2001年収納
『The
Lord of the Rings Original Motion Picture Soundtrack』(NEW
LINE CINEMA)★11月25日(2002年2月11日訂正)
11月19日に欧米で発売された映画のサウンドトラックCDである。それぞれの曲のタイトルは基本的に原作の章題を踏襲している。なかなか重厚な音作りがなされていて、いい感じだ。17曲目「The
Breaking of the Fellowship」は泣かせる。もちろん、エンヤの曲も文句なしだ。
さて、日本でも輸入版を扱うようなCDショップでならば容易に入手できるのだが、厄介なことに、赤表紙本を模したジャケットの「限定版」と、映画のキャラクター写真をジャケットに用いた通常版――それも数種類――とが存在する。そのうえ、通常版のケース中には「キャラクター・カード」(全部で6種類)が入っている
。(どのカードが入っているかは、ちゃんと表から見えるようになっているようになっている。私は、てっきりあれは中のカードとは違うものだと思い込んでいたが…。)私は迷わず「限定版」を購入した。下手に「キャラクター・カード」入りのものを買おうものなら、きっと全部集めなければ気がすまなくなるに違いないから。同内容のCDを6枚も買う必要があるわけ
で、これ以上「カード」で痛い目に遭いたくはない…。
いずれにしても、日本公開にあわせて日本語解説つきのCDが出るに違いない。きっとそれは買っちゃうだろうなぁ。日本語解説がどんな珍訳になっているのか、確かめるために。(シシシ、嫌なホビットだよ。)
『
子どもの館 1977年2月号』(福音館書店・刊)★★★★★9月17日
知人のご厚意により譲っていただいたもの。上記の書店がかつて出版していた雑誌の1冊である。この本の「マゾム」たる所以は、表紙・扉・目次部分の挿絵が1976年発行の『The
Hobbit
Calendar』から採られていることである。いずれもトールキン自身の手になるイラストで、ファンにとってみればおなじみのもの。たとえば、表紙はスマウグとビルボが問答する場面。
しかし、なにより感激したのはこの本の保存状態であった。とても四半世紀を経過したものとは思えない美品。前所有者の愛蔵ぶりが分かろうというものである。あまりにも恐れ多いので、一時預かりという形で収納させていただくことにした。
『The
Lord of the Rings Chess Set』(SIAB社製)★★★★8月25日(10月28日
写真追加)
ロンドンのユーストン通りにあるその名も「チェス&ブリッジ」という店で売られていた。かなり以前にインターネット販売しているのを教えてもらっていたもの。せっかくの機会だということで現物を見に行った。いささか大き過ぎたために手荷物で持ち帰るのは諦めて船便で送ってもらうことに決めた。2、3週間はかかるという説明を受けて帰ってきたのだが、なんと、今日、航空便で到着してしまった。
とりあえず床の間に並べてみたところ、なかなかの迫力である。(不気味という説も…(~_~;))
マゾムというにはあまりにも高級な一品。我ながら好きだなぁ。
※以下の16点(8月19日付けのもの)が今回のイギリス旅行で直接手に入れてきたマゾムである。
『The Eagle & Child亭のメニュー(縮刷版)』(非売品)★★★★★8月19日
トールキンやC.S.ルイスらインクリングスのメンバーが愛用したパブとして知られる「鷲と子供亭」のメニューである。このパブは、オクスフォード市内、セント・ジャイルズにあって、店内に入ってちょっと奥に行ったところにインクリングスのメンバーの写真や説明書きが掲げられている。メニューのほうにもそのあたりの由来が書かれていたため、駄目でもともとと思って「メニューを譲ってもらえないか?」と頼んだところ、向こうも心得たもので縮刷版を譲ってくれたという次第。こういうものこそ、究極のマゾムと言っていいのかもしれない。
『
トールキン自筆のイラストを用いた絵はがき』(Bodleian
Library)★★★★8月19日
