2000年収納
『GIMLI OF THE FELLOWSHIP』(Toy Vault製)★★★★10月25日
旅の仲間のひとり、ドワーフのギムリのフィギュアである。
1年以上前に日本でも発売されたアクション・フィギュアシリーズの続編のひとつである。結局日本では第1弾しか発売されないという間抜けた事態に立ち至っていたが、本国では順調に製造が続けられているようだ。
何を根拠にしたものか「実物の10分の1スケール」と明記されたこのシリーズ、小物のひとつひとつにもこだわりが感じられ、なかなか得がたい味を出しているように思う。もちろん、好みは別れると思うけれど。
『Frodo In
Lorien』(Toy Vault製)★★★★10月25日
上と同じシリーズのひとつ。こちらはロスロリエンに到着した後のフロドである。「つらぬき丸」や「エルフのマント」などのアイテムがうれしい。
このシリーズには同じ人物でもいくつかの異なったシチュエーション・モデルが用意されているのが特徴で、フロドにも「塚山のフロド」と題するバージョンが存在する。(こちらは「MECCG」の景品として配られたりもしていた。)
『Ugluk At
War』(Toy Vault製)★★★★10月25日
これも上と同じシリーズのひとつ。アイゼンガルドのオーク、ウグルクである。このシリーズは40以上の『指輪』キャラクターのフィギュア化を目指しているというが、なぜにウグルク?という疑問を感じないわけにはいかない。『指輪』の登場人物を指折りしていったときに、ウグルクが50番目以内にランクされるとは考えにくいのだ。オーク代表といった位置づけなのであろうか。それとも、この手のフィギュアを欲しがる層というのがいわゆるモンスター・マニアであるとの市場調査結果からなのだろうか……。
『GOLLUM THE
FISHERMAN』(Toy Vault製)★★★★10月25日
やはり、同シリーズのひとつ。もちろん、ゴクリのフィギュアである。今回入手したフィギュア4体の中で、これがいちばん面白いものであった。ゴクリの不気味さもさることながら、アイテムとして用意された「小舟」と「食いかけの魚」が泣かせる。制作者のこだわりを感じさせる逸品だといえるだろう。
以上の4点は、おなじみ小町明氏のご厚意により購入させていただいたものである。
『指輪物語絵はがき』6枚(小町明氏がカナダで購入)★★★10月25日
フィギュアとともに小町氏が送ってくださった絵はがき。アラン・リーやロジャー・ガーランドらによる『指輪』名シーン・イラスト入りのはがきである。こういうものを見るたび、『指輪』本編の文章がおぼろげながらも思い出されてしまう。
『MECCG』ピンバッジ・ウィザード版4種(非売品)★★★★★9月9日
『指輪カードの仲間』小町明氏がカナダ人のカード・プレイヤーから入手したものを快く譲ってくださった。カード大会の参加記念品という形で配布されているようだ。日本の場合、ナズグル9人衆のバッジは配布されているが、ウィザードのバッジはサンプルとして展示されているだけらしいので、相当貴重なものだといえると思う。
ところで、「4種」というところに引っ掛かりを覚えられるかもしれない。ウィザード(イスタリ)は5人だったはず…。そう、『指輪物語』の最重要人物である彼が欠けているのである。うーむ、欲しいぞ!
※以下の10点が、パートナー氏による2000年度夏の旅行土産である。
『THE
LORD OF THE RINGS ORACLE』(Thorsons製
Harper Collins刊)★★★★8月9日
ひょっとして今まで最強の「マゾム」がこれかもしれない、というほどのおバカアイテムがこの1品だ。ヘンな物好き『指輪』ファンの方々、絶対手に入れるべし!
では、この品の正体は何かというと…。あまりのバカバカしさに説明する気も失せそうであるが、早い話、「『指輪物語』をモチーフにした占い道具セット」なのである。定価で20ポンド弱という、決して安くはないボックスの中には、「中つ国マップ」、「『指輪』にちなんだ40枚のカード」及び「解説書」、さらには、なんと「一つの指輪!!」がパッケージされている。そうなのである。我々は、いとも簡単に「一つの指輪」を手にすることができるのである。そして、その指輪を紐で吊るし、願いを込めて中つ国マップの上に垂らすことで貴重な預言を読み取れる――その他にもアヤシイ使い方が説明されていた――という、とても信じられないアイテムなのだ。これはもうやってみるしかないではないか!
