2002年3月28日(木)≪自宅から徒歩3分のポイントに発生源が!≫ |
今朝は天気がいいのでふと思い立ち、15分ほど早く家を出た。
最低気温2.8℃、寒の戻りである。「三寒四温」というより「一寒六温」ともいうべき
異常な暖かさで開いたクヌギの若葉でも、見ていこうと思ったからだ。
そういえば、近所に電柱クヌギがぽつんと生えているだけの一見さえないヤブが
あったっけ…。 |
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▲クヌギが4本、コナラが2本、そのほか広葉樹が数本というこじんまりしたポイントだ。 |
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▲左側のクヌギには棒状に
たれさがる雄花が見える。
雌花もそばについており、
風で受精する「クヌギのペア
リング」の真っ最中だ。
右のクヌギは、若葉だけなの
で今年は実を結ばないだろう。
受精後ドングリは小さいまま
冬を越し、翌年秋に熟して
地面に落ちる。
クワガタと似たような
2年越しのサイクルだ。 |
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▲コナラの若葉。銀色に
かがやいて美しい。 |
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▲カエデ(左)は若葉が
でているが、ケヤキ(右)
は遅い。同じ広葉樹、
同じ場所でもずいぶんと
違うものだ。 |
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▲近くの桜は、もうすぐ
葉桜になろうとしている。
ふつう、桜が散り終わっ
てから、クヌギの若葉が
開いたような気がする
のだが、今年は全く同時
である。
はたして、ハチやチョウ
は、今年のような異常な
開花の早さにタイミング
を合わせて、出現して
くるのだろうか? |
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▲ヤブをかきわけてみると
直径50センチほどのクヌギの
切り株が見つかった。 |
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▲幹はド〜ンと倒れたまま巨大な産卵木へ変化。 |
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▲ほかにも腐りかけた幹がいっぱい。どうやらここは、立派なクワカブ発生源らしい。 |
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実は昨年の7月、自宅前の路上で車に轢かれた大型のヒラタ♂を発見して
驚いたことがあった。庭先で飼育しているため、ゼリーのにおいや♀の
フェロモンも漂っているらしく、それに誘われて飛来したらしい。
今日のポイントをうっかり見逃していて、さらに数分離れたポイントから飛来
したとばかり思っていたが、ここのほうがずっと家に近かったのである。
つぶれたヒラタはアゴだけ拾い保存していた。下の写真で47ミリ♂標本と
比較してみたが、その大きさが想像できると思う。
今日は、ひとつの謎が「点と線」でつながったような気がした。 |
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