オクスフォードのボドレアン図書館で売られていたもの。絵柄は「Owlamoo」と「The Two Towers」、「The Hobbit」の3種。それぞれ2枚ずつ購入してきた。
『ホビットの冒険ポスター』(Bodleian
Library)★★★★8月19日
1987年に『ホビットの冒険』刊行50年を記念して催されたトールキン展のポスター。トールキン自身の手による、ビルボが樽に乗って川を下っていく図を用いている。
『TOLKIEN CALENDAR
2002』(Harper Collins刊)★★8月19日
2002年度版カレンダー。イラストを担当しているのはテド・ネイスミス。
「旅の仲間」から題材をとっている。おそらく映画化に合わせて、2003年度版は「二つの塔」、2004年度版は「王の帰還」の名場面が用いられるのではないだろうか。
『TOLKIEN
DIARY
2002』(Harper Collins刊)★★★8月19日
2002年度版ダイアリー。恒例に従い、使われているイラストはすべて上のカレンダーと同じ。
ただし、今回の場合、それぞれのカバーイラストは異なっている。
『THEIR TOLKIEN ART』(Running
Press刊)★★★8月19日
「The Brothers Hildebrant」(ヒルデブラント兄弟?)によるイラストを絵はがき化したもの。全12枚なのだが、1枚1枚がやたらと分厚い紙に印刷されている。
『J.R.R.TOLKIEN AUTHOR OF THE CENTURY』(Harper
Collins刊)★★★8月19日
TOM SHIPPEYによるトールキン論(だと思う(~_~;))。著者には「The Road to
Middle-earth」と題する本もあり、高い評価を得ていたと記憶している。
『ROVERANDAM』(Harper
Collins刊)★★★8月19日
数年前に日本でも出版された『仔犬のローバーの冒険』の原書。邦訳が名訳か否かを確かめたくて入手した。
『AN INTRODUCTION TO ELVISH』(BRAN'S
HEAD刊)★★★★8月19日
JIM ALLANによる「エルフ語入門」的な本。「エルフ=英」辞書みたいなものだと思っていただければよいと思う。
『GALADRIEL AN ELVEN QUEEN』(Toy Vault製)★★★★8月19日
ロスロリアンの奥方、ガラドリエルのアクション・フィギュアである。
このシリーズの常で、当然「ガラドリエルの鏡」などの小道具も充実している。…しかし、肝心のご本尊がちっとも美しく見えないのは困りものである。
『BARROW-WIGHT AN EVIL SPIRIT』(Toy Vault製)★★★★8月19日
塚人のアクション・フィギュア。思いっきり気持ち悪いお姿。こんなんばかり集めてると気が変になりそうである。以前にも書いたが、なんでこのシリーズのラインナップはこうなのであろうか?今回入手できなかった「アングマールの魔王」も含めると化け物が過半数を占めてしまっているのである。
『Eomer』(Mithril社製)★★★8月19日
アイルランドの会社Mithrilが出しているトールキン関係のメタルフィギュアのひとつ。
ローハンの騎士エオメルのフィギュアなので、当然のことながら馬に乗っている。立派な大楯も装備している。
このシリーズは1年前にも何体か手に入れたが、今回はこれを含めて4体を購入してきた。
『Master
Elrond』(Mithril社製)★★★8月19日
上と同じくMithrilが出しているトールキン関係のメタルフィギュアのひとつ。裂け谷の主、エルロンドである。手には巻物のような地図のようなものを持っている…。
『Gandalf
and Saruman at Orthanc』(Mithril社製)★★★8月19日
これもMithrilが出しているトールキン関係のメタルフィギュアのひとつ。
オルサンクの塔でのガンダルフとサルマンの対峙の場面を再現している。
『King
Theoden』(Mithril社製)★★★8月19日
ディスプレイされていた相当数のフィギュアの中から、かなりの時間を費やしてついに発見したのがこれ。今までセオデン王のフィギュアはひとつも持っていなかったので、非常に満足である。むろん、雄々しい騎乗姿である。
