2005年1月10日 |
昨年7月のオオクワポイント付近を探索することにした。
ほかにも入りそうな木が見つかるだろうか。
付近の植生は、クヌギ・コナラが少数派。
(もしクヌギが目立つような場所だったら、人が入りとっくに絶滅している)
オオクワがいたクヌギは照葉樹やアカマツなどに紛れ、周囲から全く視認できない。
とりあえず、予め頭に描いていた方向へ進む。
冬枯れのために見通しが利く。
まさに『時の運』ってやつで、
去年は全然気がつかなかった位置に、でっかいクヌギがあるではないか。
(ほんとう、人間の目は節穴だ)
▲夏はかなりツタに覆われそうな巨木。
根元にたどり着き見上げると、上にめくれがある。
あそこにいたのなら、ココに入らないはずはないだろう。
自分でそう確信してしまったので、
あとはシーズン直前に登り樹液の有無などの最終確認をする、
という段取りができあがった。
近くにはアラカシもある。
カミキリムシが齧ったあとだろうか。樹液がでたような形跡がある。
林床には、マンリョウ(万両)が赤い実をつけている。
縁起がよいとされ、庭先にもよく植えられている木だが、
鳥が種を運んできたのだろうか。
さらに藪をこぐと、畑に出た。そして古めかしい小さな祠も。
今はすっかり荒れ果ててしまっているが、
かつては里山の人びとの息遣いが聞こえるような
生活空間の一部であったはずである。