2003年8月12日 

お盆休みで神奈川のおじいちゃんの家にいった。
いろいろ忙しくて採集する時間は取れなかったけど、買い物ついでに道に迷ったふりをして、
ちょっと近くをルッキングしてみた。

住宅地のあいだに、ちょっとした雑木林が点在している。
しかし、埼玉のように広大な林ではなく、風通しがよいいたって小規模の林だ。
真昼間であるが、カブトはすぐに見つかった。
6月ならクワガタもかなり採れるだろう。
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▲けっこう根元が太く年代モノのクヌギが多い。根元の樹液にはカブトのメスがいる。

今度は樹林面積の広い公園に行ってみた。
スギやヒノキに混じって大きなクヌギがあったので、思わず吸い寄せられる。

▲東南角地で日当たり良好。洞やめくれはないが、何ヶ所も樹液が出ている。

目の高さの樹液レストランに、甲虫類がわんさか集まっている。
ここで15分ほど観察していたが、めまぐるしくお客さんが交替するのでけっこうおもしろい。
まるで、ファストフードの店内のよう。

▲クロカナブン、コメツキムシ、ノコ♀、ハナムグリ


▲ツタのあいだからハナムグリがたくさん現れてスズメバチも乱入


▲スズメバチが去るとカブト♀が登場。特等席を独占


▲すぐ下の樹液では、カブトがコクワ♀を一方的にこうげき!


▲ちょっと高いところは、スズメバチがいっぱい。

昼も夜もスズメバチばかりで、危険な時期になった。
新聞などに、ハイキングの数人が刺されるというニュースが載る。
刺された人は、「ただ歩いていただけなのにいきなりスズメバチが襲ってきた」という
コメントをするかもしれない。
オオスズメバチは地中に巣を作っている。
一説によると、大勢で山道を威勢良く歩いているとその振動が地面を伝わり、その結果、
近くの巣のスズメバチは「巣が破壊される」とパニックを起こし、スクランブルをかけるそうだ。
マンションやアパート住まいの方は、きっとスズメバチの気持ちが想像&理解できるでしょう。
上のフロアの足音ってけっこう響いて、イライラすることありませんか? 
樹液を吸っている個体は、基本的には食事に集中しているわけだから、よほど刺激を与えない限り
襲っては来ないはず。
8〜9月の山道は、ひとり静かに歩くのが安全らしい。