9月3日(火)
★に画像へのリンクがあります。
機内で目がさめたのは午前3時(日本時間では午前2時。以降は現地時間で表記)前で、さすがに充分に寝たとはいえず、しばらくボ~ッとしてました。それまでも機内のエアコンで喉が乾いたりして何度も意識が戻っていたので、完全に寝不足でした。でもまぁ機内灯が消えたのは記憶がないので、早く寝ついたほうでしょう。
機内灯が点灯してじきにCairns Airportに着陸。Cairnsは熱帯だから春先でも暑いと聞いて柄シャツ1枚しか着ていなかったので、朝の4時頃はさすがに寒かったです。
イミグレーションも税関も何事もなく通過して出たところで現地ガイドの蜷川晶子さんが私たちの団体名を書いた名札を持って出迎えてくれました。
私たち12人と別グループの女性3人の15人がフルサイズバスに乗ってホテルに向かいます。オーストラリアは日本と同じく車が左側通行なので乗物の乗降も違和感がありません。ただ交差点がロータリー形式になっているところが多く(
★Round Aboutと呼ぶらしい)、自分で運転するのはちょっと怖い感じがします。
さぁ寝るぞと思ったらそれからロビーでツアーの説明と注意事項、それからオプショナルツアーのPRや食事のPRを聞かされ、さらにそれに乗せられて、今日の午後からのフィッシングツアーを予約したり、今夜と明日の夜の食事を予約したりと、みんな元気ですね。私はフィッシングもしたくないし、夕食の時間を決められると自由行動も不便だし、早く部屋にも入りたかったのですが、もう反論する元気もなく椅子でぐったりしてました。結局9時30分に再集合して朝食をとることを決めてから部屋に入れたのは7時を過ぎてたと思います。
と思ったら、私ともう一人の割り当てられた部屋はなんとオーシャンビューのスイート。同い年の男とダブルベッドで寝る趣味はないので、さっそく蜷川さんにクレームを伝えてもらって、午前中はとりあえずここで過ごすことになりました。ルームキー(といってもカード式で、おのおのが持ち歩き、でかけるときでもフロントに預ける必要はない)の入った封筒のルームナンバーが書き換えられてたので、部屋のやりくりがつかなかったのでしょう。
9時30分までの間、部屋でボケッとしててもしょうがないので、再びロビーへ降りようとエレベーターに乗って1階で降りた(つもりだった)らロビーとは違うところでした。まさかのホテル内迷子状態。吹き抜けがあったのでのぞいたらもうひとつ下が見覚えのある1階。そこでやっとエレベーターのGボタンに気がつきました。1階はグランドフロアの“G”だったのです。2階がファーストフロアでやっと“1”。お勉強になりました。
ホテルの西隣(というか、ホテルの一角)にあるコンビニでTim Tamというお菓子とダイエットペプシを買って(初めてA$を使った)部屋に戻りリラックス。A$といってもBASICの文字列変数じゃなく(古い)、オーストラリアドルです。私はトラベラーズチェックしか持って行かなかったので、一般商店で使えるかどうか不安だったのですが、ちゃんと使えました。しかしハワイほどいいかげんではなく、パスポートを提示させられて番号をメモされました。
オーストラリアの貨幣はわかりやすいです。$コインは真鍮色、¢コインは銀色をしています。大きさも明らかに違うのでわりあいすぐに慣れました。2$、1$、50¢、20¢、10¢、5¢があります。
9時30分に集まり、ホテル内のレストランでバイキングの朝食をとりました。私はスクランブルエッグとベーコンとトーストとコーヒーと揃えました。スクランブルエッグはちょっと固すぎ、ベーコンも厚くて固すぎ、あんまりおいしくなかった。
コールドドリンクのところにミルクが3種類あって“どれが牛乳やぁ?”というメンバーがいたので見にいったら、“SKIM MILK”“WHOLE MILK”“SOYA MILK”と書いてありました。このうち“SOYA MILK”だけはっきりわかりませんでしたが、“Soy Sauce”が醤油なんだから“SOYA”は大豆のことじゃないかなと思いつつ、自信がなかったので黙ってました。そしたら彼はその“SOYA MILK”をグラスにいっぱい注いで持ってきて、一口飲んだだけで“もういらん”といって置いてしまいました。匂いを嗅いだら予想どおり豆乳。だいたいからしてわからない飲物なら少し注いでくればいいものを、いっぱい持ってくるという根性が貧乏臭いねぇ。
