2002年6月7日 樹液採集(埼玉県)
コクワばかりがあふれかえる雑木林。採集記としては全く平凡で面白くないが、これが東京近郊の現状なので
正確に記録しておこう。コクワは全国的にもっとも多数派だろうが、ここほど高率に発生するところはないかもしれない。
カブトやノコはすぐ鳥の餌食になってしまうが、コクワはちょっとした隙間に入り込み、生きながらえる。
成虫は越冬するし、そこら辺に転がった乾燥した細い材でも幼虫は育ち、積算温度も少ないからネズミ算式に爆発的に
増えていく。立ち枯れの根っこを好むノコやヒラタとの差は歴然だ。
▲小さな洞にはコクワがぎっしり詰まっている。まるでケシキスイのようだ。
▲コクワどうしでも、体格差で序列が出来上がっているようである。