キルヒホッフの法則

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またむずかしい法則の話かとお思いでしょうが、そんなことはありません。電気回路の中の1箇所に注目したとき、入ってくる電流(の和)と出て行く電流(の和)は同じであるという法則です。
概念図
たとえば、Y形の回路の接続点に片方の線から5A入ってきて、もう片方から3A入ってきたときには、最後の1本からは必ず5+3=8Aの電流が出ていきます。これは出入りの線が何本になっても同じことです。人数に例えれば、2つの入り口の片方から5人、もう片方から3人入れば、出口からは必ず8人出てきますよね。
むずかしく表現すると

電気回路の点に流入する電流の和は、流出する電流の和に等しい。

となります。右図の(a)を参照しながら数式で書けば、

ΣIi=ΣIo
ΣIi:流入する電流の合計[A]
ΣIo:流出する電流の合計[A]

です。さらに数学的な考え方をして、流入する電流を正、流出する電流を負の値で扱うと右図の(b)になり、

電気回路の点に流入(から流出)する電流の総和は0である。

ΣI=0

これがキルヒホッフの(第1)法則です。あたりまえなことも難しく表現すると難しくなるもんですねぇ。

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