2003年5月30日(金) 「遺跡の森」〜「ニシビ谷戸」〜「くわくわ亭」 

台風が接近中で、今にもスコールが降り出しそうな風雲急を告げる夜。
引き続き初回りのポイントで、今年の状況を占うのが目的だ。
昨年までは良くても、ひと目で今年はもう樹液は出ないな・・・と確実に思われる木もあり、
そんな木は、まるでデスクトップの「ゴミ箱」に入れるように、夜回りのお得意先リストから削除
する作業も行っていく。木を見るたびに「今年も頼むぞ!」とか「今年はもう引退か・・・」と一喜一憂する
時期でもある。

さて、まずは街灯もなく真っ暗闇で、古代遺跡が埋まっていたという「遺跡の森」へ。
古代人もここでドングリを拾っていたに違いない。
カブトの♀がいたが、期待の木はみんなカラカラで、しばらく駄目みたいだ。
このポイントの今年の収穫予測は、残念ながら「下方修正」となりそう。


つぎは、緩やかな斜面が展開する「ニシビ谷戸」へ。西日が良く当たり、樹液を出すクヌギが多いことから
名づけられた。コクワが多いがヒラタやスジ(下の写真)も混じる。徐々に樹液が出始めているが、
夜回りのピークは、6月中旬以降でもよさそうな感じ。

最後に、樹液食堂の24時間でもおなじみの「くわくわ亭」周辺へ。
樹液が噴き出すコナラが6本あった。ここはノコが多いのだが、
まだコクワとカブト♂(下の写真)だけ。
おおむね昨年と同じ樹液噴出量なので、昨年並みの成果が期待できそう。