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キューティーハニーFX

キューティーハニー

ジャンルアドベンチャー
発売日1995年11月10日
開発元データウエスト
発売元NECホームエレクトロニクス
定価9,800円
購入日--
購入店名--
購入価格(税抜き)--

シナリオ6
グラフィック8.5
アニメ(画質)7.5
アニメ(動き)4
サウンド7.5
ゲームバランス6
操作性7.5
ゲーム性6
総合7.5

 永井豪氏原作の同名コミックをもとにしたアドベンチャーゲーム。
 プレイヤーは私立探偵となり,失踪した娘を追って「アウストラル・アイランド」という島にやってきたところからゲームは始まる。いろいろと捜査を続けて行くうちに如月ハニー(=キューティーハニー)と出会い,彼女と行動をともにするようになるというストーリーからもわかるように,タイトルほどにハニーが前面に出ているわけではない。そういった意味では,原作ファンが遊んでも大して楽しめないかもしれない。
 アニメはかなりいい加減なものなのだが,反面グラフィックはよくできている。移動できる箇所がおおいので,あちこちまわってグラフィックを見ているだけでもけっこう楽しめるだろう。ただ,ゲーム中,会話等のシーンで早送りができないのは2回目以降のプレイ時にはつらいものがある。
 シナリオについては取り立てて述べるほどのものではない。一応はハッピーエンドになるのだが,後味の悪さを感じた。まあ,たまにはこのような作品があってもよいとは思うが(何から何までハッピーエンドだったら逆につまらないと思うのだが)。ちなみに,筆者が遊んだときにはハッピーエンドを迎えたが,本作には恋愛要素もあるのでもしかしたらバッドエンドもあるのかもしれない。この辺について知っている方がいたらご一報いただければ幸いである。
 本作にはヒロインと呼べる人物が3人登場する。ストーリーの発端となる失踪した娘「鮎川みずえ」,「如月ハニー」,そしてゲーム前半で行動をともにすることになる「藤原美紅」の3名だ。一応真のヒロインはハニーなのだろうが,実際にゲームで遊んでいるとキャラクターの個性が強烈な美紅の印象がひときわ際だっているのが目に付く。これはちょっとまずかったのではないか? タイトルに「キューティーハニー」と付いている以上,もう少しハニーを前面に押し出してほしかったところだ。ゲーム中にハニーの存在をあまり意識しないで済んでしまうのは残念だ。
 ゲーム中,何度か戦闘イベントが発生する。このとき,主人公は何もせず,実際にはハニーが戦うことになる。プレイヤー(=主人公)のすることといえばハニーの応援(笑)とダメージを与える場所を指示するだけ。制限時間内にボタンを何回押せたのかで(=どれだけ応援したのかで)敵に与えるダメージが決まり,次に攻撃がうまく急所に当たるように導くわけだ。ボタンの早押しをしなければならないので,指がつりそうになり少々つらいものがある。
 ところで,最近になって少女漫画誌『ちゃお(なかよしだったっけ? ここんとこ『りぼん』しか読んでないのでよくわからん)』にキューティーハニーが連載され始めた。どのような内容になっているのか,一度読んでみたい気もする。

1997/4/6


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