2003年6月23日 

二日間梅雨の中休みで晴れ間が続いたあと、今日は再び梅雨らしい小雨模様となった。
肌寒いものの乾燥気味の昨日に比べれば、まだよい。
昨年8月の雨の日に、マイティさんといちばん最初に回ったポイントがある。
人家の近くなんだが、なぜかめくれが一切はがされずいい状態なので、ぜひ6月にも見てみたかった。
ただここは自分の巡回ルートとしては遠く、駅からバスで30分もかかる。
便数が少ないので、帰りの時刻を調べて停留所に戻らないと、悲惨なことになるので要注意だ。

余談だが、稀に採集にタクシーを使うことがある。バスの間隔が空きすぎているときなどに使うが、
どんどん人家を離れ、真っ暗闇に広がる畑と雑木林のほうへ来ると、どうも車内の雰囲気が凍り付いてくる。
そりゃそうだ。「そこの信号曲がって・・・そこらで止めてください」といってもあるのは林。
「じつは私の趣味は○○で、決して怪しいものではなくて・・・」という釈明をするのも面倒である。
で、やむを得ず、ポイントにいちばん近い数軒の人家の前で降りる。あたかもそこの住人のように、タクシーを
降りたら、家に一瞬近づくそぶりを見せる。車が走り去るのを確認後、きびすを返しポイントを目指す、
という複雑な行動をとる。採集に、演劇のセンスが必要になるとは思わなかった。

さて、例のクヌギはパーフェクトで樹液もほどよく出ている。
コクワも多いが・・・。


ちゃんとウラにはコイツがいた。
さもないと、苦労と交通費が浮かばれない。


放っておいて、半月〜1ヶ月後の様子を見ることにする。メスが入るかも知れないし、
さらにでかいこいつの兄弟が入ればしめたものだ。誰かに採られたら採られたで仕方ない。
最近、東京周辺で50o後半のヒラタがずいぶん出ている。
自分の回るところではどうもアベレージサイズしかなく、物足りない感がある。
まあ、でかいヤツは7月以降に出やすいので、今後に期待しよう。