カトリック入門2
(1)愛の掟:
神の掟で一番大切なのは、すべてに超えて神を愛し、人を自分のように愛することです。近い人から遠い人に及び、全ての人を愛します。愛の掟を実行するには、人はみな兄弟であり、人にすることは神にすることであることを思い、自我を捨てて、人に奉仕する心を持たねばなりません。
(2)神の十戒:
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私はあなたの主なる神である。私のほか、誰をも神としてはいけない。
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あなたは神の名をみだりによんではいけない。
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あなたは、安息日を聖としなさい。
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あなたは、父母をうやまいなさい。
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あなたは、殺してはいけない。
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あなたは、姦淫してはいけない。
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あなたは、盗んではいけない。
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あなたは、偽証してはいけない。
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あなたは、人の妻を望んではいけない。
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あなたは、人の持ち物をみだりに望んではいけない。
(3)教会の掟:
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日曜日と守るべき祝日に、ミサ聖祭にあずかり、労働を休むこと。
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少なくとも毎年一度、罪を告白すること。
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少なくとも毎年一度、復活祭の頃に聖体をうけること。
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定められた日に、償いの義務を果たすこと。
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おのおのの分に応じて、教会の維持費を負担すること。
(4)徳:
徳とは、善を行い、悪をさける習慣です。超自然の善を行うために、神の超自然のおん働きによって与えられる徳を、超自然徳といいます。超自然徳には次の3つがあります。
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信仰の徳:これによって人が、神から示されたことがらを、決して誤らないと信じる超自然徳。
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希望の徳:これによって人が、永遠の命と、それを受けるために必要な恩恵とを、神のおん約束によって望む超自然徳。
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愛の徳:これによって人が、神を何よりも愛し、神のために、人をも自分のように愛する超自然徳。
キリスト教の完徳とは、何事についても、イエズス・キリストにならって、神を愛し、そのみ旨に従い、人を愛し、諸徳をおさめることです。キリスト信者は誰でも、完徳をめざして励まなければなりません。このためには、イエズス・キリストの模範をあおいで、教えをよく学び、熱心に祈り、秘跡をたびたび受けるようにします。そして、常に、自分にうちかち、悪は小さいことでもこれを避け、つらいことも我慢して、人々に奉仕するようにつとめることです。
(5)神の恩恵:
神の恩恵とは、神が人の救いのために、主イエズス・キリストのおてがらによって、お与えて下さる超自然の恵です。
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成聖の恩恵:人を聖とし、神の命にあずからせる恵です。これによって神のみ心にかなう者となり、神の愛する子となって、天国にはいる権利をうけ、そのよい行いは、永遠に報いられるものとなります。人は、洗礼の秘跡によって、受けますが、大罪を犯すと、これを失います。しかし、ゆるしの秘跡をうけて、これを取り戻すことができます。
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助力の恩恵:善いことを行わせ、悪いことを避けさせるために、人の心をてらし、強める恵です。
(6)秘跡とは:
イエズス・キリストは、神の超自然の恩恵を人々に授けるために、秘跡をお定めになりました。秘跡とは、超自然の恩恵を与え、それをあらわすしるしです。
(7)7つの秘跡:
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洗礼:人が神の子としてあらたに生まれる秘跡。原罪、自罪とその罰がまったくゆるされ、超自然の命を受けて神の子となり、天国にはいる権利を得、キリストの神秘体である教会の一員となります。
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堅信:信仰を固め、それを強くあらわすために、聖霊の恩恵をあたえる秘跡。
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聖体:パンとぶどう酒との形や色のもとに、イエズス・キリストのおん体とおん血が、実際においでになる秘跡。
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罪のゆるし:洗礼をうけたのちにおかした罪を、司祭をとおしてゆるす秘跡。
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病者の塗油:病気が重くなった信者を、助け強める秘跡。
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叙階:司祭職につく権能をさずけ、これをふさわしく行なう恩恵を与える秘跡。
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婚姻:信者が男女の一生の縁を結び、夫婦のつとめをよく果たせるように、神の助けをあたえる秘跡。
参考文献:やさしい教理問答:志村辰弥編:中央出版社(現サンパウロ)
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