2003年9月7日 |
なんとなく気になり、消化不良のまま頭に残っていた”モミの木”という存在。
関東でも、ネブトがこの樹液に集まるという。
本当なのか? こんな木にクワガタが集まるもんだろうか。
じゃあ、その樹液とやらを拝ませてもらおうではないか。
・・・という動機で、数年前に素通りしたことのある”モミの群集”を見に行った。
広く平坦な谷間には、ざっと100本ぐらいモミの大木が林立している。
しかもどれも直径50cmはある。直径1mほどの巨木もちらほらとある。
次に多いのはコナラで、クヌギは少ない。
もちろん、この両種に樹液が出てりゃ文句ないんだけどね。
▲4本ともモミ。めくれや洞のない”電柱モミ”だ。
▲クヌギ(左)とモミ(右奥)。
▲直径1mほどになると、風格と威厳がある。
▲み〜んな電柱タイプかと思ったら、こんな台場風モミが・・・。
右奥はコナラです。
しっかし、いくら探せど樹液が出とらん!
モミ樹液でネブトを採集するなんて超奇跡が起こらないと無理っぽい・・・。
あきらめかけたころ、や〜っと樹液らしきものを発見!
こんな程度じゃ、虫だって探せないだろうなと思われるほどの遠慮がちな出方である。
▲アリ一匹見つかりません。もしかして、虫が嫌う成分が含まれてるんじゃないの?(笑)
きょうの感触では、モミ樹液だけに頼る採集は、ほとんど無謀と言えそう。
で、「モミしばり」を解除して、いつものようにクヌギを探す。
なんとか樹液ダラダラを2本発見。
▲めくれもあり、まあまあ。蜂がいなけりゃもっと寄れるんだが・・・。
黒い点がいくつか見えたが、コクワとスジだろう。
▲この木は根元にもめくれがあり、コクワの♀が数頭詰っていた。
もう1本のクヌギは樹液が滝のように流れていたが、蜂と緊迫した攻防があったため、写真撮るのを忘れてしまった。
その後、樹液コナラを2本追加して終了。
時間があれば、もうちょい探索してみたい場所である。