自家製『テディ・サム』


 以下の写真には、ちょっとした注釈=言い訳が必要である。
 なにしろ、このテディ・ベアはパートナー氏の完全なる自作であって、マゾムとしての由緒とかいうものとは無縁。
 いわば、捏造マゾムなのである。
 病気療養の暇つぶしにと手作りテディ・ベアに挑戦しはじめたパートナー氏が、手芸用品メーカー「ハマナカ」の出している自作キットシリーズ「プチテディ」中に「ショートモヘア・サム」 という名の商品を発見したのが、そもそもの始まり。
 「サム」という名前に過剰に反応した私があれこれと注文を付け、パートナー氏もすっかり悪乗りして、服やらマントやらリュックサックを作ってしまった結果がこの「テディ・サム」なのである。
 今や彼は私の大のお気に入りで、専用の袋に収まったうえ、セカンドバッグにぶら下げられて外出のお供となっている。(いい歳こいたオヤジがテディ・ベアをぶら下げて歩いている姿は不気味に映るに違いない。どう思われてもかまわない。私は既に開き直ってます(^_^;)) 

 夕日の中(デジカメのフラッシュを焚き忘れただけという説もある)、エミン・ムイルの山並みから、はるかなる滅びの山に目をやるサム。
 マントやリュックサックの色がどうこうとツッコミを入れるのはなにとぞご勘弁をm(__)m
 材料を吟味しているだけの余裕も予算もなかったのだ。

 かすかに写っている葉脈入りロリアンのブローチにお気づきいただければ幸いである。

 サムといえば料理。せめてフライパンだけでも持たせてやりたいと思うのが親心(?)というものだ。
 とはいえ、このサムは身長15センチほどしかない極小サイズ。あまり期待もしないで彼専用のフライパンを探してみたところ、おもちゃ売り場でおあつらえむきの調理器具セットを発見。いや、あるところにはあるものなんですな。
 ということで、さっそくお料理タイムとは相成った次第。メニューはもちろん…。
 うー、こりゃいかん。
 まるっきりピクニックにでも出かけているように見えてしまう。
 背中のリュックには、上に示した調理器具一式が収まっておりまする。

サムの呟き
「マントの上からこのリュックを背負えないというのが現在の悩みなんですが、どなたかいい着こなし方法をご存知の方はありませんか?」