ・コナラの宝庫のはず。


樹液コナラにはスジクワがたかっている。スズメバチを追い払ってから撮影。


このあたりはコナラばっかりだ。



沼のある丘陵を抜けて振り返る。サルスベリの花が映えている。


別の丘陵へ。
カブトムシもメスばっかりになっている。



斜面が少し開けると、クヌギの巨木が並んでいる。
根元に樹液が出ていて・・・


クロスズメバチとミヤマ♀がいる。
ミヤマはこの付近で初めて見たので驚いた。おそらく個体数は希少で、絶滅寸前であろう。



まるで隠れ里のように、丘陵内の窪地に民家と畑地がある。畑地の脇のクヌギは薪炭用ではなく、
堆肥用としての需要で残されてきたのだろう。
ピンポイントで、数十年前から変わらない環境が残っていたのだ。



ヒートアイランド化が進んでいる関東平野であるが、ここは幸運にも水田に囲まれているため、
隣接する丘陵に湿潤な微気候をもたらしているのだろう。