『Der Herr der Ringe』(Klett-Cotta製)★★★★★★7月12日
『指輪カードの仲間』小町明氏に送っていただいた、我が「マゾム館」開館以来最強のマゾムがこれである。こんなに早く、あの占いセットを上回るマゾムに出会えるとは思いもしなかった。
さて、どこかで見たような名前は、間違いなく『THE
LORD OF THE RINGS』にあたるドイツ語である。
だが、しかし…。
ガハハハハハハハ…
この品物について説明しようとするだけで大笑いせざるを得ない。
なぜって、これ、「一つの指輪」の形を模したゼリー菓子なのだ。ヒイ、ヒイ…腹がよじれそうだ。確かに金色――に見えなくもないが、はっきり言ってダイダイ色――の指輪の形をしてはいるものの、なにしろ、ゼリーである。プニョプニョクニャクニャ、形なんてあってないようなシロモノなのである。いったいどんな人間がこれを購入するというのだろうか?こんなものを商品化してしまうドイツ人のセンスに脱帽するしかない。しかし、こんな怪しげな商品が存在するということは、まだまだ私の知らないトンデモ『指輪』関連グッズがあるんだろうなぁ。いや、世界は広い(~_~;)
なお、食べてみれば極めてまっとうな味がするということだけは保証します。(ちなみに、私は2つ食してみました。しかし、姿が薄れるというような効果はなかったようです。)
『ノービットの冒険』(パット・マーフィー著・早川書房刊)★7月1日
6月にハヤカワ文庫SFの新刊として出版された本である。題名だけでも十分にアヤシイが「――ゆきて帰りし物語――」という副題がすさまじい。原書のほうの題名が、まさに「THERE
AND BACK
AGAIN」なのだから当然といえば当然のことではある…。題名の次には、表紙に描かれた主人公の姿を見て、またしばし唖然。
内容はといえば、『ホビットの冒険』を完璧なまでにパロディー化したスペースオペラ。十分に面白い出来で、元ネタを知らなくても楽しめること請け合いである。もちろん、『ホビットの冒険』を読んだことがあれば、そこここでにんまりさせられることになるわけだ。
こうしたオマージュ作品、きっと英米では他にもたくさん出されているに違いないと思うが、邦訳されたのは初めてなのではあるまいか?……これも映画の影響?
『ミドル・アース』(日本クラウン)★★★5月26日
この4月に発売されたボブ・カトレイのニューアルバム。田舎暮らしの私は、かなりの数のCDショップを回ってようやく入手することができた。いい加減にインターネット・ショッピングに移行したほうがいいとは分かっているのだが、まだ本屋巡りとCDショップ巡りから足を洗えない…。
ボブ・カトレイはブリティッシュ・ロック界ではよく知られた歌手とのこと。1度聴いてみた感じでは、なかなかいけます。しばらくの間、通勤途中の車の中で聴き続けることになりそうだ。
他の「指輪」関連サイトの掲示板で話題になっていたとおり、歌詞の対訳がなかなか難解で愉快。たとえば「halfling band」を「未成年の一団」なんて訳してあった。ホビットはみんな未成年なのね(^_^;)
『Der HERR der RINGE』(KOSMOS製)★★★2月25日
21世紀を迎えた直後にその噂が聞こえてきたドイツ製のボードゲーム。「指輪の仲間」のおひとりからの情報により、めでたく入手することができた。輸入元(メビウス)が添付してくれている日本語解説を読む限り、原作にかなり忠実なゲームである。プレーヤーはフロドをはじめとするホビットとなり、「一つの指輪」破壊の旅に出る。途中に用意されているさまざまなイベントをプレーヤー同士の協力により乗り越えていく…というのが基本コンセプト。この「協力」の概念がゲームとしての新機軸となっているようだ。お馴染みのジョン・ハウによるイラストも魅力的。
このゲーム、2〜5人用となっている。購入してきた直後、パートナー氏に水を向けてみたが、あっさりとプレーを拒否されてしまった。またまた単なるコレクターズ・アイテムへの道を歩むことになりそうである。(だからこその「マゾム」ではある。)