食事が終わったら、昼過ぎの釣りツアーのピックアップまで自由時間。一人でThe Pier Market Placeまで歩いてでかけました。Radisson Plaza Hotelの下にあるショッピングモールです。ここをはじめ、いろんな免税店や飲食店がある繁華街と私たちの泊まってるホテルとは歩いて25分くらいかかる距離にあります。照りつける日差しの中を歩いていったらけっこう疲れました。
The Pier Market Placeでは何も買わず、帰る途中にある書店でコンピュータ関連の雑誌を2冊買って帰り、朝食が遅かったので昼食は部屋に残っているTim Tamをかじって済ませました。
13時30分だったかにピックアップの車がやってきて、ハーバーから10人乗りくらいの小さな船2艘でフィッシングに出発します。私の乗った船にはメンバー6人とツアー会社の日本人(通訳さん)、現地の船頭さんとその子供が乗りました。船頭さんは右足を真っ赤なギブスで固定していて、スカッシュでアキレス腱を切ったのだそうです。けっこうそこそこのスカッシュの選手だそうですが、オーストラリアのスカッシュの大会などはまったく知らないので、どのくらいそこそこなのかわかりませんでした。子供は小学校低学年くらい、朝、歯医者に寄ったら昼過ぎまでかかったので1日休ませて船を手伝わせてるといってました。日本でもオーストラリアでも医者に行くと時間がかかるんですねぇ。
★フィッシングは湾の中で短いリール竿を使って十数cm程度の魚を狙うもので、多少のアタリもあったものの特に釣り上げるまでには至らず18時頃まで過ぎていきました。釣り好きの人なら楽しかったでしょうけど、私はもっと有意義な半日を過ごしたかったです。
予約してあってコース料理のミールクーポンなので料理はモンダイなかったのですが、飲物の注文でワイワイやってたら、いちばん年長メンバーが“瓶ビールがあるぞ”と鶴の一声。みんなそれぞれに“なんじゃそれ?”と思ったようですがとりあえずそれに決まりました。………でてきたのは小瓶に入ったビクトリアビタービール。店の人が“VB?”と言ったのを“ビン・ビール”と聞いたのが真相のようです。どっちにしてもビールだったので笑って終わったものの、冷静に考えてみればメチャ高いワインなんかだったらどうなっていたことやら。もうちょっと英語力のある人と来るんだった。どうも今回のメンバーは豆乳事件を起こしたのが私より4歳年上、瓶ビール事件が私より8歳年上の人なんで、年長者に従うのは危険なツアーになるかもしれません。
21時頃解散して自由時間。一人でDuty Free Shoppers(DFS)に寄ってホンの少しだけ買物をし、帰り道でビール6本カートンを買ってホテルまで30分近くかかって徒歩で帰りました。朝がやたら早かったせいで、ホテルの部屋でビールを1本飲んだらすぐに眠ってしまいました。寒くて目がさめたのがたしか2時頃。で、ふとんをかぶってまたすぐ寝ました。疲れた1日でした。
イギリス連邦について
まずオーストラリアの空港に着いてバスに乗る時、左側にあるドアから乗るということで違和感がありませんでした。自動車が日本と同じ左側通行のせいでタクシーでも左側のドアから乗るわけで、とても動きやすいです。でもまわりはアルファベットだらけなのでやっぱり海外。そして危うくホテル内迷子になりかけたエレベーターでの“G”ボタン(“1”=2階)との遭遇。朝食での“SOYA MILK”事件(“SOY”=“SOYA”)。どれもオーストラリアがイギリス連邦の一員だということが共通しています。
帰ってきてからいろいろ調べてみると、自動車が左側通行なのはイギリス連邦国以外では日本などごくわずか。どう調べてもはっきりした起源がわかりませんけどイギリスも日本も島国なので隣の国が右側通行していても影響がないんですね。だからオーストラリアも自動車が左側通行なんです。それから、“SOY SAUCE”で知っている
“SOY”はアメリカ英語の「大豆」、今回の“SOYA MILK”で出てきた“SOYA”はイギリス英語の「大豆」で同じ意味だそうです。エレベーターで地平にある階を“G”というのも、5日目の夕食を食べた店での味付けも、みんなイギリスの影響のようです。
こんなこと、ガイドブックをちょっと読めば書いてあるはずなんですが、実際に体験するまではとまどうことが多いです。