『Treebeard
and the Hobbits』(Mithril社製)★★★8月9日
アイルランドの会社Mithrilが出しているトールキン関係のメタルフィギュアのひとつ。今回、パートナー氏は同社のフィギュアをいくつか入手してきてくれた。どれも小型だが味わい深いつくりになっており、なかなか気に入った。好きな人ならば、きっと自分で彩色を施すのだろう…。私のセンスでは無理だが…。なお、同社のHPは下記のとおりである。
http://www.mithril.ie/
『RADAGAST
The Brown』(Mithril社製)★★★8月9日
上と同じくMithril社が出しているトールキン関係のメタルフィギュアのひとつ。上との違いは「限定版」であること。2500分の787番であるとの証明書までつけられていた。
『CIRDAN
Bearer of Narya』(Mithril社製)★★★8月9日
これもMithril社による「限定版」フィギュア。当然これにも証明書がついていたが、これまた2500分の787番であるとのこと。単なる偶然の一致なのだろうか。それとも全部、同じ限定番号が付されているのだろうか(^_^;)
『THE FELLOWSHIP OF THE
RING』(Mithril社製)★★★8月9日
これまたMithril社によるミニチュア・メタルフィギュア。名前から分かるとおり「旅の仲間」9名が1パッケージに入っている。これで13ポンド弱であるから、マニアにとってはかなりお買い得かもしれない。ひとつずつのサイズは2、3センチ程度で、場所も取らないし。ただし、小さい子どものいる家庭向きではなさそうだ。全く食べられてしまいかねないサイズなのである。
『THE HOBBIT』(Mithril社製)★★★8月9日
またまたMithril社によるミニチュア・メタルフィギュアセット。こちらは『ホビットの冒険』から選ばれた9名が1パッケージに入っている。「ビルボ」「トーリン・オーケンシールド」「ゴクリ」「エルロンド」「ガンダルフ(当然、上のセットとはポーズが異なる)」「ビヨルン」「バルド」「大ゴブリン」そしておそらく――なにせ、同梱されていたキャラクター解説がなぜか英語じゃないんで…(^_^;)――「闇の森のエルフ王スランドゥイル」といった面々。
『TOLKIEN CALENDAR
2001』(Harper Collins刊)★★8月9日
2001年度版カレンダー。今回イラストを担当したのはジョン・ハウ。今回バージョンの裏表紙には、さりげなく『指輪物語』映画版の告知がなされている。映画公開はいよいよ来年の冬なのである。
『TOLKIEN
DIARY
2001』(Harper Collins刊)★★★8月9日
既に出ていた2001年度版ダイアリー。例によって、使われているイラストはすべて上のカレンダーと同じ。
『TOLKIEN
THE ILLUSTRATED ENCYCLOPEDIA』(MITCELL-BEAZLEY刊)★★★
8月9日
これは日本で数年前に原書房から刊行された『トールキン指輪物語事典』の原書だろう。カラーイラストがふんだんに盛り込まれていてなかなかいい。ただし、だいたいA4判ぐらいあって、保管場所に困りそうだ…。
『THE
LORD OF THE RINGS A BOOK OF 20 POSTCARDS』(Harper Collins刊)★★★8月9日
我が「マゾム館」としてはこれが3種類めのポストカード集。2000年に刊行されたものである。おなじみアラン・リーをはじめとした10名のイラストレーターによる作品をポストカード化したもの。いずれにせよ、もったいなくて使えません。
『Middle-Earth
Collectible Card Game 特製キャップ』(非売品)★★★★★★6月7日
下にあるTシャツと同じく、これもフェアリー・ウッズ(「やのまん」系列)主催の「MECCG」大会の優勝賞品である。今回、カードのトレードで大変お世話になった小町様から譲っていただくことができた。いつものことながら感謝の言葉もない。
残念ながらカード・ゲーム「MECCG」は盛り上がらないままに消滅の危機に瀕しているようだが、小町様をはじめ鈴木様やOKKO様、中江様などが地道に活動を続けていらっしゃる。東京近郊の方、お暇があれば、毎月第4日曜にフェアリー・ウッズで開催されている大会を是非とも覗きに行っていただきたい。映画『指輪物語』で盛り上がったときに「もう手遅れ」なんて事態に陥らないためにも。
『NIGHTFALL
IN MIDDLE-EARTH』(ビクター・エンターテインメント)★4月16日
ドイツのへヴィメタル・バンド「BLIND
GUARDIAN(ブラインド・ガーディアン)」が1998年に発表したアルバム。『シルマリルの物語』をモチーフにしたストーリー・アルバムである。以前から他のHPの掲示板などで話題になっていて、存在そのものは知っていた。今回、ようやく入手して聴いてみたところ、「すごくイケル」ことが分かった。もちろん、バリバリのロックである。しかし、『シルマリル』の持つ重厚さを実に巧みに表現しており、私のようなオジサンにも十二分に楽しめた。…というよりも、私自身が「ヘヴィメタル」に対して偏見を持ち過ぎていただけなのかもしれない。文句なくお勧めの1枚、である。(実は彼らのアルバムを買うのは初めてではない。1990年発表の第3作『テイルズ・フロム・ザ・トワイライト・ワールド』も所有している。これは、その名も「ロード・オブ・ザ・リングズ」という曲が収められていたため購入したものだ。その際には今ひとつピンとこなかったことを白状しておかねばならない…(~_~;)。)
