最初にお詫びがあります。このページのタイトルは“花みこしの作り方”ですが、みこし本体を作るには宮大工さんのように専門の技能を持った人でないと手におえません。そこでここでは“花みこしの花の作り方と組み立て”の説明だけといたします。悪しからずご了承ください。
立春を過ぎるとだんだんと花みこしの準備が始まってきます。そんななかで住民のほぼ全てが関わるのがこの花つくり。神事であるみこしは、女性が担ぐことができません(この件は後述)。しかしこの花つくりは手先の器用さと根気が必要なため、女性が大活躍します。結婚などでみこしのある町内へ入ってきた女性は、こよりの撚り方から練習しなければなりません。
みこしと女性について
女性の性自体がけがれたものとする封建的な考えから、移動神殿であるみこしを女性が担げなかったものと思います。しかし現実問題として、開放的な気分になる祭礼の折に男女が入り混じってみこしを担いでいたのでは風紀上まずいと考えたほうがよいでしょう。
どうしても花みこしを担ぎたいという女性が町内を超えて集まり、“め組”として女性のみの花みこしを担いでいました。華やかさで注目されていましたが令和7年を最後に解散してしまいました。人が集まらなくなったからと考えると淋しいですが、各町内で女性を担ぎ手として受け入れてきたと考えるべきだと思います。
私の町内でも平成初め頃からポツリポツリと女性の担ぎ手が加わるようになり、年寄りが監視しているせいかタフな女性だったせいか何の問題も起きていません。平成19年に自分が花みこしの町内総責任者になった折、朝の出発に際して・女性の担ぎ手を町内として認めている、・町内として認めたからには問題が起きれば町内で対応する、などと宣言しました。とエラそうに書きましたが現状の追認をしただけです。