巨星 堕つ!!
あの巨匠、ルートヴィヒ・シュトライヒャー氏が
2003年の3月11日逝去されました。
享年82歳でした。
シュトライヒャー教授
ルートヴィヒ・シュトライヒャー(Lutowig Streicher)氏は、1820年ニーダー・エステライヒ州で生まれ1934年から1940年まで、ウィーンのアカデミーに学び、その後ポーランドのクラカウでオーケストラの首席コントラバス奏者となった。1945年から1973年までウィーンフィルハーモニーに所属し、また1962年に教授学位を取得、1966年からウィーン・アカデミーで教鞭を執った。
ソリストとしてのデビューはヴェルスでの演奏会においてであり、ここで圧倒的な成功を勝ち得た後ロンドンやパリで本格的なソロ活動を行った。サルツブルクやブレゲンツの音楽祭、ヴェルサイユの5月祭りでも活躍し、ウィーンでも数多くのリサイタルを行い、日本でのリサイタルやマスタークラスの講習会にはそれこそ、日本中の主要なコントラバス奏者が一同に介したものであった。
シュトライヒャー派の日本での系譜
日本にもシュトライヒャー氏に師事した奏者は沢山いるんですよ。
日本人の数少ない女性奏者の走りの一人であった、今村玲子女史、新日フィルの副首席奏者であった牧田氏、そしてシュトライヒャーのメソードを日本語訳した長谷川和尚、かつて東フィルの首席奏者だった田中氏、現在の日本コントラバス界の巨匠であり重鎮である読響首席の星氏・・・・・
またプロのメジャーオーケストラには、読響の増山氏、樋口氏、新日の廣島氏、神奈フィルの津島氏等々数多くのプレイヤーが活躍しています。