2002年5月27日 樹液採集(埼玉県)
ここ一両日は、大気の状態が不安定で午後になると空がゴロゴロいっている。
なんとか夕立の合間をぬって、雑木林へ急ごう!
けっこう蒸し暑くなっていい感じだ。
▲大量の樹液のそばに、広大な樹皮めくれがあるコナラ。つい10日ほど前まではゴキブリのほうが多かったのに、
いまや、めくれの中はコクワの「タコ部屋」と化している。ゴキたちは、離れた朽木の隙間へ大移動したらしい。
上のコナラにはヒラタの影も形もないので、別のポイントへ向かうことにする。
ヒラタの実績があるクヌギが多いところだが、樹液の出がおそくまだ早いかもしれないが・・・。
地上3〜4mのクヌギに、なにやら黒い影が…。
ズームで迫るがこれが限界。
コクワかヒラタかでちょっと判断に迷ったが、幅の広さからヒラタであると断定。
あいにく脚立は持ってきていない。
そこで、「かき出し棒スペシャルロングバージョン」を取り出す。
地面はササが生い茂り、落としたら「ハイそれまでよ」って感じだ。
なるべく足元に落とすようにそ〜っとアゴに引っ掛ける。が、敵も逃げ出そうとする。
ところが手に力をこめた瞬間、ヤツをピーンと跳ね上げ、ちょっと離れた藪に落としてしまった。
あらかじめ懐中電灯をつけ地面においていたが、落下地点が全然わからない。
半ばあきらめながら、探すこと約5分。運良くササに引っ付いていたヤツを発見!
フセツが欠けてるので越冬個体だろう。
体長は45〜50ミリか。
ヒラタがいた少し上には樹液がわずか染み出ており、そこへ向かう途中だったようだ。
さらに期待して、別のクヌギポイントへも足を伸ばしたが、こちらはカラカラでコクワすらいなかった。