2005年7月2日                       

ケータイに着信があった。
誰かと思ったら、オオクワガタ採集地付近に立つ”大クヌギ”からではないか。

樹液が十分に出ているよ(^O^)/・・・とのありがたいメールである。
いまどきのクヌギはケータイまで持っているのか!!
しかも幹がアンテナの代わりになるらしく、背の高い巨木ほど遠くまで電波が飛ぶという。
便利な世の中になったものだ。
でもいったい、どうやってテンキーを打っているのだろうか???
まあ、そんなことはどうでもいいや・・・、と深く考えずに訪ねてみることにした。


藪をこいで根元にたどり着き、見上げる。
5月に来たときは、まだカラカラだった地上7〜8mほどの樹皮めくれだ。
上空を線香花火のようにチョウが飛び交い、たくさんの甲虫が付いている。

「ジャックと豆の木」を思い浮かべながら、天に向かってツタの絡まる巨木を登る。

▲けっこう高度感があってヤバイ。


近くまできた。
チョウはヒカゲチョウで、甲虫はカナブンであることがわかった。

▲登りながらの撮影はしんどい。


しかし、ブンブン旋回するスズメバチに行く手を阻まれた。
取り合えず何枚か撮影し、何が映っているかを拡大してみる。

▲中央にはコクワらしき姿。

左右に張り出す太い枝にも、樹皮めくれがある。
幹の樹液レストランを本店とすれば、これは支店といえよう。

▲枝の下側なので、雨も貯まらない。

結局コクワ以外のクワガタを確認できないまま、撤退。
次回は、ハチから頭部を守る防護網が必要だ。


夜のとばりがあたりを包む頃、平地林に立ち寄る。
ここはヒラタご神木もある、採集ファミリー銀座だ。
今夜もお父さんを先頭に4人で木々を照らしていた。

▲カブトの左側はヒラタ♂。



▲高いところにもカブトとヒラタ(右端)


今度はいつ大クヌギがコールしてくれるかわからないが、
「チェーンソーの音がする!」とか「ブルドーザーが来た!」
という悲痛な声であってほしくないものだ。