2002年4月30日−新規ポイント開拓(埼玉県)
昨日の流れで山梨方面という手もあったが、人が大勢来るところは好きじゃないし、もっと地元を見つめなおそう!ってことで
県内探索となった。延々と絶好の里山が続く地域だが、情報なしで天文学的数量の木々から有望な木を特定するのは
かなりの労力と時間がいる。検索エンジンやリンク集なしで、ネットから有力な情報を探すのと似たような感覚だ。
もし「日本里山大賞」なるコンテストがあったら、
エントリーしてもよさそうな雰囲気。
縦横無尽に入りくんだ里道を歩き、水田や湿地を横切りヤブをこいでいく。早朝に降り出した雨はいったん上がったものの、
草木に触れるとびしょぬれになるのでカッパを身につけ完全武装する。
▲多くはコナラ。クヌギがまとまって生えている場所は少ない。 ▲かつて炭焼きが盛んだったらしく、時折こんなクヌギも。
▲雑木林に飽きた頃、湿地帯のヤナギが目に入った。 ▲夏になればノコなどが細い枝に群がるだろう。
▲この種類のヤナギには、樹液がたくさんでていた。 ▲ハナムグリ登場! ケシキスイと仲良くお食事中。
▲甘い香りが周囲にただよう。スズメバチも飛びかっている。 ▲樹液がでているヤナギの葉。アカメヤナギか?
▲ちょっと離れたところにもヤナギの群生地が。 樹液も所々でており、スズメバチに脅されてたじろぐ。
▲ヤナギ洞のコクワはすでに活動している。
こんどは丘陵の斜面を駆け上がってみよう。ほとんど道がないが、昔やっていた探検登山の要領が少しは役に立つ。
▲運がよければこんな木にも出会える。 ▲形がよくても、隠れ場所がなけりゃ…NG。
▲深い穴とめくれが採集欲を刺激する。 ▲夏になれば樹液もでそうな洞内。
▲このクヌギには樹液が出ていたが、スズメバチが威嚇
するため近づけず。
▲首都圏ではめずらしいカントウタンポポ。外来種(セイヨウ
タンポポ)に侵略されず、日本古来の里山を保っている証拠。
▲クヌギの隣の雑木を登るコクワを発見。体が泥だらけ。 ▲根元にはカブトの残骸がたくさん。
とにかくよく歩いた。湿地にいる時間も長かったので、ブーツ型作業靴がグジャグジャになった。ヤブに入ると芋虫や毛虫が
体中に付き気色悪いが、なんといっても女王スズメバチが恐ろしく気が抜けなかった。今度はヤナギにたかるクワカブを
見に来てみよう。