2004年4月8日                 同行者 こどもたち

入学式のあと、ドライブがてら山の方へ向かう。
以前回ったことがある地域の一角に、なんとなく気になる場所がある。
眼を凝らすと、植林帯の奥に1本の大クヌギの一部が見えている。
しかし、とくにクヌギやコナラが密集しているわけではない。
こういうシチュエーションでは、わざわざ確認しに行っても徒労に終わることが多いのだが、
もし当たりの木であれば、競合者もないため静かな採集が約束されるという利点もある。

▲ほとんど植林のヒノキばかり。中央奥のクヌギをアップで見たのが右の写真。

たどりついてみると、案の定惚れ惚れするほど威風堂々とした巨木である。
が、採集にはまったくお呼びではない、というシロモノ。

▲どこか一部にめくれでもあれば・・・。

もうすこし粘ってみようと、その足で周囲を歩いてみる。

▲植林帯の中には、コナラや松が混じっている場所もある。

まったく無欲のまま進んでいくと突然、数本のクヌギが現れた。
なんと洞のあいた木があり、期待して近づいてみる。

▲樹液痕もあり、洞の奥にはカマドウマがいた。

根元の落ち葉の下からは、ノコの亡骸が姿を現す。
こどもたちは、これでもう大騒ぎである。



▲根元からは結局、ノコ、スジ、コの3種を確認。

こどもたちの一番好きなカブトの姿がないのが意外であったが、
こんな植林に囲まれていても、けっこうクワガタは集まるらしく、
バカにできないと思った。

▲すぐとなりにはめくれ連発の木があり、樹液が出れば文句なし。

なんだか最近は、こうした「かろうじて残されたマイナーポイント」ばかりに関心がいく。
今後しばらく、この方向性は変わらないだろう。