2004年6月27日 |
昨年発見した、期待の特大捲れの様子を見に行く。
5月以降何度か立ち寄ったのだが、樹液が一向に出ず、宝の持ち腐れかと諦めていた。
が、ようやく一部に樹液が出始めている。
こういう大造りの捲れの場合は、大器晩成というか、シーズン後半に準備OKになることが多い。
ここは誰も来ていないので、安心して眺めていられる数少ないところ。
今日は脚立を持っていないから、目を凝らしてみてもクワガタの種を即座に判別できない。
そこで、デジカメのズームと液晶画面の拡大再生でなにがいるかを確認してみよう。
と、カメラを向けた瞬間だった。
中央に深く縦方向に伸びる洞があるのだが、その中を上に向かい這い上がる恐ろしい生き物を見た。
今まで見たことのない生物だ。
一瞬ぞっとしたが、頭の中では冷静に既知の生物のどれかに分類しようとして、それができないもどかしさで
さらにパニックになった。
いままで気味悪いものはほとんど見てきた。
カマドウマ、オオゲジ、大ナメクジ、オオヒル、ムカデの類だが、それらのいくつかを合体させたような姿・・・。
一番最初に連想したのは、カニとサソリだ。
なぜカニかというと、体が5cm四方くらいの四角に見えたからだ。
足はサソリ。むかし、オーストラリア・エアーズロックの近くで実物を見たことがある。
そいつは、洞を這い上がり奥に消えていった。
とにかくエイリアンだとしか思えない。脚の動きがギクシャクして人工生物のようでもある。
一体アレはなんなんだ。同定できない気味悪いモノがこの世にまだいるのか・・・。
とにかく国産の生物とは思えない・・・。
▲中央の白っぽい部分が上に向かって続く洞の開口部。
気を取り直して、デジカメの拡大画像でクワガタを確認。
▲これはスジの大歯だろう。
さっきのエイリアンの胴体は、このカマドウマの5倍くらいあった。
▲ノコ大歯ペア。
捲れが入り組んでいて見にくいのだが、
このほか、ノコ大歯を2頭確認できた。
脚立があれば、捲れ裏側をしらみつぶしに覗けるのだが、
あいつに至近距離で出くわすのは、なんとか避けたい。
う〜ん、どうしたものか・・・。