(1)荒野:ルカによる福音書(4章1ー12):
イエズスは聖霊に満ちてヨルダン川から帰られてのち、霊によって荒野に連れていかれ、四十日間の悪魔の試みを受けられた。その間何も食べなかったので、その期間が過ぎると飢えを感じられた。すると悪魔は、「あなたが神の子なら、この石にパンになれと命じなさい。」と言った。イエズスは、「『人はパンだけで生きるのではない(また、神のすべてのみことばによる)。』と書かれている。」と答えられた。悪魔はまたイエズスを高い所に連れて行き、またたく間に天下の諸国を示し、「この権力とこの国々の栄華をみなあなたにやろう。これらは私にまかせれているから、私は自分の望む者にこれをやるのだ。あなたが私の前に礼拝するなら、私はこれをみなあなたにやろう。」と言った。イエズスは、「『あなたの神なる主を礼拝し、ただ、神にだけ仕えねばならぬ。』と書かれている。」と答えられた。また悪魔はイエズスをエルサレムに連れていき、神殿の頂上に立たせ、「あなたが神の子なら、ここから身を投げなさい。『神はその天使に命じてあなたを守られる。』また『天使たちはあなたの足が石に打ちあたらぬように手で支える。』と書かれているのだから。」と言った。イエズスは言われた。「『あなたの神なる主を試みるな。』と書かれている。」
(2)聖家族:マテオ(マタイ)による福音書(2章19ー23):
ヘロデが死ぬと、主の天使はエジプトにいるヨゼフの夢に現れて、「起きよ。子どもとその母を連れてイスラエルの地に帰れ。子どもの命を奪おうとした者どもは死んだ。]と告げた。ヨゼフは起きて、子どもと母を連れてイスラエルの地に帰ったが、父ヘロデの跡を継いでアルケラオがユダヤを治めていると聞いたので、そこに住むのをはばかり、ふたたび夢のお告げによってガリラヤ地方に退き、ナザレという町に居を定めた。こうして預言者たちのことばは実現した、「彼はナザレ人とよばれるだろう。」
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