2005年9月3日 |
埼玉でミヤマといえば、秩父周辺での街灯回りが主流だ。
この山並みも、秩父に続いている。
かの秩父事件では、この近くの峠を武装蜂起した農民の行軍が通過したらしい。
もうシーズンは閉幕だが、今後も樹液採集にトコトンこだわってみるつもり。
といっても灯火採集を否定するわけではなく、足が動くうちは・・・なるべく多くの木を
見て回りたいと思っている。
▲見晴らしのよいところでは、広葉樹の濃いところを確認できる。
先日、蹴り採集したポイントへ。
樹液もほとんど乾いてしまっているが、ミヤマ♂が樹上でぽつねんと佇んでいる。
夏の喧騒から取り残されて、行き場を失ったかのようだ。
数本の木をキックしたが、耳を澄ませてもパラパラとドングリが落ちる音がするだけで、
すぐにもとの静寂に戻った。
▲クロカナブンもミヤマに付き合って、しぶとく生き延びている。
林の脇でガスコンロでお湯を沸かし、展望を楽しみながら子供たちとカップラーメンを食べた。
彼らは樹上のムシに飽きたらしく、草むらのバッタなどを追いかけている。
西から雷鳴から近づいてきたので退散。
定点観測地となったオオクワ洞へ。
10日前、新たに主役となったノコは健在だった。
しかし、前回の写真と比べて明らかな相違があった。
左のアゴ先端が欠けている。
樹液も涸れ始めたが、洞の奥にはまだコクワらしき数個体が見えた。
▲どのような相手との戦闘があったのだろうか?