『TOLKIEN CALENDAR
2000』(Harper Collins刊)★★1月5日
2000年度版カレンダー。記念すべき2000年のイラストを担当したのはテド・ネイスミスである。題材となっているのは『シルマリルの物語』。ネイスミスはトールキン世界を題材にしたイラストレーターの第一人者。なかなか迫力のある絵が楽しめる。トールキン・カレンダーは日本でも
比較的容易に入手可能である。
『TOLKIEN
DIARY
2000』(Harper Collins刊)★★★1月5日
2000年度版ダイアリー。使われているイラストはすべて上のカレンダーと同じ。いわば双子の兄弟のようなものだ。
『THE
END OF THE THIRD AGE』(Harper Collins刊)★★★1月5日
クリストファー・トールキン編集になるペーパーバック。よく分からないのだが、1998年に『THE
HISTORY OF THE LORD OF THE RINGS』と題されたセット本が出ているようで、それをペーパーバック化したもののようだ。おそらく『指輪』成立までの推敲過程を検証した本であるのだろうと思うが…。
『THE MAP OF TOLKIEN'S
BELERIAND AND THE LANDS TO THE NORTH』(Harper Collins刊)★★★1月5日
中つ国第1紀の大型マップである。かつて第3紀のマップを入手したが、その姉妹版であると考えられる。どうも、『ホビットの冒険』マップというのも存在するようだ。
『Farmer
Giles of Ham 50th Anniversary Edition』(Harper Collins刊)★★★1月5日
『農夫ジャイルズの冒険』の原書であるが、表題から分かるとおり「50周年記念版」である。巻末に「初期バージョン」なども収録されているので、研究者にとっては価値ある1冊かもしれない。
『Poems From The
Hobbit』(Harper
Collins刊)★★★1月5日
『ホビットの冒険』に収められている詩だけを集めた高さ9センチ、幅7.5センチという超ミニサイズ・ブックである。1999年の発行。イラストはすべてトールキン自身の手によるもの。その意味でもお買い得な本かもしれない。値段は4ポンド99ペンスである。
なお、私が入手したものには乱丁があり、その意味でも貴重?
『
Father Christmas
Letters』(Harper
Collins刊)★★★1月5日
『サンタ・クロースからの手紙』の原書だが、上と同じく高さ9センチ、幅7.5センチという超ミニサイズ・ブックになっている。1999年発行。値段も上と同じ4ポンド99ペンスである。
『BEOWULF
―THE MONSTERS AND THE CRITICS―』(OXFORD
UNIVERSITY PRESS刊)★★★1月5日
『ベオウルフ…』の原書。1936年に行われたトールキンによる記念講演を原稿に起こしたもの。ご存知のとおり、学術論文である。表紙には値段が30ペンスと記されていたが、実際の売価は5ポンドであった。これは高いのか安いのか…。
『J.R.R.Tolkien
THE LORD OF THE RINGS POSTER COLLECTION』(Harper
Collins刊)★★★1月5日
A3サイズ6枚のポスター・セット。イラストはアラン・リー。例の生誕百年記念出版に際して描かれたものが使われている。「石のトロール」「モリアの西門」「角笛城の戦い」「黒門」「ゴルバグとシャグラト」「滅びの山」の6カットである。
『J.R.R.Tolkien
THE SILMARILLION POSTER COLLECTION』(Harper
Collins刊)★★★1月5日
上と同じくA3サイズ6枚のポスター・セット。イラストはテド・ネイスミス。2000年用カレンダーに使われている絵と共通している。
『THE
HOBBIT』(Harper
Collins刊)★★★1月5日
またぞろ『ホビットの冒険』である。しかし、今回のものは一味も二味も違う。なにしろ「AMAZING
THREE-DIMENSIONAL(3D!) PICTURE BOOK」なのだ。とはいえ、仰々しいキャッチ・コピーに驚いていてはいけない。なんのことはない、単なる「仕掛け絵本」なのである。イラストはジョン・ハウ(アラン・リー、テド・ネイスミスと並ぶトールキン・イラストレーターの御三家のひとりであろう)。
ところで、この本の裏表紙の片隅には下のような注意書きがある。
「小さなパーツがあるため、3歳以下の子供には向かない」
嘘をつくでない!!パーツなどは問題ではないはずだ。こんな怖いイラストを満載した絵本をいたいけな子供に見せようものなら、間違いなくトラウマになってしまう。これが真の理由であるのは疑いようがないぞ。PL法逃れの一文であると見破ったり!
本作品、紛れもなく今回入手した中で最高峰のコレクターズ・アイテムであると断言しよう。ヘンなトールキン・グッズに興味をお持ちの方にはお薦めである。
『BILBO BAGGINS』(TUDOR MINT製)★★★★★1月5日
久々に手に入ったメタル・フィギュアである。1991年製。サイズは高さ7.5センチほどの可愛らしさであるが、値段は29.9ポンド――日本円にして約5000円――もしたとのこと。発売当初はそんなに高かったはずはないので、プレミアムがついたのか、それともその店が暴利を貪っているのかどちらかであろう。TUDOR MINT製のこのフィギュア、現在はイギリスでもほとんどお目にかからないらしいので、希少価値は高いのかもしれない。 |