2005年6月1日                       

5月中に何回か近所の雑木林を歩いた。
北東気流の影響で関東は肌寒い日が多かったことも影響し、樹液場では例年よりやや出足が
鈍いものの、ケシキスイ、キマダラカミキリ、コクワガタなど常連組の姿が揃いつつあった。

折りしも今日から『外来生物法』が施行され、ペット類を野外へ放した場合の罰則規定など、
各メディアでも力を入れて報道されていた矢先、まさかそんなご時世を象徴するような光景に
出くわそうとは・・・。


▲年々増え続けている?お約束のコクワガタ


過去5年間の観察では、コクワガタとヒラタクワガタが主であり、
稀にカブトムシとノコギリクワガタが見られる林(住宅地に隣接)に
なんと今夜、オオクワガタがいたのである!

▲体長40ミリ台後半。

ライトを照らしその姿を見た瞬間、思わず溜息が出てしまった。
樹齢が古く洞つきの巨木が多い場所だが、周囲の環境や人通りの多さなどからみて、
これが飼育されていた個体であることはほぼ間違いない。
市街地に隣接したポイントでは、純粋な野生種の採集は徐々に困難になっていき、
当然のごとく発見前の期待感や発見時の高揚感も薄れていくのであろう。