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バトルヒート |
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ジャンル | アクション(格闘?) |
発売日 | 1994年12月23日 |
開発元 | ハドソン |
発売元 | ハドソン |
定価 | 8,800円 |
購入日 | -- |
購入店名 | -- |
購入価格(税抜き) | -- |
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シナリオ | 4.5 |
グラフィック | 6.5 |
アニメ(画質) | 8.5 |
アニメ(動き) | 9.5 |
サウンド | 6 |
ゲームバランス | 7.5 |
操作性 | 6 |
ゲーム性 | 7.5 |
総合 | 8 |
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アニメーション格闘という,いままでにないスタイルの作品。ストリートファイターから始まった2次元格闘や,ダークエッジ(断じてバーチャファイターではない!)に始まる3次元格闘ゲームとは一線を画した,FXならではのゲームだ。コマンド入力に即座に反応してアニメーションが再生される様はまさに圧巻。操作性が少々ややこしいのが難点だが,慣れれば快適なゲーム展開を楽しめる。
ゲームとしての完成度は非常に高いのだが,ちまたでの評判はあまり芳しくないようだ。思うにこれは,既存の格闘ゲームの枠に当てはめて「バトルヒート」を評価しているからではないだろうか? 確かにキャラクターを自由に操作できないこのゲームでは(一応キャラクター間の距離という概念はあるのだが),一見すると自由度が低くつまらなく感じるかもしれない。が,「バトルヒート」のおもしろさはキャラクターを意のままに操ることではないのだ。相手の技を見極めガードし,反撃を行う。場合によってはこちらの反撃をくい止めて,さらに相手側からの反撃がくることもある。こうした攻撃-防御-攻撃...といった一連のコンビネーションを組み立てて行くことにこのゲームの真のおもしろさがある。既成の感覚にとらわれてはいけない。
各キャラクターの表情が豊かなのも魅力的だ。既存の2D,3D格闘ゲームでは,ゲーム中は音声以外にキャラクターの表情を伝えるものがない。唯一ラウンドクリア時におまけ程度のグラフィックが見られる程度だ。「バトルヒート」はアニメーションという手法を用いることによって,この問題を解決している。ダメージを受ければ顔が苦痛にゆがむし,挑発をすれば小憎らしげな表情をする。感情移入の度合いはほかの格闘ゲームなどとは比較にならない(絵が苦手だったらどうしようもないが)。もしかしたら,オリジナルキャラクターではなく既製の人気キャラクター(当時だったらセーラームーンあたりが妥当か)を起用したアニメバトルにすれば,このシステムが広く受け入れられたのかもしれない。
アニメーションの画質,作画の出来はFXの全ゲーム中トップクラス。オープニングのためだけにこのゲームを買っても損はないかもしれない。
1997/3/17 |
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