2004年7月3日 |
ヤマトさん、もんさんとの探索でリストアップされた有望な場所を巡り、しかもオオクワを強く意識するという、
ある意味で勝負をかけた一夜。
残念ながらヤマトさんが参加できなかったが、代わりにハシゴという重い相棒が加わった。
今回の採集スタイルのデフォルトはコレ。人が見逃しやすい高いところをじっくり狙う作戦だ。
▲もんさんの雄姿。
22時、気温21℃。
オオクワが期待できる木へ向かう。
コクワ、スジばかりが目に付き、「やはりだめか・・・」と落胆が広がったとき、
突然、樹皮の隙間から黒く大きな♀が出現。
一瞬、全身に電流が走る。
コクワ、スジ、ノコ、ミヤマではないことは明白。
さらに前脚の形状からヒラタでもない!
消去法でいくと、残るは・・・アレしかない。
頭はもう冷静な判断力を失っている。
そして、念のためひっくり返してみると・・・。
▲立派なアカアシでありました、はぁ・・・。
アカアシの存在はまったく予想していなかった。
しかし、後になってある考えが閃く。
これがもしかしたらオオクワ発見の謎を解く鍵になるかもしれない。
落胆する暇もなく、移動。
なんと、ちょうど捲れの位置から真っ二つ。
しかし樹液は出ていて、ノコやカブトがいる。
こちらはヤブも少なく、風通しがよい会社・・・、じゃなくてクヌギ。
コクワとスジだけだったような・・・。(記憶がもう飛んでます)
次は、本日のメインイベントとも言うべき、過酷なヤブコギを余儀なくさせられるところ。
これがめっちゃしんどかった。
まず入り口のルートファインディングで迷う。
この斜面をどの方向へいったものか・・・。
潅木が生い茂り、ハシゴの先端が必ず絡まってしまう。
何度も休みながら、クヌギ林に到達。
まずは、捲れだらけの大クヌギへ。
さすがに、他の採集者の痕跡は皆無であった。
▲ノコ数ペアに加え、カブト、コクワが群がっていた。
▲う〜む、オオやヒラタがいてもおかしくないんだが・・・。
もう1本有望なクヌギをチェックしたが、またノコばかり。
再び激しくヤブコギをしながら、車へ帰還。
またもや似たような捲れクヌギへ。
樹皮裏には、十分樹液が出ているのだが、
やはりここもノコ、そしてなんとも紛らわしい大コクワ。
これらをひとつひとつ掻き出し同定していくと、瞬く間に時間が過ぎ去る。
他に何本も木を見たが似たような状態だったり、草木が繁茂し入り口が不明だったり・・・。
ここで心機一転、樹液のミヤマを狙いに標高を上げる。
2ヵ所チェックするもミヤマの影はなし。
ここでとうとう朝日を拝むことに。気温は16℃ほど。
くやしい。このままでは不完全燃焼じゃ〜〜と、先程突入を断念したポイントへ戻る。
▲コレだけ明るけりゃ、目指すところも明白。
▲朝陽が採集者を迎え撃つ。夜行性の生物は、きれいさっぱりお隠れに。
こうして久々の徹夜採集はエンディングを迎えた。
欲も深かったが、ヤブも深かった。
オオクワの姿は拝めなかったが、そんなに大きく的を外しているという感じもしない。
なんといっても、今回は単独では突入する勇気が湧かないところもあり、同行者のもんさんの存在は非常に大きかった。
この夏、チャンスがあればまた訪れてみたいものだ。