2002年8月8日〜9日 樹液・灯火採集(栃木県)
軽井沢と並んで避暑地の代名詞ともいえる那須。皇室御用達、那須御用邸の存在もブランドイメージを高めている
のかもしれない。標高約400mの平坦な土地に、牧場と雑木林のパッチワークが延々と続く。
▲高原に湧いた夏雲が、旅情をいっそうかきたてちゃう。
▲別荘地はクヌギ・コナラの雑木林で完全包囲されているぞ。 ▲ログハウスの外灯にも、時々カブトが飛んできてごあいさつ。
埼玉在住、職場は栃木というKOMAさんが今回の超強力な助っ人だ。
まず、別荘近くの灯火ポイントで夜8時に待ち合わせ。
ここは昨年のお盆にも採集に来ており、大量のカブト、ミヤマ、ノコ、アカアシが飛来している。
▲強烈な水銀灯の下を探すKOMAさん ▲大きな落下音がしたと思ったら、どでかいタガメ。
▲KOMAさんが別のポイントで採集してくれたおみやげ
30分ほど粘ったが、カブトのみ。今年はなぜかクワガタが来なかった。昨年より発生の時期が早かったからか?
その後、KOMAさんの案内で標高の高い灯火ポイントへ案内してもらう。車で約20分、標高は600mくらいだろうか。
着いてびっくり。なんと、そこは自分も昨年回ったところであった。水銀灯の周辺はコナラ、ミズナラが多く、カブト、
ミヤマ♀、アカアシを発見。その後、数ヶ所灯火ポイントを回るが不発。月齢はベストだが、発生のタイミングがいまいち
ずれていたからだろう。ない袖は振れぬってヤツ? 
単身なら夜通しいっしょに回るところだが、こちらは子連れのため10時半ごろ泣く泣くKOMAさんとお別れ。
▲灯火で唯一のミヤマ。
翌日、午後4時ごろ去年KOMAさんから教えていただいたポイントを目指す。別荘から車で約40分、緩やかな丘陵が続く
田園地帯だ。なにしろ初めて来るところなので、いたるところいいポイントに感じられ、近づくにつれ正確な現在位置が
わからなくなってしまう。とにかく山勘で良さそうなところに車を横付けして、散策してみる。
谷沿いに田んぼが入り込んだ雑木林で、小川が流れている。コナラが7割、クヌギ3割といった感じ。
▲日当たりが良いラインは、洞も多く樹液も出ている。 ▲薄暗い林内でも、下草が少なく風通しが良いせいか、
樹液クヌギが多いみたい。
▲ボコボコクヌギの中央部の樹液になにかいるぞ。 ▲カブトとミヤマが仲良く食事中だ。
▲ここではスジが圧倒的に多かった。 ▲次に多いのがミヤマのようである。
全く知らない土地で、良いポイントにたどり着くことほど楽しいことはないと思う。この一帯は、昼間でも曇天なら十分
ミヤマの樹液採集が可能のようだ。川沿いで日当たりがよく、かつ冷涼な林を中心に樹液を出すクヌギ・コナラが分布し、
ミヤマの好ポイントになっているようだ。いっぽう、牧場や開けた別荘地によって林が分断され乾燥しすぎている場所は、
カブトが圧倒的に多いような気がする。
ポイントは無尽蔵にありそうなので、今後のKOMAさんの開拓によって、ミヤマの樹液タコ採れポイントがいくつも発見
されることだろう。