2002年8月12日 樹液採集(埼玉県)
約2週間ぶりに地元の雑木林に繰り出した。巷では、カブトが全盛で、ノコもほとんど見られなくなったという秋めいた
話題が掲示板で交わされている。ではひとつ、「小さい秋」でも見つける覚悟で臨んでみよう。
▲夏の喧騒に、終止符が打たれる日も近い。 ▲夏の王者も土に還るときが来たようだ。
7月19日、マイティホームさんと訪れたヒラタポイント。残念ながら前回はヒラタ不在だったが、3週間経って新しい入居者が
いてくれるだろうか・・・。
▲樹皮めくれの裏には樹液がたっぷり出ている。 ▲この尻は、コクワか?ヒラタか?
▲奥へ逃げられぬよう退路を断ち、かき出してみる。 ▲40ミリのヒラタだった。近くに供給源があるようだ。
さらに歩いて10分ほどの場所に、直径50センチほどのクヌギの大木がそびえている。地上7〜8mに樹液つきのすばらしい
洞がパックリ口をあけているのだが、ただ羨望のまなざしで見上げるだけ。ここには必ずヒラタの大物が潜んでいると思う。
いつかのぞいて見たいものだ。
定番のコースをチェックしていくと、過去2年間、カブトやコクワしか見たことのない樹液コナラがある。
ところが今年はケシキスイやコクワの頑張りのおかげか、めくれの裏がより深くえぐれてきている。
▲中央の洞の奥にコクワっぽい影が見える。 ▲念のため引きずり出すと、34ミリのヒラタ新成虫だった。
確かにカブトは1♀しかいなかったし、ノコはゼロだった。警戒心の強いヒラタは樹上に出てはいないが、人の目に付きにくい
小さなめくれや洞に潜んでいる。この時期になると夜でも出てこないので、昼間採集に行っても効率は同じと思う。
ただ人間の目が太陽光線に絞りが合ってしまうため、昼間は洞内を照らしてもかなり見にくい。
また、ヒートアイランド化により、本来なら羽化後越冬して来夏に出てくるべき個体が繰り上がり、第2陣として現れて
いるような気がしてならない。